日下部保雄の悠悠閑閑

北海道移動とアイのその後

岩見沢から留萌に抜ける高速道路に準じた高規格幹線道路。風雪が強く前が見えません。慎重に無理することなく……

 毎年のこととはいえ、今年の年末もバタバタしながら過ぎようとしている。12月に入ってからは北海道に行くことが増え、さらに雪を求めて青森へも飛んだ(雪ありすぎだろ)。

 ことの顛末はいずれご紹介するとして、北海道では日本海側にあるいつもの国稀酒造に行ってきた。旭川から岩見沢経由で留萌まで高速道路並みの高規格幹線道路で進むルートだが、あいにくの荒天で雪の量はまだそれほどでもないものの、風が強くホワイトアウト寸前だった。特に港町の留萌は風がまともに吹き付けるので街中でも直前も見えにくい。

留萌から30~40分ほど南下した増毛にある国稀酒造。何回も登場していますが、ここまでの積雪は初めて

 それでも運転してくれた北海道慣れしているドライバーは慎重に切り抜け、無事に増毛の国稀酒造まで行きついた。酒造の方も「こんな日によく来たねー」と歓迎してくれたが確かにお客さんは稀だ。国稀だけに……。正月に飲むのが楽しみな4本を選んで送ったのは言うまでもないですね。

試飲コーナー。もちろん運転はNG。お猪口で3種類の試飲ができます。酒蔵が小さいので北海道でも限られており、本州ではお目にかかれません

 さて、旭川から青森まで行くスケジュールを組んでいたので、そのまま南下すれば行けるだろうと軽く考えて交通手段を探したものの、ダイレクト便はなく列車で千歳まで出て青森空港に向かうか、羽田に戻ってまた青森に飛ぶかの二択しかなく、結局移動時間の短い後者を選んだ。

 羽田でのトランジットタイムは40分、わるいことに荒天で羽田着遅延の機内アナウンス。半分諦めながら一応CAさんに相談したら、機内預けの荷物も含めて乗り継ぎ可能という力強い言葉。CAさんが天使に見えました。

 そして着陸するやいなや羽田空港を走り回り、青森には定刻から5分遅れで無事到着! 関係者に迷惑をかけずに済んだ。いろいろなタイミングが重なって可能となったんだと思うがJALに感謝です。

 青森では事前情報をもらっていたTUSKの元ラリードライバー、青森在住の大西康弘君とも旧交を温めることができた。ここ数年は全日本ダートトライアルを戦うというか、全国の旨いものツアー(?)を転戦してラリードライバーとしての憂さを晴らしている。2023年はさらに力を入れるというから、目指せ! チャンピオン!

飛行機を乗り継いで青森に到着。千人風呂で有名な酸ヶ湯へ向かう峠道

 ところで、11月にウチに来たアイのその後についてです。当初からハンドルの左流れがあったのでアライメントを取り直し、タイヤも横浜ゴムのブルーアース Esに交換した。この時点でも満足度は上がり、4輪がしっかり接地している感触になった。特にウェットでの粘るようなグリップ感は頼もしい。

 ただリアの収まりがわるく、特に高速での安定性や荒れた路面での収束が不十分だったので、リアショックアブソーバーをKYBの純正品に交換。高速安定性が草履からスニーカーに履きかえたほど違って大成功だ。フロントショックアブソーバーも交換してバランスを取りたいところだが、今はこの時点で止めている。

北国から帰ってくると東京は暖かい。最近のアイ。リアショックアブソーバーをKYBの純正品に交換して安定性がグンと上がりました
装着タイヤをブルーアース Esに交換。ミッドシップのアイは前後異サイズで145/65R15と175/55R15となります

 アイは視界も広くて小回りもきく。さすがに最新型の軽とは十数年の時の隔たりを感じるものの重宝して使っています。

日下部保雄

1949年12月28日生 東京都出身
■モータージャーナリスト/AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員/2020-2021年日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員
 大学時代からモータースポーツの魅力にとりつかれ、参戦。その経験を活かし、大学卒業後、モータージャーナリズムの世界に入り、専門誌をはじめ雑誌等に新型車の試乗レポートやコラムを寄稿。自動車ジャーナリストとして30年以上のキャリアを積む。モータースポーツ歴は全日本ラリー選手権を中心に活動、1979年・マレーシアで日本人として初の海外ラリー優勝を飾るなど輝かしい成績を誇る。ジャーナリストとしては、新型車や自動車部品の評価、時事問題の提起など、活動は多義にわたり、TVのモーターランド2、自動車専門誌、一般紙、Webなどで活動。