日下部保雄の悠悠閑閑

冬から夏にタイヤを履き替えた

GWから一緒に走ることになったADVAN dB。まだ走行前でタイヤのベント跡が残っている。今はもうきれいな表面になっています

 5月に入りわが家のクルマもやっとスタッドレスから夏タイヤに履き替えた。年々進化するiceGUARDは7になってさらにブロック剛性が高く、ドライでもそれほど不自然さを感じない。ニュートラル感もそれなりにしっかりしているし、高速直進時もタイヤがよれる感じはほとんどない。ウェット性能は夏タイヤに劣るが、昔のスタッドレスほど雨の横断歩道でツルリと滑ることは少なくなったと思う。このまま履きっぱなしにしてスタッドレスタイヤの性能変化を見る、なんてアイデアも浮かんだが、やはりリスクは少しでも減らしたい。というわけで新しいdBに履き替えることにした。まだまだ餅は餅屋です。

 タイヤサイズは205/50R17。6.5J×17の純正ホイールは重いので交換したかったのだけれど予算不足で今回はパス。物色しておこう。

いつもお世話になっているタイヤガーデン代沢。さすがプロショップで仕事が確実で早い

 新しいADVAN dB V553は2023年の冬に発表、2024年の2月に発売されたばかりのdB最新作。タイヤの世界に静粛性という概念を持ち込んだパイオニアでもある。持ち前の静粛性の高さに磨きがかかり、さらに横と縦方向のバランスに優れて重量のあるクルマでもスポーティに走れるのが特徴だ。すっきりした乗り心地のよさは試乗で感じていたが、ノート オーラ4WDに装着するのは初めてだ。

 わが家のノート オーラ4WDはコンパクトな電動4WDを探して行きついた末に、2023年に友人に探してもらい手に入れた。早速、乗り心地を変えたかったので試しにADVAN FLEVAを履いてみた。トレッド面の粘りはおおむね期待通りで路面タッチもよく、意外とオールマイティなスポーツタイヤだった。

 dBは剛性の高いADVAN SPORTに似た性格でステアリングのニュートラル付近からスッキリしている。履き替えたばかりだがやっぱりdBにしてよかった。パターンノイズが小さいのはもちろんだが剛性バランスも高く、路面を包み込むような感触は期待以上にクルマにも合っていた。

 少しサイプが開いてパターンノイズが聞こえるようになったiceGUARD 7はタイヤ袋に入れて来季の冬までお休みである。そしてお世話になったADVAN FLEVAはナイトスポーツのトレーニング用としてNDの足になる予定だ。

ひと冬で4000kmほど走ったiceGUARD 7のフロント右。ほとんど舗装の半年だったが女神湖や積雪地も楽しく走れました。サイプが少し開いてパターンノイズもわずかに聞こえるようになったけど頼りになるやつです
iceGUARD 7のリア右。フロントに比べるとサイプの開きなどの摩耗が俄然少なく、来季はローテーションで前にもっていくことになる

 何かとリアからの突き上げが気になる乗り心地はショックアブソーバー変更計画もあるのでそのうち報告できると思う。

 もう1つ交換したのはワイパーブレード。長期モニターに応募したら運よく当選したのでしばらくはお付き合いだ。雨あがりの乾いたフロントウィンドウでもスキップ音もせず快適だ。

 ゴールデンウィークは新しいdBと始まったのでした。

日下部保雄

1949年12月28日生 東京都出身
■モータージャーナリスト/AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員/2020-2021年日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員
 大学時代からモータースポーツの魅力にとりつかれ、参戦。その経験を活かし、大学卒業後、モータージャーナリズムの世界に入り、専門誌をはじめ雑誌等に新型車の試乗レポートやコラムを寄稿。自動車ジャーナリストとして30年以上のキャリアを積む。モータースポーツ歴は全日本ラリー選手権を中心に活動、1979年・マレーシアで日本人として初の海外ラリー優勝を飾るなど輝かしい成績を誇る。ジャーナリストとしては、新型車や自動車部品の評価、時事問題の提起など、活動は多義にわたり、TVのモーターランド2、自動車専門誌、一般紙、Webなどで活動。