日下部保雄の悠悠閑閑

ドキドキのラリージャパン2025

レッキ車に貼られるステッカー。これで制限エリアも識別される

 ラリージャパン2025がやってきた。11月2日(日曜日)は豊田市の鞍ヶ池近くの林道を閉鎖してプライベートテストが行なわれた。全長の短いコースだがトリッキーで滑りやすい。ペースノート作りから本番同様に行なう。このテストでKYBのショックアブソーバーの最終確認と横浜ゴムのWRC公認タイヤ、A051Tのフィーリングチェックを行なった。

 コ・ドライバーの奥村久継さんとは2か月半ぶりの再会。インカムから聞こえてくる声もすぐに耳になじんだ。

ガチャピン号の車内。いろんなディスプレイから情報を得ているようです。僕にはわからない……

 改めてチームの紹介をしておくと、車載エアコンのエアフィルター、エムリットを率いる友田さんから話をもらったのは全日本のモントレー。かなり躊躇したが家族の「やってみれば」の後押しで快諾したのは2日後だった。

 ラリーの実戦から離れて30年以上。浦島太郎状態の自分にチームはJAFの地区戦、全日本とメニューを組んでくれ、ターマックとペースノートラリーを経験させてもらった。友田さんや、チーフメカニックの大橋渡さん、マネージャーの小倉さんをはじめ、チームの協力があって初めてトヨタスタジアムに来ることができた。

 チームが参加するのはナショナルクラスで、ATはわれわれだけ。目標は日曜日にトヨタスタジアムに帰ってくること!

レッキ中の仲間。車種はさまざまです

 本番車のヤリスCVTはラリージャパンで3回目になる。タイヤの使い方はまだまだ。CVTも2ペダルならではの走らせ方は奥が深い。SSコースはバラエティに富んでおり、2車線道路の超ハイスピードから苔むしたつづら折れの林道、民家の軒下など多彩な難コースが待ち構える。リエゾンを入れると総距離約900km、SS距離約300kmにもおよぶ。

 ほとんどは林道を閉鎖して行なわれるが、中には公園や河川敷に設けられた特設コースもあって、多くの観客が来やすいように考えられている。それにレッキを走った約900kmの至る所で多くのファンから手を振ってもらったのは嬉しくて、昔日のラリーを思い出すと感慨深い。多くの地方自治体の協力なくしてできない規模の大きなラリーで、さすがWRCを実感した。

 この記事を作ったのはレッキを終えた時点。10月のハイランドマスターでコ・ドラを務めてくれた田中直哉さんも応援に来てくれいろいろアドバイスももらう。

レッキ中のヒョンデクルー。なぜかBMWを使っていました。4WDなのかな?

 ペースノートは安全に重きを置いてシンプルに作ったつもりだ。それにしてもラリー1と2が走った後のコースは泥だらけだった。この稿が出る月曜日にはラリーは終了している。またヤリスCVTのインカーで拾えたレポートを送るつもりだ。無事にすべてのSSをフィニッシュしていたい。

日下部保雄

1949年12月28日生 東京都出身
■モータージャーナリスト/AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員/日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員
 大学時代からモータースポーツの魅力にとりつかれ、参戦。その経験を活かし、大学卒業後、モータージャーナリズムの世界に入り、専門誌をはじめ雑誌等に新型車の試乗レポートやコラムを寄稿。自動車ジャーナリストとして30年以上のキャリアを積む。モータースポーツ歴は全日本ラリー選手権を中心に活動、1979年・マレーシアで日本人として初の海外ラリー優勝を飾るなど輝かしい成績を誇る。ジャーナリストとしては、新型車や自動車部品の評価、時事問題の提起など、活動は多義にわたり、TVのモーターランド2、自動車専門誌、一般紙、Webなどで活動。