日下部保雄の悠悠閑閑

Winter Driving ParkのiceGUARD

カヤバ・モータースポーツ×iceGUARD8 Winter Driving Park2026。豪雪だと思っていた女神湖。しかし湖周辺も道路に雪はなかった。押し寄せる寒気で女神湖には分厚い氷が張っていたのでホッとした

 この季節になると天気が気になる。恒例の女神湖で行なうWinter Driving Parkである。長野県立科にある女神湖はシーズンを通じて美しいところ。標高が高いこともあってこの季節は凍結した湖で思う存分走り回れる。しかし凍結期間が年々短くなって、毎年ヒヤヒヤしているが、管理者のメンテナンスがシッカリしているおかげで何とか今年も開催することができた。

 楽しく走ってうまくなるのがDriving Parkの趣旨。インストラクターも同乗するが、毎年来てくれているリピーターたちは腕達者ばかり。それでもお互い得るところがあるので、楽しい。

円旋回エリア。Winter Driving Parkが始まったら霧が出てきた。一瞬見通しがきかなくなったがこれ以上濃くなることはなかった

 Driving Parkのコンセプトは学生時代、クラブで合宿をしたのが始まりだ。同じクルマを乗り比べてタイムを競ったり同乗したりで、ワイワイやりながら自分にないものも楽しく吸収できたことだ。場所は閑古鳥が鳴いていたスキー場の駐車場で学生には寛大だったのだ。クルマは走れれば何でもありだが、営業車のようなクルマが思いがけず乗りやすく速かったりで新しい発見もあった。それが始まり。

 今年も横浜ゴムの協力を得て今シーズンデビューのiceGURAD 8と7の比較試乗もできた。iceGURAD 8は接地幅が広く氷でのグリップが高いだけでなく、雪の走破性も高い。スタッドレスタイヤは降雪地では生活を支える必需品だけに性能は重要だ。

 またカヤバ・モータースポーツ部の協力で、ショックアブソーバーに使うサステナルブオイルの比較試乗も行なった。氷とはいえ凹凸は結構あり、サステナルブは凹凸での最初の動きがしなやかだ。寒冷地でも特性は変わらない。

ハンドリング路エリア。カヤバ・モータースポーツ部のメルセデスとヤリスも一般参加者に混じって訓練を受ける。油圧のトップメーカーだけに多彩な車種を持ち込んだ

 今回もいろんなクルマに乗れ、多くのドライバーの横に乗れて面白かった。氷ではグリップの範囲が狭く、低速でクルマの挙動が変わる。ハンドル操作のタイミングを早くしなければならない。そのタイミングを少し話すとすぐに修正してくれるのも楽しい。

 練習車として自分の日常の足、オーラ4WDを提供した。後輪のモーターの出力が大きいオーラ4WDはスタビリティコントロールを切ると、4WD本来の持ち味が出せる。曲がるのも制動するのもドライバー次第。インストラクターをはじめカヤバの練習車にもなったが良い練習になったようだ。やっぱり面白い。

 アウトランダーはサイズの関係でiceGUARD 7だが久しぶりにドライブモードをいろいろ試してみた。SNOWモードは優しい。一方、グラベルモードは駆動力が高く方向性をシッカリしている。氷の上を進む巡洋艦のようで堂々とした走りなのが頼もしい。

 学生時代の合宿を思い出したDriving Parkだった。

Winter Driving Park2026は氷保全のために13時半には終了した。始まりも早かったが終了も早い。明るさが逆に寂寥感を強くさせた
日下部保雄

1949年12月28日生 東京都出身
■モータージャーナリスト/AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員/日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員
 大学時代からモータースポーツの魅力にとりつかれ、参戦。その経験を活かし、大学卒業後、モータージャーナリズムの世界に入り、専門誌をはじめ雑誌等に新型車の試乗レポートやコラムを寄稿。自動車ジャーナリストとして30年以上のキャリアを積む。モータースポーツ歴は全日本ラリー選手権を中心に活動、1979年・マレーシアで日本人として初の海外ラリー優勝を飾るなど輝かしい成績を誇る。ジャーナリストとしては、新型車や自動車部品の評価、時事問題の提起など、活動は多義にわたり、TVのモーターランド2、自動車専門誌、一般紙、Webなどで活動。