まるも亜希子の「寄り道日和」

我が家の冬の恒例行事

「ロマンの森共和国」にあるアクティビティ、「おもしろ自転車」は時間制で乗り放題。ゆるいアップダウンのあるコースは、けっこういい運動になります

 ヨチヨチ歩きのころから迷子の常習犯だった私は、そのまんまスクスクと大人になり、今でも寄り道・まわり道が大好きです。仕事の行き帰りもね、スキあらば寄り道してやろうって、周りの景色に注目しながら走っています。ちょっと田舎に行けば、「道の駅」や野菜・果物の販売所には立ち寄っちゃうし、スイーツの「工場直売」なんて看板や、見るからに美味しいコーヒーを出してくれそうなカフェにもフラフラと吸い寄せられて。分かります? なんかあるんですよね~、お店の佇まいが「美味しいコーヒーあるよ」って手招きしてるようなカフェ。メニューにもパンケーキなんてぽっと出の名前じゃなくて、まだホットケーキって書いてあるようなところです。

 あ、すでに話が寄り道、いや脱線しそうでした。でも、クルマだからこそできる大きな魅力の1つが、寄り道なんですよね。電車や路線バスでは、なかなか自由な寄り道はできないもの。私は大学生の時に運転免許を取ってボロボロの中古車を買い、1人でいつでもどこへでも行けるのが嬉しくて、まるで「自由の翼」を手に入れたように感じたものでした。そこから、人生の楽しいときも辛いときも、いつもクルマに思い出を作ってもらい、助けてもらってきた気がします。

 今は、仕事のほかに家事・育児にも追われる毎日で、時間的にも精神的にも余裕がなくなりがちですが、そんな時にこそクルマでどこかへブラリと出かけて、美味しいものを食べてキレイな景色を見て、心の充電をしたいなぁなんて思うのです。それが、誰の力も借りずに、時間を気にすることなく、思い立ったときに実行できるのがクルマのいいところ。このコラムには、日常でふと気づいたコトや目にしたコト、心の充電にぴったりなお出かけスポットや美味しいお店など、みなさんにゆる~く楽しんでいただける内容を綴っていきたいと思い、タイトルを「寄り道日和」とつけました。どうぞよろしくお願いしま~す!

 で、今回は、娘が生まれてから我が家の冬の恒例行事になりつつある、「いちご狩り」のご報告を。実家が船橋ってこともあって千葉県びいきな私は、2017年は君津市の「ロマンの森共和国」にあるいちご園、2018年は南房総市にある「道の駅とみうら 枇杷倶楽部」のいちご園へ行ってみました。どちらも駐車場が大きいので、クルマで立ち寄るのにピッタリです。いちごの美味しさは互角だけど、30分食べ放題の料金は道の駅の方がリーズナブル。休憩所や授乳室なんかもあるので、赤ちゃん連れの人にはこっちがオススメかな。

「道の駅とみうら」は裏手に大きな鯉が泳ぐ川が流れていて、お庭のベンチに座ればのどかな景色に癒されます。東京から90分とは思えないのどかさがたまらないですね

 でも、3歳以上の子供が一緒の場合は、ダンゼン「ロマンの森共和国」。とくに遊びたい盛りの男の子は、いちご狩りだけじゃ退屈しちゃいますからね。園内にたくさんのアクティビティがあるんだけど、イチオシは「おもしろ自転車」です。レトロな感じがたまらない、いろんな種類の乗り物がいっぱいで、私たちは乗ってる姿だけで大爆笑。真冬なのに汗かくほど盛り上がっちゃいました。小さな子も一緒に乗れるし、大人はいい運動不足解消になりますよ~(笑)。

 ではではみなさま、今週もステキな寄り道を♪

「道の駅とみうら 枇杷倶楽部」のいちご園。平日なのでほとんど貸切状態で、お腹いっぱい食べて大満足でした

まるも亜希子

まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト。 映画声優、自動車雑誌編集者を経て、2003年に独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。海外モーターショー、ドライブ取材も多数。2004年、2005年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。17~18年日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。女性のパワーでクルマ社会を元気にする「ピンク・ホイール・プロジェクト(PWP)」代表。ジャーナリストで結成したレーシングチーム「TOKYO NEXT SPEED」代表として、耐久レースにも参戦している。過去に乗り継いだ愛車はVWビートル、フィアット・124スパイダー、三菱自動車ギャランVR4、フォード・マスタング、ポルシェ・968など。ブログ「運転席deナマトーク!」やFacebookでもカーライフ情報を発信中。