まるも亜希子の「寄り道日和」
ほうとうの美味しくなる季節
2018年10月25日 11:45
ここのところ、偶然にも山中湖へ出かける仕事が続きました。ん? もしかして呼ばれてるかな~? と胸騒ぎがします。
いえいえ、私は霊感ゼロなんで、オバケとかソッチ系の話じゃありませんよ。実は山中湖では秋から冬にかけて、世にも美しく縁起もいいとされる「ダイヤモンド富士」が見られるのです。
ダイヤモンド富士とは、日没時や日の出時に富士山の山頂と太陽が重なって、まるでダイヤモンドのように神々しく輝く現象のこと。しかも山中湖では条件が揃えば、湖畔にもう1つ映る「ダブルダイヤモンド富士」まで見られるかもしれないのです。山中湖で観測できるのは、10月中旬から2月末くらいにかけての日没時(およそ15時30分~16時30分ごろ)とのことで、私は6年前に初めて、その圧倒的に美しい光景に出会うことができ、虜になりました。
ただ、その時はあまりに偶然だったものでカメラを持ち合わせておらず、ちゃんと写真に残すことができなかったんです。その後も毎年、秋になるとチャンスを見計らって山中湖を訪れてみるのですが……。なかなか出会えず。ダイヤモンド富士は、時期によって千葉県や東京都、埼玉県などいろんな場所から見られるそうなのですが、クルマを停めてその背景にダイヤモンド富士を入れて、一緒に撮影できる場所というのはそうそうないし、ダブルダイヤモンド富士もその時は見られなかったので、今度こそ! その2つを叶えたいんですよね~。
ダイヤモンド富士のWebサイトでは、場所ごとの「見られる日」というのを予想していて、今週、来週あたりでは山中湖交流プラザ「きらら」からは10月26日~27日ごろ、山中湖親水公園では11月3日~4日ごろとのこと。予定が合えばぜひ、チャレンジしてみてくださいね。
さて、私はダイヤモンド富士を目指して山中湖へ出かけ、残念な結果になったとしても、まぁガッカリはガッカリだけどそれほどでもないんです。この時期の山中湖は紅葉も始まってきれいだし、肌寒い風を感じると無性に食べたくなる、ほうとう! これがとっても美味しく感じるのも、ちょうどこの時期からなんですよね。ほうとう屋さんもたくさんありますが、せっかくなので、あちこち食べ歩いた私がオススメする「絶対に間違いない」ほうとう屋さんを3軒ほどご紹介します。
まず、山中湖の近くにあるのは、創作和食「大豊」。鯛で出汁をとったというさっぱりとしたほうとうで、珍しいのはオリジナルの「塩ほうとう」。一般的には味噌味が定着してますけど、具だくさんの澄んだスープをひと口味わえば、「なるほど、この手があったか!」と納得してお箸が止まらなくなるはずですよ~。ほかにも定食やお蕎麦、一品料理も美味しくて、色鮮やかなニジマスの燻製を使った「富士桜鱒寿司」もオススメです。カウンターやテーブル席のほかに大きな広間もあるので、ツーリングやオフ会で大人数で食事を楽しみたい時にもピッタリのお店だと思います。
続いてお隣り河口湖の近くにあるのが、大きな雲のような白くてまぁるい建物が特徴的な、「ほうとう 不動 東恋路店」。コシのある自家製麺を味噌仕立てに煮込んだ、見た目は誰もが思い描く定番のほうとうです。でも、そのコクと旨味が重苦しくなくて、食べ進めるほどにジンワリと染み入ってくるような美味しさ。だからでしょうか、定期的に食べたくなるんですよね。店内もテーブルや椅子のデザインがとてもモダンで洒落ていて、デートにもいい雰囲気ですよ~。
そして最後は「黄金ほうとう」という、なんとも縁起のよさそうな看板メニューをいただける「ほうとう蔵 歩成」。私がお邪魔したのは山梨市の店舗ですが、河口湖店もあります。黄金ほうとうの由来は、かぼちゃのペーストを加えた秘伝の黄金味噌。そこにアワビの肝のペーストと、京都の究極の出汁を合わせているというから、もう想像するだけで旨味ギッシリですよね。豚肉入りと鶏肉入りの2種類に、それぞれアワビの煮貝入りというメニューもあって、なかなか他では食べられません。「昇仙峡ほうとう味比べ真剣勝負」という、ほうとうの味を競う大会で3連覇している実力も納得です。
いかがですか?ほうとう、食べたくなっちゃったでしょう?(笑)。10月26日~11月11日には、約600mの紅葉回廊をライトアップする「夕焼けの渚・紅葉まつり」も山中湖旭日丘湖畔緑地公園で開催されますので、束の間の秋を思いっきり満喫したいですね。今週も素敵な寄り道を♪