まるも亜希子の「寄り道日和」

レクサス「UX」も登場した「SUVフェア 2018」

まだ発売前のレクサス「UX」もサプライズでお披露目! 海外モーターショーで話題となり、コンパクトサイズなのにダイナミックなデザインや、鍛え上げた走りなど前評判が高く、発売を心待ちにしている人も多いだけあって、常に人だかりができていました

 この仕事をしていると、なかなかプライベートでクルマのイベントに参加する機会って少ないんですが、久々に娘を連れてお散歩感覚でおじゃましたのが、10月20日~21日に横浜美術館前・美術の広場で開催された「SUVフェア 2018」。

 なんでも国内最大規模のSUVに特化した体験イベントということで、17ブランド・35台の最新モデルが勢ぞろい! 入場無料で、8名の自動車ジャーナリストによる同乗試乗も行なわれたのですが、そうなんです、実は夫がその8名の中におりまして(笑)。ほかの皆さまもみんな、普段からよく知る先輩方なもので、陣中見舞いを兼ねて遊びに行ってきたのでした。

「SUVフェア 2018」で、横浜美術館前の広場にズラリ並んだ最新SUVたち。登場したばかりのフォルクスワーゲン「ティグアン」のディーゼルモデルや、フルモデルチェンジしたメルセデス・ベンツ「Gクラス」など、注目のモデルがたくさんあって、興味津々であちこちチェックする人たちで賑わっていました。

 ま、ぶっちゃけ、娘の方はパパが目的ではなく、イベント会場の真ん前で人気アニメ「プリキュア」の15周年記念パレードが開催されると聞きつけていて、そっちが本命だったのですけどね。

 とはいえ、お昼前に到着すると会場はすでにものすごい賑わい! 近隣にマンションが建ち並ぶ土地柄もあるんでしょうけど、ほかのクルマイベントよりもファミリーの姿が多いのが印象的です。ドアを開けてシートに座ってみたり、ラゲッジの広さやシートアレンジを確認したり、皆さんけっこう真剣に見ている感じなんですよね~。そして、前方にひときわたくさんの人垣ができているSUVを発見して、なんだろうと近づいてみると……。なんと、まだ発売前のレクサス「UX」が展示されているじゃないですか! どんだけ太っ腹なんでしょうか。私も実車を見るのは初めてなので、思わず釘付けになってしまいました。こんなサプライズが用意されていると、わざわざ足を運んだかいがあるってもんで、参加者の満足度も上がりますよね。

 このSUVフェアを主催しているモーターマガジン社「Motor Magazine」編集局長の荒川雅之さんにお話を伺ってみると、「このイベントは今年で3年目になるんですが、1年目はインポートSUV、2年目はプレミアムSUVという括りがあったんですね。それを今年はオールジャンルにしたということで、より幅広いタイプのSUVを楽しんでもらうことができたと思います。お客さまの数も、今年が1番多いと実感しています。というのは、1年目はたまたま通りかかったらイベントをやっていた、という方が多かったのですが、3年目になって、このイベントを目的の1つとして来てくださる方が増えました。ご家族連れが多く、ちょうどSUVのユーザー層と重なっていて、購入を前提として最後のチェックという感じで見に来られる方もたくさんいらっしゃるんですよ」。

自動車ジャーナリストによる同乗試乗も無料で行なわれ、人気のSUVがスタンバイ。真剣に購入を検討しているファミリーが試乗されることも多く、車内では「○○と迷っているんですが、どうでしょうか?」なんてガチ相談もあったようですよ

 なるほど、このイベントに来れば、1度にたくさんのSUVを見比べることができますから、SUVを購入したいと思っている人にとっては絶好の機会ですよね。ちなみに2018年の人気モデルは、ポルシェ「マカン」やアウディ「SQ5」、ジャガー「E-PACE」。購入前提で真剣に見ている方が多いのは、ボルボ「XC40」とのことでした。

 SUVブームと言われて久しいですが、荒川さん曰くすでにブームを超越して、「乗用車としての典型的なカタチが、SUVになったということ。そういう時代なのだと感じます」とのこと。

 確かにひと昔前だったら、キャンプ場でもオフロードを走るわけでもないのに、街中にSUVだけ集めてイベントをやって、こんなに賑わうなんて信じられないことでした。デザインが好きという人、運転しやすいのがいいという人、趣味などのライフスタイルに合うからという人。いろんな人のいろんな要望に合致するように進化してきたSUVだからこそ、時代の主役になれたのかなと感じました。

 今年は7人乗りのSUVが再び注目された印象が強いですが、次はいったいどんなSUVがトレンドに躍り出るでしょうね。まだしばらく続きそうなSUVの躍進。ドキドキしながら見守りたいと思います。

私と娘もせっかくなので、夫が担当していた本田技研工業「ヴェゼル」に同乗試乗させていただきました(笑)。娘はいつもと違う車窓に大はしゃぎで、とっても楽しそう。わがや家も次の愛車はSUVかなぁ、なんて考えちゃいますね

まるも亜希子

まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト。 映画声優、自動車雑誌編集者を経て、2003年に独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。海外モーターショー、ドライブ取材も多数。2004年、2005年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。17~18年日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。女性のパワーでクルマ社会を元気にする「ピンク・ホイール・プロジェクト(PWP)」代表。ジャーナリストで結成したレーシングチーム「TOKYO NEXT SPEED」代表として、耐久レースにも参戦している。過去に乗り継いだ愛車はVWビートル、フィアット・124スパイダー、三菱自動車ギャランVR4、フォード・マスタング、ポルシェ・968など。ブログ「運転席deナマトーク!」やFacebookでもカーライフ情報を発信中。