まるも亜希子の「寄り道日和」
女子っぽいクルマの楽しみ方
2018年12月20日 00:00
夫の誕生日やバレンタインデーには、「夫が好きなものを」ということで、何かしらクルマに関するケーキやスイーツを手作りしています。あれ、意外ですか? こう見えて、けっこう昔からお菓子作りは嫌いじゃなかったんですよ~。
ただし、好きというだけで決して上手ではなく。最初の誕生日に思い立って作った、夫のレースカーでもあるトヨタ「86」の立体ケーキは、だんだんおかしな形になっていって、最終的にはどう見てもミニバンのシエンタ風に(笑)。チョコペンで大きく「86」と描いて、無理やり86だと言い張った失敗作でした。
昨年のクリスマスは、娘が映画「カーズ」にハマっていたもので、これはちょうどいいとばかりに、懲りずにマックィーンの立体ケーキにチャレンジ! 顔やライトをちゃんと作ったおかげで、なんとか娘にもマックィーンだと認識され、喜んでもらえたのですが、やっぱり細かなところは雑だし、まだまだ修行が足りないなぁ~という感じで、私としてはぜんぜん納得のいくでき栄えではなかったんです。
そこで! 今年のクリスマスこそは、夫と娘が驚くくらい、クオリティの高いケーキを作るぞ~と、ひそかに闘志を燃やしていた私。ところが……。なんといきなり、夫が乳製品アレルギーになってしまい、バターも生クリームもチョコも食べられない。これまで作ってきたスポンジケーキのレシピはダメになり、仕上げの作画に欠かせないチョコペンも使えなくなってしまったのです……。
これはどうしたものか、と悩んでいる時に、粉糖と卵白を原料として作るペーストに食用着色料を混ぜていろんな色で自由な絵や模様が描ける、「アイシング」というものが思い浮かびました。そして奇しくも同じころに、クルマ業界の女性たちと話をしていて、「なんかもっと、女性ならではのクルマの楽しみ方を探したいよね」なんて話が飛び出し、それじゃあ「アイシング」でクルマのクッキーを作ってみるってのはどう? ということに! 吉田由美さんが、そんな私たちの希望にぴったりな、クルマ好きのアインシング教室の先生を見つけてくれて、みんなで習いに行ってきたのです。
教室に入った途端、先生が作ったカラフルなクッキーたちに目を奪われ、記念にどうぞといただいた、MINI JOHN COOPER WORKSのクッキーに「カワイ~!」と大騒ぎしてしまった私たち。いきなりテンションMAXな感じでスタートしたアインシング教室でしたが、それ以降はと~っても地味な作業の繰り返しでございました(笑)。
まずアイシングパウダーを適量の水で練り、好きな色を作ります。ピンク、とひとくちに言っても、濃いめ薄いめ、青っぽいピンク、紫っぽいピンク、などいろんなのがあるので、それに近くなるように調整していくのがけっこう大変です。そして2つの硬さのペーストを作って、コルネという小さな絞り器に入れていきます。
それができたら、クッキーに塗り始めていくのですが、1つの色を塗ったら、そこが乾かないと次の色を塗ったり重ねて模様を描いたりができないので、しっかり乾燥させます。で、乾燥させている間に次のクッキーの準備に取り掛かる。細かい模様や光る飾りなどを乗せていく作業は、かなり手元に集中しないと失敗してしまうので、気がついたら息を止めていた! なんて人も。先生が「けっこう肩が凝るので、今夜はゆっくりお風呂に浸かってくださいね」と言っていました。
先生は、ご友人の誕生日などにその人の愛車をクッキーにしてプレゼントするそうで、もう、そんなことされたら大感激ですよね。でも、そういう時のクッキー型はどうするのかと聞いたら、もちろん市販品にはないので、ホームセンターでアルミ板を買ってきて、自分で切って作るんだとか。いや~、意外と男前な作業も必要なんですね(笑)。
そんな話をしながら、コツコツと作業を繰り返していくと、だんだんと想像していたアイシングクッキーができ上がっていきましたが、時間の方はなんと、あっという間に5時間も経っておりました。こんなに、時間を忘れて集中したのって久しぶりです。みんなでワイワイ言いながら、とっても楽しい時間を過ごすことができました。
こうして完成したクルマクッキー、いかがでしょうか? いろいろ失敗したところもあるけど、初めてにしては可愛くできたかなと、自分では満足しています。さぁ、この成果を今回のクリスマスに活かすことはできるのか、私!?(笑)。皆さんも、どうか素敵なクリスマスをお過ごしくださいね♪