まるも亜希子の「寄り道日和」

冬のお楽しみ、イルミネーション

こちらが絶対に見てほしいイルミネーション、伊豆ぐらんぱる公園の「伊豆高原グランイルミ」です。いろんなエリアがあって、それぞれに世界観が確立しているのも素晴らしいし、大きくて高い立体の3Dイルミに圧倒されます。子供が喜ぶ魚や動物のイルミもたくさんあって、何周もしたくなるくらい、感動的でした。4シーズン目のイルミネーションはどうなっているのか、楽しみです

 クリスマスも大晦日もお正月も、冬の大イベントはほとんど過ぎちゃいましたけど、私にはまだまだ冬の楽しみが残っています。その1つが、全国各地のイルミネーション! テーマパークなどを中心に、いろんなところで盛り上がっていますよね。私も10年ほど前に初めて千葉県の東京ドイツ村で壮大なイルミネーションを見てから、すっかり虜に。空気が澄んでいる冬、温もりが恋しい冬だからこそ、美しいもの、心に響くものってあるんだなぁと感じると同時に、こんなものを創り出すってすごいなぁって、人間の叡知を感じた瞬間でもありました。

 東京ドイツ村は今年もこれから行く予定なのですが、「ウィンターイルミネーション ドイツ村の奇跡」というテーマで、4月7日まで開催しているとのこと。虹のトンネルや3Dイルミネーション、動くイルミネーションなど盛りだくさんのようで、今から楽しみです。

2013年3月に行った時の東京ドイツ村は、「Dreamin」というテーマでこんなに美しいイルミネーションが広がっていました。本当に、夢の中に迷い込んだみたいな気分で感動したのを覚えています。今回の東京ドイツ村も早く行きたい! 日没から21時まで開催とのことです

 そして今年最初に行ってきたのは、初めてのイルミネーション会場。中央自動車道から長野自動車道へと足を伸ばして、安曇野IC(インターチェンジ)で降りて10分ほど走ると到着する「国営アルプスあづみの公園」です。ここは2つの地区にまたがって広大な面積を誇る自然公園で、イルミネーションのテーマも「ツインイルミネーション2018 アルプス一千の煌めき 光の森のページェント」。目玉となるのは堀兼・穂高地区では日本最長500mの光のトンネル、大町・松川地区では日本最多500個の光のハート! 入場料が大人450円とリーズナブルなのは、やっぱり国営ならではですね。しかも当日なら、そのチケットで両方の地区に入場OKです。

長野県安曇野市にある「国営アルプスあづみの公園」堀兼・穂高地区のイルミネーション。これは16時45分ごろの写真で、まだちょっと明るくてイルミネーションが目立ちませんが、背景の山々との壮大な光景が印象的でした。日本最長500mの光のトンネル、歩いてみたかったなぁ~

 私たちはすぐ「抱っこ~」とグズる3歳児がいたり(笑)、90歳を超えた祖母も一緒だったりで、両方の地区を巡るのはちょっと難しかったので、日本最長500mの光のトンネルを目当てに堀兼・穂高地区へ入場しました。入り口のツリーゲートですでにテンションが上がりつつ、全景が見渡せる展望テラスへ、のんびりお散歩していきます。この公園はお花の展示にも力を入れているようで、真冬なのに屋内で美しく咲き誇る、早咲きのチューリップ「アイスチューリップの庭」も見られて祖母は大喜びしていました。

「あづみの学校」という、懐かしい昭和の学校に入り込んだような建物では、ステンドグラス作りや間伐材を利用した木の「動くおもちゃ」作り教室など、いろんな体験プログラムが。子供連れのファミリーで来たら楽しそうですよ。

 な~んてあちこち覗きながら歩いてきた私たちは、展望テラスに到着するとワァ~と言ってしばしウットリ。遠くにうっすらと見えるアルプスの山々を背景に、色とりどりの光たちが夢の国を創り出しているようです。トンネルでぐるりと会場が1周できるようになっていて、ところどころにベンチなど休憩場所もあるので、ゆっくり夢の国を楽しめますね。

 それじゃぁ、トンネルに入ろうか、と歩きかけたところで、ありえないことに娘が「アイス食べる~」と泣きながら、その場にしゃがみ込んで石のように動かなくなってしまいました。ダメダメ、なんでこんな寒いのにアイスなのッ? 風邪ひいちゃうでしょ~!っと諭すもまったく効果なし。そもそもアイスなんてこの時期売ってないし! と怒ったものの、どうやら先ほど立ち寄ったあづみの学校の一角に、アイスの自動販売機があったのを覚えていたようで、「売ってる!」と娘も譲らず。見かねた祖母が、娘を見てるから行っておいでと言ってくれたのですが……。さすがにそれは申し訳ないので、泣く泣く光のトンネルを歩くのは諦めた私でした。ま、普段から甘やかしていたバチがあたりましたかね(涙)。

 それでも、展望テラスから一望できただけでも十分に素敵なイルミネーションでした。もう1つの光のハートの方にも行ってみたかった~。この国営アルプスあづみの公園のイルミネーションは、1月12日~14日がラストです。ぜひ私の分も堪能してきてくださいね。

 さて、もう1か所、絶対に見てほしいイルミネーションがあるんです。私たちは2018年の夏に初めて訪れ、本当に感動して「また今年も行く!」と息巻いている場所。それが、伊豆ぐらんぱる公園の「伊豆高原グランイルミ」。日本初の体験型イルミネーションとしてオープン以来、4シーズン目を迎える壮大な光の体験空間です。

 ここの魅力は、イルミネーションの凄さももちろんなのですが、夜でもいろんな乗り物に乗って遊べる、というところ。今回は往復400mの“ジップライン流星”で、イルミネーション上を滑空できるというのが目玉だそう。また、曲に合わせてイルミネーションが踊り出す「光と音のショー」をはじめ、横60mの大型LEDビジョンと音のコラボレーション「グランビジョンショー」も圧巻。8月31日まで開催しているので、暖かくなってからでも楽しめますよ。

伊豆ぐらんぱる公園は、イルミネーション点灯時間にも遊べる乗り物やアトラクションがあるので、夕方から行っても大満足なのが嬉しいところ。私たちが訪れた2018年夏には、このロング滑り台も遊べたんですよ~。ゴーカートも乗れて、そちらは暗い中で走るのでパパが大興奮していました(笑)

 どの会場も、たどり着くまでの道や景色がとってもよくて、ドライブの目的地としてもちょうどいい場所。ぜひ皆さんも、心に残る冬の思い出をたくさん作ってくださいね。

まるも亜希子

まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト。 映画声優、自動車雑誌編集者を経て、2003年に独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。海外モーターショー、ドライブ取材も多数。2004年、2005年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。17~18年日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。女性のパワーでクルマ社会を元気にする「ピンク・ホイール・プロジェクト(PWP)」代表。ジャーナリストで結成したレーシングチーム「TOKYO NEXT SPEED」代表として、耐久レースにも参戦している。過去に乗り継いだ愛車はVWビートル、フィアット・124スパイダー、三菱自動車ギャランVR4、フォード・マスタング、ポルシェ・968など。ブログ「運転席deナマトーク!」やFacebookでもカーライフ情報を発信中。