まるも亜希子の「寄り道日和」
運命の1足になったドライビングシューズのお話
2019年1月24日 00:00
クルマにこだわりのある人や運転に気を使う人なら、きっとお気に入りのドライビングシューズを持っているかと思います。私も職業柄、20代のころからいろんなブランド、それこそ「しまむら」で売っているようなリーズナブルなものから、「TOD'S」のような7万円くらいする高価なものまで、実際にドライビングシューズを履いて試してきました。
失敗もたくさんしましたよ~。運転中のペダル操作って、自分が想像する以上に足のつま先からカカトまでを柔軟に使って、足裏の左右で違う力加減にしていたりと、複雑かつ過酷な動きをしているんですよね。なので、レザーならすぐひび割れてきたり、中敷が取れて靴の中でズルズルと動いてしまうようになったり、すぐにダメになってしまうものが多いのです。それに、私の足は悲しいことに幅広・甲高なので、履き始めはいい感じかなと思っても、だんだんと骨が当たって痛くなってしまったり。なかなか「コレだ」というものに出会えず、試行錯誤していたのでした。
そんな私に「運命の1足」が舞い降りてきたのは、2011年のことでした。古巣のクルマ雑誌「Tipo」の通販ページで紹介していた日本発のドライビングシューズ「ネグローニ」に、レディースラインの新作が登場したということで、モニターとして履かせていただいたのです。それは、見た目はまるでバレリーナが履くような、美しいデザインのストラップパンプス。でも、カカトの部分はしっかり別素材でカバーされていて、運転をサポートしてくれる工夫がありました。
そして初めて足を入れてみた瞬間、「なんじゃこりゃぁ~!(心の叫び)」と仰天! それまで履いたどのドライビングシューズよりも足に心地よくフィットして、靴の中で10本の指がリラックスして喜んでいるみたい。歩いてみると、ソールが柔らかく足裏の角度に添ってきて、足と一体になった感覚がすごいのです。さらに、期待いっぱいで富士スピードウェイでの取材に履いていくと、往復の運転はもちろん、サーキット内を朝から夕方まで歩きまわっても足が疲れないのにビックリ。その日から私にとって、ネグローニは手放せない1足になりました。
もちろん、ネグローニはメンズのドライビングシューズが原点なので、その実力は数々の有名レーシングドライバーやジャーナリスト、海外のクルマ愛好家たちも認めるところ。夫も一度履いたら気に入って、2018年のバレンタインデーに2足目をプレゼントしたのですが、今年は3足目が欲しいと言っています。デザインやカラーが豊富なので、あれこれ欲しくなってしまうんですよね。
で、ネグローニのファクトリー&オフィスにも取材やプライベートで何度もお邪魔しているのですが、ここだと自分の足の形に合わせたカスタムができる、オーダーメイドも可能です。プロのシューフィッターさんに見てもらえるのがいいですよね。
そして私がとくに感心するのは「売りっぱなし」にしないところなのです。夫はネグローニの「イデア」というモデルを、1年ほど履いた状態でファクトリー&オフィスを訪れたのですが、デザイナーの宮部修平さんは夫の足下を見るなり、そのくだびれ具合を察知。ちょっと見せてくださいと言って、その場でメンテナンスをしてくれました。再び足を入れた夫は「ぜんぜん違う! 新品のころに戻ったみたい」と大喜び。夫はサーキット走行もするし、マニュアルトランスミッションのスポーツカーに試乗することも多いので、やっぱりドライビングシューズへの負担が大きいのでしょうね。でもお気に入りだからこそ、こうしてメンテナンスして履き続けていけるって、やっぱり嬉しいですよね。もし、外側のレザーがダメージを受けてしまった場合は、張り替えもオーダーできるそうです。
で、とってもタイムリーなのですが、そんなオーダーメイドの料金がすべて無料となるイベント「カロッツェリア・ネグローニ2019」が、1月26日~27日の2日間、東京都荒川区南千住にある「NEGRONI RIVER-SIDE FACTORY & OFFICE」にて10時~17時で開催されます。なんと、2足まとめて購入すると、そのうち価格の安い方が50%OFFになるという、かなりお得なイベント! わが家もちょっと早いバレンタインデーとホワイトデーとして、新たな1足を探しに行こうかと考え中です。皆さんもぜひ、ネグローニで運命の1足と出会ってくださいね。