まるも亜希子の「寄り道日和」

冬の乗り物、雪上で一気乗りインプレ

キックボードの雪バージョンといった見た目のソリ。予想した乗り味とはまったく違う結果となりましたが、ヒャッホ~と嬉しそうに滑ってくる夫でした(笑)

 冬まっただ中ですね~! 都心はまだ雪が積もらないので、雪だるまを作りたくてウズウズしている娘に毎日、「ね~、いつ雪ふるの?」と聞かれて困っている私です。お正月早々に富士見パノラマリゾートへ行ったのですが、サラッサラで雪だるまが作れるような雪ではなかったので、娘はそれだけが心残りらしいんですよね。

 でも、冬にしか乗れない乗り物を思う存分楽しんできましたよ~。そう、その乗り物とは、ソリ! 最近はいろんなタイプのソリがあって、子供だけでなく大人もけっこうハマっちゃうんです。2018年はまだ娘が怖がって、オーソドックスなソリしか乗れなかったんですが、今年は全7車種(!?)一気乗りインプレッションをお届けしたいと(笑)、意気込んで行ってまいりました!

ハンドルが付いている、2人乗りもOKのソリ。一番のスピード感です。

 まず最初は、ハンドルが付いたグリーンの2人乗りソリ。座るとちょっと重心が高くなるので、斜面に向かうとなかなかスリリング。そして滑り出してすぐにグングンと速度が上がって、ソリとは思えない速さになります。ハンドルでしっかり固定できるから直進安定性は抜群で、足で踏むとブレーキもかかるので、大人にとっては扱いやすい印象なのですが、3歳の娘にはかなり衝撃的だったらしく……。それ以降、2度とこのソリには乗ろうとしませんでした(笑)。

ニョキッと長い持ち手が天狗の鼻になっている、ユニークなソリは1人乗り

 お次はなんだか怖い顔が書いてあると思ったら、持ち手がニョキッと長い天狗の鼻のようになっている、天狗ソリ。こちらは1人乗りですね。赤いところに座って足をあげて滑るのですが、そのバランスがわるいと方向が曲がってしまうので、まっすぐ走るのが難しい。持ち手のところで方向修正するのも、ちょっと無理でした。でも程よいスピード感で、初心者にも楽しみやすいソリだと思います。

キックボードの雪バージョンといった見た目のソリ

 続いては、キックボードを低くしたような、白と黒のソリ。フットレストがあり、前後のボードが分かれているので、これはよく曲がりそうな予感! 夫が期待満々で滑りだすと……、予想に反してぜんぜん曲がらない(笑)。無理やり曲げようとして、あわや転倒しそうになりながら、なんとか立て直して滑降面を斜めに横切って行きました~。その後、私も滑ってみましたが、ボードが細いので曲がるための荷重移動がなかなかできないんですね。夫は腕の力で斜めに向けたのでしょうが、非力な私はそれもできず、ただ真っ直ぐに猛スピードで滑るだけでした(笑)。これはすごい迫力!

 ここでちょっとお口直しに、昔ながらのソリを1つ。今年はもう、娘が1人で乗ってくれるかな~と期待してたんですが、まだパパかママが一緒じゃないとダメでした。でもこれはやっぱり、大船に乗ったような安定感ですね。ちょっとやそっとじゃ転覆しそうにない感じが娘にも伝わるのでしょう。何度も何度もリピートして楽しそうでした。足で止めなきゃならないので、大人はけっこう大変なんですけどね。

娘の一番のお気に入りは、やっぱり昔ながらのソリ

 そしてお次は、お鍋のフタに持ち手が付いたような、円盤のソリ。どんな乗り味なのかまったく予想がつかなかったものの、まぁそんなに難しくないだろうと思っていたのですが。な~んと、滑り出した途端にクルリと回転して後ろを向いてしまい、怖いのなんの。なんとかして立て直そうと色々やっても効かず、スピードはどんどん上がって、とうとう背中からクッションに激突! 一番衝撃的な幕切れとなったのでした。

シンプルな見た目に反して、まったく予想外の難しさだった円盤のソリ。これはまた、来シーズンにでもリベンジしたいです

 何がなんだか分からず、悔しかったのでもう1度トライしましたが、2度目も同じ。座る位置が後ろすぎたのか、大人が乗るとみんなこうなるのか? 難しさでは大穴のソリでございました~。

 さて、残るソリは2種類。椅子付きのソリをミニチュアにしたようなパープルのソリと、私が一番楽しみにしていた、ストライダー型のソリです。まずはパープルのソリから試そうとしたら、アレ? どうやっても座ることができません。うーん、言いにくいですがサイズオーバーのようです(笑)。かなり細身の女子なら、なんとかイケそうですけどね。残念ながら断念。

サンタさんのソリをミニチュアにしたような、可愛らしいソリ。子供たちは楽しそうに滑っていたのですが……

 では、気を取り直してストライダー型ソリを試そうとすると、アレ? 今度は「体重制限27kg」の文字。ハァ~、そりゃいくらなんでも、ダイエットで激痩せしても無理ですね。こちらも断念。

私が子供のころには間違いなくなかった、ストライダー型のソリ。これ、乗ってみたかったなあ~

 というわけで、7車種のうち2車種は乗れずじまいでしたが、一気乗りインプレッションはいかがでしたでしょうか。何気なく遊んでいたソリにも、いろんな乗り味があるんだな~と改めて実感! きっと、何度も練習したら、自在に操れるようになるのでしょうね。バランス感覚も磨かれそうなので、夫のレースオフシーズン中のトレーニングにもいいかも!? そんなこんなで、なかなかいい汗かいたソリ遊び。冬にしか乗れない乗り物、これからもいろいろと楽しみたいと思います。

まるも亜希子

まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト。 映画声優、自動車雑誌編集者を経て、2003年に独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。海外モーターショー、ドライブ取材も多数。2004年、2005年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。17~18年日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。女性のパワーでクルマ社会を元気にする「ピンク・ホイール・プロジェクト(PWP)」代表。ジャーナリストで結成したレーシングチーム「TOKYO NEXT SPEED」代表として、耐久レースにも参戦している。過去に乗り継いだ愛車はVWビートル、フィアット・124スパイダー、三菱自動車ギャランVR4、フォード・マスタング、ポルシェ・968など。ブログ「運転席deナマトーク!」やFacebookでもカーライフ情報を発信中。