まるも亜希子の「寄り道日和」
恐竜と戯れた水戸市森林公園の1日
2019年9月19日 00:00
2週続けて3連休が訪れる9月。1つ目の連休を終えましたが、皆さんどこへ出かけましたか~? わが家は連休中日に夫の86/BRZレースがツインリンクもてぎで行なわれまして、応援のために私と娘も水戸市内に宿泊していたので、「そうだ、たまには水戸で遊んじゃおう!」と好奇心がウズウズ。どこか、娘も私も楽しめるような場所はないかな? と探してみたんです。
そしたら水戸には市民の投票で選ばれた「新水戸八景」があると言うじゃないですか。昔から「水戸八景」って言葉はなんとなく知っていたんですが、それは1833年ころに水戸藩の第9代藩主・徳川斉昭が選んだもので、8つの景勝地のうち現在の水戸市内にあるのは2か所だけ。それならば、ちゃんと水戸市民が納得する八景を選びましょう、として選定されたのが「新水戸八景」だそうです。
で、その8か所を見てみると、ちょうど常磐道の水戸IC(インターチェンジ)からツインリンクもてぎへ向かう途中に、そのうちの1か所があるではないですかっ。
それが「水戸市森林公園と楮川ダム」で、“恐竜の森”としても親しまれているという水戸市森林公園へ行ってみることにしました。松林や雑木林、溜池といった自然の里山を生かした143ヘクタールもある広大な公園で、恐竜が14体も点在するという「恐竜広場」をはじめ、「ローラーすべり台」や「こどもの谷」「アドベンチャー広場」「ふれあい牧場」といった遊び場に加えて、「つつじヶ丘」「創造の森」「ミズバショウ群生地」などの草木を愛でる一帯、「森の交流センター」や「森のシェーブル館」といった休憩や食事ができる施設、「二の宮神社」という神社まであるからビックリ。こんなに広いんじゃ、うちのワガママ娘はすぐ「疲れた~」と言ってグズりそうだなと心配したんですが、公園内には計4か所、合計500台分ほどの駐車場があって、遊び場にはすぐ近くまでクルマで移動できるんです。なので、抱っこが必要な子供連れファミリーにも嬉しいですよね。
さっそく公園の内部までズンズンとクルマで入ってゆき、恐竜広場の近くに停めて歩いていったのですが、ほんの200mほどの道がもう、そのまんま“森”。台風15号の爪痕なのか、あちこちに濁流が削り取った地面の凸凹があったり、斜面に大木が横たわっていたりで、人間が綺麗に手入れしている森とはまたひと味違う、生命のパワーが感じられました。
そして、目の前に現れた恐竜たちもけっこう大きくて、迫力満点。昭和57年に作られたものだそうで、ちょっと古びた感じではありましたが、背中がすべり台になっていたり、お腹から入って口の中から顔が出せたりと、子供たちが恐竜と格闘するみたいに遊べるようになっていて楽しい! 娘も果敢に恐竜に飛びかかっておりました(笑)。
ひととおり恐竜をやっつけたら、今度はローラーすべり台を目指してGo! 急斜面の森の階段をヒーヒー言いながら上って行ったのですが……。なぜかたどり着いたのは「こどもの谷」。うーん、方向音痴の私はちゃんと自分のクルマに戻れるのかという不安がチラリとよぎりましたが、娘はもう目の前の遊具に走って行って、遊びはじめちゃいました。
ここには大きなロープジャングルジムや木製の遊具などがあって、3歳くらいの子供から遊べそうです。4歳の娘は最初は少し怖がっていたのに、自分より小さい男の子がトライしているのを見て刺激されたのか、だんだんできるようになって、しまいには帰るのをイヤがるくらい、夢中になって遊んでいましたよ。
2時間くらい遊んだら、もう私の方がクッタクタになってしまったので、アイスでも食べようと娘をそそのかし、「森のシェーブル館」で休憩です。シェーブルってなんのことかな~と思ったら、フランス語でヤギの乳から作られるチーズの総称なんですね。で、ここでまさかの本家・水戸八景を選定した水戸藩第9代藩主・徳川斉昭が再登場するんですが、斉昭公はなんと、まだ動物性食物では魚や鳥が主流だった江戸時代に、いち早く牛乳や乳製品に着眼して普及に力を注いでいたそうで、水戸とチーズには深い関わりがあるとのこと。水戸と言えば納豆、だけじゃないんですね。勉強になりましたっ。
というわけで、子供たちに「どこか楽しいところに連れてって~」とせがまれること必至の3連休。水戸市森林公園ならクルマで行けて、公園内の移動もラクラクです。入場無料というのも助かりますよね~。恐竜と戯れる秋の1日を、ぜひ楽しんでください♪