まるも亜希子の「寄り道日和」

キラキラとオーラを放つクルマが集まる「プレミアムワールド・モーターフェア」のお話

15ブランド/100台以上のプレミアム輸入車が勢ぞろいした「プレミアムワールド・モーターフェア」。会場となったツインメッセ静岡北館は、とても華やかな雰囲気でした。驚いたのは、まだ日本に数台しかないと思われるダラーラ・ストラダーレが出展されていたこと。私も実車を見るのは初めてでした!

 会場に入ったとたん、キラキラとしたオーラが一気に目に飛び込んできて、眩しいっと思ったほどの華やかさ。照明でも飾りでもなく、すぐにそれは展示されていたクルマ1台1台のオーラだと気がつきました。いや~、やっぱりプレミアムブランドのクルマたちには、独特の“華”があるんだなぁと、あらためて実感してしまったほどです。

 それは、静岡駅からタクシーで10分ほどのツインメッセ静岡北館で10月19日~20日に開催された、「プレミアムワールド・モーターフェア」での光景です。ランボルギーニ、アストンマーティン、ベントレーにマセラティと、東京モーターショーにはやってこない(涙)輸入車たち、15ブランド・100台以上がここには勢ぞろいしていたのです。

 私は今回初めてお邪魔したのですが、なんともう8回目となる人気のイベントだそう。お客さんたちはドアを開けたりして熱心に室内を見たり、スタッフにいろんな質問をしたりして真剣に見ている人もいれば、写真をバシバシ撮ってまわってモーターショーのように楽しんでいる人もいるし、輸入雑貨や世界のミニカーのショップもあるので物欲全開の人もいたりで、皆さん思い思いに過ごしているなぁという印象でした。

 そして、展示車両の総額は軽~くン億円くらいになるかというプレミアムモデルばかりなので、スタッフの皆さんもひと味ちがう。まず服装からしてビシッと決まっているし、お客さまへの対応もすごく丁寧で、親身になって質問に答えている様子なんです。やっぱり、普段から富裕層のお客さまと対峙しているだけあるなぁと、そんな一面にも感心しっぱなしでした。

 で、今回私は会場でトークショーをやらせていただいたのですが、ゲストにお呼びしたのがそんなプレミアムブランドで受付業務などをされている、女性スタッフの皆さん。きっと、仕事でもプライベートでも特別な(?)クルマ生活を送っているだろう彼女たちに、いろんな本音を聞き出そうと。クルマも男性も、女性はこんなところをチェックしてるんだぞー、などと、いつもはなかなか口に出せないところを言いたい放題しちゃえ、という魂胆でお招きしたのでございました(笑)。

私が担当した「女子会トークショー」は、実際に輸入車ショールームで働く3名の美女をお招きしました。私(右端)の隣りからBMW静岡の山下さん、ベントレー横浜の小泉さん、ヤナセ静岡神奈川の猪俣さん、左端のMC・新山さんも元々はアバルトチームのレースクイーンをしていたという美女で、そんな女子たちの本音トークは大盛り上がりでしたよ

 そんなこととは露知らず(?)、ステージに上がってくださったのはヤナセ静岡神奈川営業本部の猪俣さん、ベントレー横浜の小泉さん、静岡BMWの山下さんという、いずれ劣らぬ美女ばかり! きっと普段から、ショールームの看板娘として愛されているだろうと容易に察しがつく、とても魅力的な3名です。

 ただ、ゲスト3名とはこのトークショーが初対面だったので、「実はペーパードライバーなんで」とか言われたらどうしよう、という不安もあったのですが(笑)、そんな不安は見事に裏切られ、皆さんドライブが大好きで、小泉さんにいたっては東京から自走で秋田まで行ってしまうほどのロングドライブ好き! サーキットでカートレースなんかもやるそうで、もう期待どおりの展開に私もすっかりテンションがアップしてきちゃいました。

 そして、トークは女性ならではのクルマ選びの話題へ。まず「デザインではどこが気になる?」と質問すると、メルセデス・ベンツをメインに扱う猪俣さんは、「前斜め45度から見たライン」。これにはウンウン、と私を含めほかの女子もうなずいちゃいます。これって、女性のボディラインと同じ感覚なんですよね。出るとこは出て、くびれるところはくびれてるライン、というのに美しさを感じちゃうようです。

 ベントレーの小泉さんが、「テールランプがさりげなく『B』のマークになっていたり、ヘッドランプにも『BENTLEY』とロゴが入っていたりするところに惹かれます」と答えると、これにも全員が激しく同意! 女性はそういう隠れキャラに弱いんですよね~。新型MINIのテールランプがユニオンジャックだったり、Cクラスのヘッドランプに『C』が隠れてたり、そういうのにキュンときちゃうんですね。

 さらに、BMWの山下さんは「ミラーに映ってもハッキリとBMWだとわかるキドニーグリルが好きです」と、ちょっとマニアックな“ミラー越し”でのデザインチェック! でもよく考えたらそれも女性らしいかもしれないです。女性はいつもミラー(鏡)を持ち歩いてますからね。

 さて、そこから運転ポジションや乗り降りのしやすさ、シートの座り心地、先進安全装備も女性にはマスト! 自分が使わないからって、お金をケチって安全装備を省く男はダメだよね、なんて話でひとしきり盛り上がり……。ホント、言いたい放題ですよね(笑)。

 なので最後くらいは男性にも優しい質問をと、「運転する男性でキュンとくる仕草や行動ってありますか?」と聞いたのです。するとBMWの山下さんは「狭い駐車場などでもスムーズに車庫入れする男性はステキです」。ヤナセの猪俣さんも、「入れるのが難しい駐車場で運転を代わってくれたりする男性って優しいなと思います」と、やっぱり運転の上手な男性、自分を気遣ってくれる男性に1票。トークショーを聞いてくれていた男性たちも、「あぁ、それくらいなら楽勝だね」くらいの余裕の表情です。

 しかしっ。ベントレーの小泉さんから飛び出したひと言は「目的地に着いたら、ちょっと待っててと言って助手席のドアを開けてくれる男性にキュンとします」と! もう思わず、そ、そんな男性どこにいるんですかぁ~ッ? と叫んでしまいましたね、私は(笑)。いや~、ベントレーのオーナーさまにはやはり紳士が多いのか、どうなのか!? また本音トークをさせていただく機会があれば、ぜひそのあたりを詳し~く聞きたいなと思った次第です。

 そんなわけで、いろんな意味で「プレミアムワールド」だったこのイベント。今度は12月に沼津で開催される予定だそうなので、お近くの皆さんはぜひチェックしてくださいね♪

今回のプレミアムワールド・モーターフェアは、お子さまから女性、ファミリーで楽しめるイベントになっていて、エアサーキットを電動カートで走れる子ども向けアトラクションも大人気。もちろん電動カートもプレミアムブランドでした(笑)。ほかに、レッスンプロがスイング診断をしてくれるゴルフコーナーや、輸入雑貨&世界のミニカーが並ぶショップなどもあって賑わっていましたよ

まるも亜希子

まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト。 映画声優、自動車雑誌編集者を経て、2003年に独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。海外モーターショー、ドライブ取材も多数。2004年、2005年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。17~18年日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。女性のパワーでクルマ社会を元気にする「ピンク・ホイール・プロジェクト(PWP)」代表。ジャーナリストで結成したレーシングチーム「TOKYO NEXT SPEED」代表として、耐久レースにも参戦している。過去に乗り継いだ愛車はVWビートル、フィアット・124スパイダー、三菱自動車ギャランVR4、フォード・マスタング、ポルシェ・968など。ブログ「運転席deナマトーク!」やFacebookでもカーライフ情報を発信中。