まるも亜希子の「寄り道日和」

喋る方が多かった私の東京モーターショー

モータージャーナリストの河口まなぶさん率いる「LOVECARS!TV!」が、前回に続いて今回も東京モーターショーに出展。10月28日11時からの生配信に出演させていただきました。立派なステージで、たくさんのお客さまに見守られての生配信は、すごく楽しかったです。

 人前でこんなに汗をかいたのは、いつ以来? というくらい、本気の滝汗をかいてしまいました。東京モーターショーの南展示棟に大きなステージブースを構えていた、「LOVECARS!TV!」に生出演させていただいた時のことです。

 11時からの生配信だったので、30分前の10時30分に到着すればいいだろうと、通常なら自宅からお台場まで45分のところ、混雑を予想して9時過ぎに出発。道路はそれほど混んでいなかったのですが、東京ビッグサイトに到着してみると、駐車場に「満車」の文字が。でもみんな並んでいて、少しずつ進んでいるみたいだったので、私も最後尾に並びました。

 そして、無事に停められたのが10時45分。通常なら、ダッシュすればギリギリ間に合うくらいの時間ではありました。ただし、駐車場は「ここどこ?」ってくらい、見たこともない景色。警備員さんに聞くと、もうほとんど東雲に近く、ここから東京ビッグサイトまでは徒歩20分だそうで……チーン。ここで私の遅刻は確定してしまったのでした。

 生配信は予定通り11時から、河口まなぶさんひとりでスタートしていたので、すでにステージの周りにはお客さまがかなり座って聴いてくださっている状況の中、汗だくの私が荷物も持ったままダイレクトにフレームインするところは、まったく今見ても再び汗が出てくるくらいです。本当に申し訳ありませんでした。そんな私を温かく迎えてくださったギャラリーの皆さまに、心から感謝しております。

 しかしですね、私は言ってみればお客さまをおもてなしする立場ですから、駐車場が遠かろうと何だろうと、仕事なんだから仕方がないと思えます。でも私と同じように徒歩20分の駐車場に停めた人たちの中には、小さな子供連れで大荷物を持っていたり、抱っこしていたり、ベビーカーを押していたりするファミリーや、オシャレしてハイヒールを履いてきちゃったカップルの彼女、とかもいるわけです。なぜ今回、駐車場から会場までのシャトルバスは用意されなかったのでしょう? 未だかつてないほど、クルマでの来場者に冷たい東京モーターショーだったなぁと、グチのひとつも言いたい気持ちになってしまいました。

 さて、「LOVECARS!TV!」は、今やチャンネル登録者数16万人にものぼる、人気メディア。なんと今年、10周年だったんですね。もう残っていないかもしれませんが、私も当時まだスタートしたばかりの「LOVECARS!TV!」に、たまに出演させていただいていました。オフィスの1室を借りて、カメラの前で自分が喋ったことに対して、パソコンを通じて視聴者からのコメントがリアルタイムで受け取れるというのが、当時はまだまだ新鮮で、とても面白かったのを覚えています。クルマを扱うチャンネルも少なくて、リアルタイムで見てくれている人も、100人いればすごい方だったかな? ちょっぴりアットホームで、馴染みの居酒屋でクルマ好きが集まって飲んでるみたいな、そんな雰囲気だったような気がしています。

 その時から考えたら、東京モーターショーのブースで、たくさんのギャラリーに見守られて生配信をしているというのが信じられない気持ちでいっぱいでした。コツコツと頑張ってきた河口まなぶさんの努力に頭が下がります。そして生配信の終了後がまたすごいことになっていました。記念写真と握手の列がズラ~と並んでいて、すべての皆さんと撮るだけでも30分以上かかったかな?

 これを毎日やっている河口さんはもう、握手のしすぎで右手が腱鞘炎のようになってしまい、字が書けないと苦笑いしていました。なんかもう、アイドルみたいですよね(笑)。

 そんなわけでツラツラと感想のような寄り道日和になってしまいましたが、総括すると「今回の東京モーターショーはよく喋った!」ということです。

「LOVECARS!TV!」以外にも、ピストン西沢さんがパーソナリティを務めるJ-WAVE「グルーヴライン」の中で、モーターショー会場からの生中継を3日間、計6回喋りましたし、ガイドツアーも1回2時間を2回、やらせていただきましたし、吉田由美さんと共同主宰のYoutube「クルマ業界女子部チャンネル」でも、2回にわけてレポートをお届けしております。書くより、喋る方が多かった東京モーターショー。これも時代ですかね。

生配信が終わったあとは、こうして希望者の皆さんと記念撮影に応える河口さん。右手で「L」を作るのが、「LOVECARS!TV!」のお決まりポーズです。こちらは最後まで見てくださった佐々木さんとパチリ。通りすがりに「いつも見てます!」と声をかけてくれる方も多くて、とても嬉しいですよね

まるも亜希子

まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト。 映画声優、自動車雑誌編集者を経て、2003年に独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。海外モーターショー、ドライブ取材も多数。2004年、2005年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。17~18年日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。女性のパワーでクルマ社会を元気にする「ピンク・ホイール・プロジェクト(PWP)」代表。ジャーナリストで結成したレーシングチーム「TOKYO NEXT SPEED」代表として、耐久レースにも参戦している。過去に乗り継いだ愛車はVWビートル、フィアット・124スパイダー、三菱自動車ギャランVR4、フォード・マスタング、ポルシェ・968など。ブログ「運転席deナマトーク!」やFacebookでもカーライフ情報を発信中。