まるも亜希子の「寄り道日和」

ベントレー「ベンテイガ」で巡る東京のパワースポット

新年にふさわしくゴージャスな時間をプレゼントしてくれたのは、ベントレー初のSUVとして大人気のベンテイガ。この「Jetstream II」というボディカラーもスッキリと晴れた青空みたいで、素敵ですよね。全長5m超えの巨体に左ハンドルでしたが、ボンネットが長くてしっかり視界に入るからか、慣れてくれば意外にも車両感覚はつかみやすく、広報ご担当者さま曰く「女性が乗られていることも多いんですよ」というのも少し納得でした

 皆さま、新年あけましておめでとうございます! いよいよ2020年がスタートしましたね。オリンピックという大イベントが開催される年ということで、なんだか自分まで何かにチャレンジしたくなってしまいます。皆さまは、いかがでしょうか?

 ま、最近は私の場合、何をするにもまずは神頼み(笑)。ということで、新年の幕開けにふさわしく、クルマで巡る東京のパワースポットをご紹介したいと思います。しかも相棒はカーライフ・エッセイストの吉田由美さんと、クルマは泣く子も黙る高級SUVのベントレー・ベンテイガ! いや~、新年早々なんてゴージャスなドライブなんでしょうか。

 最初に訪れたのは、出世や縁結びにご利益があることで有名な、東京 虎ノ門駅近くの愛宕神社です。ちょっと細い道ですが坂をずんずん上がっていくと、数台が停められる駐車場があります。ここは愛宕山と言って、東京23区内で自然の地形としては最も高い山なんですって。江戸時代には、ここから東京湾や房総半島まで見通すことができたそうです。

 クルマならものの1分程度で頂上に到着してしまうのですが、もし出世の祈願で訪れるとしたら、クルマより徒歩の方がいいかも……。徒歩だと、鳥居をくぐった後にかなり急で長い石段を上ることになるのですが、それこそが「出世の石段」と呼ばれ、ご利益があると言われている愛宕神社の名所でもあるのです。私もずっと昔に1度、上ってみた記憶がありますが、いや~まぁ、頂上にたどり着いたころには膝はガクガク、汗ダラダラになってしまいました。今回は、メイクがボロボロになるとこの後の撮影に差し障るという言い訳(笑)により、参拝だけにおまけしてもらいました。

 そして本殿へ参拝すると、胡蝶蘭がとてもきれいに咲いていることに気が付きました。実は、胡蝶蘭の花言葉は「変わらぬ愛」だそうで、さすが縁結びにもご利益がある愛宕神社ですね。良縁を望む由美さんは、恋愛運のおみくじを引いていましたが、結果は……!? 今年、おめでたいご報告があるのかどうだか。皆さま、どうぞお楽しみに!

どうですか、この急な坂! これが愛宕神社の名所、「出世の石段」でございます。故事では、徳川幕府の三代将軍・家光公の時代に、ここを馬に乗ったまま上り下りした曲垣平九郎(まがき・へいくろう)さんが、家光公に「日本一の馬術の名人」と讃えられ、1日にして全国に名を轟かせたことから、出世の石段と呼ばれるようになったのだそう。歩いて上るのも勇気がいるというのに、確かにすごいですよね。日ごろの鍛錬とチャレンジ精神の両方が備わってこそ、出世の道も開けるものなのでしょうか

 そんなこんなで愛宕神社でほっこりとパワーチャージした私たちは、次のお目当ての地へ移動すべく、ベンテイガに乗り込みます。ここはもう、目に入るもの体に触れるもの、すべてが最高級という特別な空間。ベンテイガにはV型12気筒エンジンもありますが、今回はV型8気筒エンジンモデルで、ちょっとだけ軽快感もありつつ、でも少し踏み込んだだけでも重厚さとパワフルさがにじみ出てきます。が、都内の道ではま~ったく本気を出すことなく、余裕シャクシャクで走っている感じですね。乗り味はもはや、クルマというよりクルーザーです。

 な~んて言っているうちに、到着したのは千代田区にあります江戸総鎮守・神田明神。商売繁盛、縁結び、防災厄払の神様ということで、こちらも本殿の裏手に駐車場があります。立派な隋神門をくぐる前に、外に手水舎があるのが珍しいですよね。境内はとても清潔感があって、空が広いなぁとしみじみ。とても気持ちのいいところだなと感じます。そして御神殿を囲むように、末廣稲荷神社や三宿・金刀比羅神社といった神社がたくさん建立されていてビックリ。銭形平次の碑や国学発祥の碑など、いろいろと興味深い碑もありました。

 ここでは私が商売繁盛を願っておみくじを。じっくり焦らず努力すれば春は来る、というようなありがた~いお言葉をいただき、新年の活力とさせていただいた次第です。そして、まだオープンしたばかりの神田明神文化交流館「EDOCCO」では、あれこれ目移りしてしまうお土産やガチャガチャ、スイーツなどがたくさん置いてあって、東京土産にもぴったり。本当は、枡に入ったパフェなど神田明神ならではのメニューが魅力的な「江戸っ子 カフェ MASU MASU」で一服したかったのですが、残念ながらオープン前の時間帯。なので、1度境内の外へ出て、なんとなんと170年以上もの伝統があるという甘酒屋さん、「天野屋」にお邪魔しました。お店の地下6mにある天然の「土室」(つちむろ)で作られるという栄養満点の甘酒。砂糖も何も加えていない自然の甘味がひと口ごとに染み渡り、体の芯から温まったひと時でした。

 さぁ、そんなわけで心身ともに満たされた、新春パワースポット巡り東京ドライブ。都心にもまだまだ素敵なスポットがたくさんあるものですね。皆さまにとっても素晴らしい1年になりますように! 引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。ちなみにこのドライブの模様は、YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」で配信しておりますので、よろしければチェックしてみてください♪

朱が目を惹く御神殿と広い空が印象的な神田明神。都内有数のパワースポットとして有名ですが、実は秋葉原を舞台にしたアニメ『ラブライブ』にたびたび登場するということで、ファンからは聖地として慕われているんだそう。Tシャツやキーホルダーなどコラボグッズがたくさん販売されていたり、ラブライブ絵馬もありましたよ

まるも亜希子

まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト。 映画声優、自動車雑誌編集者を経て、2003年に独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、エコ&安全運転インストラクターなども務める。海外モーターショー、ドライブ取材も多数。2004年、2005年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。ジャーナリストで結成したレーシングチーム「TOKYO NEXT SPEED」代表として、耐久レースにも参戦。また、女性視点でクルマを楽しみ、クルマ社会を元気にする「クルマ業界女子部」を吉田由美さんと共同主宰。現在YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」でさまざまなカーライフ情報を発信中。過去に乗り継いだ愛車はVWビートル、フィアット・124スパイダー、三菱自動車ギャランVR4、フォード・マスタング、ポルシェ・968、ホンダ・CR-Z(現在も所有)など。