まるも亜希子の「寄り道日和」

25年ぶりのスキー再デビュー

久々のスキーで筋肉痛バキバキになった体を癒してくれたのは、諏訪湖周辺の温泉と、諏訪湖越しにクッキリと拝めたりりしい富士山! 諏訪湖畔にある「ハーモ美術館」のあたりから、お天気の条件がよければ見えますので、ぜひ♪

 年が明ける前から、「この冬は娘にスキーデビューさせるぞ」と意気込んでいた夫。「4歳でスキーって、まだ早くない!?」と私はあまり乗り気ではなかったのですが、どうやら夫は幼少のころよりスキーに親しみ、今でもなかなかの腕前らしい。「らしい」というのは、私はまだ見たことがなく、雪山での試乗会などの時に一緒に滑ったという、同業者からの報告は耳にしていたんですよね。なので、さてはスキーがうまいところを見せて、娘にいいカッコしたいのね、と夫の心中を読み、年明け3日から長野へ行ってまいりました。

 父が田舎暮らしをする諏訪からほど近いスキー場ということで、今回は車山高原スキー場へ。残念ながらまだほとんど降雪がなく、滑走コース以外は枯れた芝がむき出しで、コース上は見事な人工雪でしたが(笑)、予想以上にファミリーや若い世代で賑わっています。どうやら、「マジ部」というアプリの「雪マジ!19」に参加することで19歳はリフト券が無料、そのほかの年齢でも条件がそろえば半額になるらしく、ちょうど合流した妹ファミリーにもドンピシャで19歳がいるので、得した~と大喜びでした。

 そして、スキー道具一式をレンタルした私たち。娘は一応、1歳からスキー場には来ているのですが、2019年まではキッズランドでソリを楽しむのみで、それさえも寒さに負けて「もう帰る~」なんて泣き言を言っていたこともあるくらいです。それが2020年は、私の知らない間に夫に洗脳されたのか(笑)、行く前から「スキーやりたい!」と意気込み、初めて履くスキーブーツにテンションアップ。ゴーグルをはめた顔もなかなかサマになっています。そんな姿を見て、ついに娘もスキーデビューなんだなぁと感慨にふけっていたのですが……。

 実は私の方が大問題だったのです。学生時代はけっこうスキーやスノボにハマっていたのですが、フリーのジャーナリストとして活動を始めた時に、「もうスキーもスノボもやらないぞ」とキッパリ足を洗いました。だって、もしケガでもして運転ができなくなったら、「仕事ができない=収入がなくなる」ですもの。仕事に穴を開けたら編集部の皆さんなど関係各所にも迷惑がかかるし、フリーで働く者としてそれをしないことは最低限のマナーだろうと、スキー断ちをしたのでした。なので、私にとっては25年ぶりのスキー再デビュー! だいじょぶか、私!

 内心ドキドキでスキー板を装着し、恐る恐る雪の上へと滑り出してみると……。最初はちょっとモッサリとした滑り出しだったものの、思いのほかスムーズに進みます。思えば、昔のスキー板ってやたらと長かったですよね。確か身長+15cmくらいが妥当とか言っていたような!? 今回借りた板は、身長よりぜんぜん短いので、軽くて方向転換もラク。あら、これなら意外とイケそうかも? なんてちょっとホッとした私でした。

 さ、早いとこ娘にも滑れるようになってもらって、みんなでスキーを満喫するぞ~。夫と2人、やる気マンマンで娘に基礎を教えはじめます。ところがどっこい、さっきまでのテンションはどこへやら、ただ立っていることさえままならない娘はすでに半ベソ状態。手取り足取り、少しずつ滑らせようとするのですが、1度転んだのがショックだったらしく、泣き声はどんどん大きくなるばかり。4歳にはまだ「ハの字」と言っても通じないので、「三角にして」とボーゲンを教えて、数mは自力で滑れるようになったのですが、全身がこわばって疲れたのと寒さとで、あえなく娘はギブアップとなってしまいました。

 休憩所に戻ると、同じくスノボに初挑戦した小6の姪っ子もギブアップして戻っており、娘はその姿を見てニンマリ。急にケロッと機嫌を直し、「ここで待ってるから、パパとママ滑って来ていいよ」なんて言われちゃいました。まったく、誰に似たんだこの根性なし~(笑)。まぁでも、夫婦2人だけでスキーなんて初めてのことなので、ありがたく上まで上らせていただきました。

 夫は噂どおり、かなりお上手! 後ろ向きでも滑れるなんて、ビックリです。GoProで撮影してあげようと思ったのですが、一瞬で見失いました(笑)。そして私もなんとか、無敵のスーパーボーゲンで無事に滑り降り、25年ぶりのスキー再デビューを果たしました。昔はパラレルくらいまではできた気がしますが、体力も落ちていることだし安全第一。無理はせず、恐怖を感じるようなことも避けて、の~んびり楽しみました。ってコレ、運転と同じですね。

 そんなこんなで、娘のスキーデビューと私のスキー再デビューで、なかなかに充実した令和初のお正月でした。

中央道の諏訪南ICを降り、エコーラインを通って約40分で到着する車山高原SKYPARK RESORT。降雪はかなり少なめでしたが、標高が高いので澄んだ空が気持ちよく、ゲレンデからの眺めも抜群! コースもファミリー向けからスポーツマン、パノラマコースなど、たくさんあります。娘はこの時はまだやる気マンマンだったんですけどね(笑)。今回は知らなかったのですが、なんと「速旅」という商品を前日までにWebで申し込むと、高速道路の割引料金+リフト1日券(大人1名)+施設利用券1000円分のセットがかなりお得な料金で提供されるとのこと。詳細はNEXCO中日本のサイトでチェックしてみてくださいね

まるも亜希子

まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト。 映画声優、自動車雑誌編集者を経て、2003年に独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、エコ&安全運転インストラクターなども務める。海外モーターショー、ドライブ取材も多数。2004年、2005年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。ジャーナリストで結成したレーシングチーム「TOKYO NEXT SPEED」代表として、耐久レースにも参戦。また、女性視点でクルマを楽しみ、クルマ社会を元気にする「クルマ業界女子部」を吉田由美さんと共同主宰。現在YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」でさまざまなカーライフ情報を発信中。過去に乗り継いだ愛車はVWビートル、フィアット・124スパイダー、三菱自動車ギャランVR4、フォード・マスタング、ポルシェ・968、ホンダ・CR-Z(現在も所有)など。