まるも亜希子の「寄り道日和」

連載100回記念! 海鮮丼を食べて夜景を見る「記念日」のお話

江ノ島に来るといつも入ってしまう「しらす問屋 とびっちょ」。休日はいつも混んでいるので、予約していくのがオススメです。私の大好物は、仕入れ状況でネタが変わる、海鮮としらすたっぷりの「とびっちょ丼」1890円(税別)。ボリューム満点なので、お腹をすかせて行った方がいいですよ

 100。百。ワンハンドレット~! ついにこの連載コラム「まるも亜希子の寄り道日和」が、記念すべき100回目に到達しました~っ! これまで私自身の連載では、月刊カー&モーターサイクル誌「ahead」でのコラム「オンナにとってクルマとは」の78回が最長でしたので、一気に記録更新です。まぁ、このコラムは週1更新なのでまだ2年ちょっとなのに対して、aheadの方は月刊誌なので、続いた年数としては6年半と最長なのですが、回数では記録更新となって嬉しい限りです。毎週、締め切りに遅れても温かくサポートしてくださるCar Wach編集部のみなさま、そしてなにより、読んでくださっているみなさまに心から感謝いたします。これからもどうぞ、末長くよろしくお願いいたします!

 ということで、記念すべき100回目なので今回は「記念日」をテーマにお届けしたいと思います。男性の皆さんは、苦手な人多いですよね~、記念日。奥さんや彼女に「今日はなんの日だか覚えてる?」なんて聞かれて、エッ、なんだっけ? 誕生日でもないし結婚記念日でもないし、いったいなんの日なんだ? とパニックになったりして(笑)。中でも困るのが「付き合った記念日」じゃないでしょうか。

 女子はそういうの細かく覚えてるんですよね~。「初めてメールした記念日」とか「ドライブした記念日」「一緒に旅行した記念日」とかね。私はそこまで細かく覚えている方じゃないですが、一応、私たち夫婦にもそんな記念日はありまして。夫は意外と女子力が高いのか(?)、6回目となる2020年もちゃんと覚えていて、家族でお出かけしてきました。とくに初デートの場所というわけではないのですが、毎年、江ノ島に行って海鮮丼を食べて夜景を見る、というのが恒例になっているのです。

 午前中はお天気がわるく、午後から晴れてくるという予報に合わせて、お昼過ぎに自宅を出発。立体駐車場にクルマを停めて、まず目指すのは、江ノ島に数ある海鮮料理のお店の中でも、いちばん気に入っている「とびっちょ」です。生しらす料理が有名なお店なのですが、現在は生しらすは禁漁の時期。3月中旬以降、食べられるようになるそうですよ。でも、釜揚げしらすだってなかなか美味しい! ここのメニューはどれもボリューム満点なので、2019年までは私がオーダーする海鮮ちらしの「とびっちょ丼」を分けて食べていた娘も、2020年は「お子様ランチがいい!」といっちょ前に個別でオーダー。舟盛り用の木の船に、ハンバーグやポテト、エビフライ、そして釜揚げしらすが山盛りのご飯がのっかって、かなり豪華です。しらすが大好物の娘は、見た瞬間にテンションアップ。大はしゃぎの娘をはさみ、3人でカウンターに並んで食べるのも楽しいものですね。子供の成長を感じたひと時でした。

初めてオーダーしてみた、とびっちょの「お子様ランチ」は舟盛りでした(笑)。ジュースとオモチャもついて790円(税別)です。このほか子供が好きなメニューでは、「しらすブラックコロッケ」、揚げパンの中にとろ~りチーズが入った「しらすパン」「しらすの玉子焼き」もオススメです

 そして、今回のもう1つのお目当は、関東三大イルミネーションに認定されたという、「湘南の宝石 ~江ノ島を彩る光と色の祭典~」を体験すること! 江ノ島のいちばんてっぺんにある、展望台の「江ノ島シーキャンドル」を筆頭に、そのふもとに広がる「江ノ島サムエル・コッキング苑」や「中津宮広場」など江ノ島全体が、日没とともに光あふれる空間に変身するというので、これは行かなければ! と楽しみにしていたのです。

2002年に江ノ電開業100周年の一環として建設されたという、海抜101.5mの展望灯台「江ノ島シーキャンドル」からの眺め。お天気がよければ富士山や伊豆半島、箱根や丹沢山などが見渡せて、とても気持ちのいいところです。1階には、2019年11月にオープンしたばかりの「灯台キッチン DELI&TEA」もありますよ

 夕日が沈む少し前に展望台に上り、遠くに見える富士山や、藤沢・茅ヶ崎の街並みなどを堪能したら、17時30分にいよいよイルミネーションが点灯。下にいた大勢の人たちの歓声が聞こえてきました。私たちは、よくわからず展望台の上で点灯のカウントダウンを迎えてしまい、ちょっと失敗だったのですが(笑)、急いで下へ降りるともうそこは夢の世界。木の枝から下がる大きな宝石や、スワロフスキーをふんだんに使った光のトンネル「湘南シャンデリア」、透明感のある光が美しい森の小路など、なんだか別世界に迷い込んだような気分になっていきます。

楽しみにしていたイルミネーション、「湘南の宝石~江ノ島を彩る光と色の祭典~」にウットリ! 「シーキャンドル」の名前のとおり、まさに大きなキャンドルを思わせる展望灯台と、まばゆい宝石たちが別世界を作っていました! このイベントは2020年2月16日までで、ラストウィークは会場内がミラーボールアートによりファンタジックな光の新世界に包まれ、最終日はライトバルーンアートで壮大なフィナーレを予定しているそうですよ。冬ドライブの仕上げに、ぜひ!

 これまでもいろんなイルミネーションを体験してきましたが、江ノ島はちょっとプレミアム感があってモダンで、ファミリーでワイワイ見るよりは、大人がのんびりとお散歩して豊かな時間を過ごすような、そんなイルミネーションだと感じました。帰りの260段の階段の途中にもライトアップが続いているので、ふわふわした気分のまま降りていけます。

 で、さっきあんなに食べたのにもう「お腹すいた~」と言う娘。上にもオシャレなカフェがあったのですが、乳製品アレルギーになってしまった夫が食べられそうなものがなかったので、やっぱりここは定番の女夫まんじゅうで有名な「紀の国屋本店」に寄り道。夫はシブく甘酒を、私はみたらし団子とよもぎ団子、娘は可愛い貝殻の形の最中にバニラアイスとあずきが詰まった、アイス最中をいただきました。

江ノ島の入り口から江島神社までの参道にある「紀の国屋本店」で、ちょっとひと休み。昔ながらのお団子、子供も喜ぶアイス最中にほっこりしました。寒がりの夫は甘酒で体の芯からホカホカに。ほかにもお土産もの屋さんからアクセサリー、占いのお店まで、いろいろと冷やかしながら歩くだけでも楽しいところです

 そういえば江ノ島は、縁結びのパワースポットとしても有名ですよね。これからも仲よく、年1回の江ノ島詣が叶いますように。カップルのみなさんにも、半日で十分に楽しめる江ノ島ドライブ、オススメですよ~♪

まるも亜希子

まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト。 映画声優、自動車雑誌編集者を経て、2003年に独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、エコ&安全運転インストラクターなども務める。海外モーターショー、ドライブ取材も多数。2004年、2005年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。ジャーナリストで結成したレーシングチーム「TOKYO NEXT SPEED」代表として、耐久レースにも参戦。また、女性視点でクルマを楽しみ、クルマ社会を元気にする「クルマ業界女子部」を吉田由美さんと共同主宰。現在YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」でさまざまなカーライフ情報を発信中。過去に乗り継いだ愛車はVWビートル、フィアット・124スパイダー、三菱自動車ギャランVR4、フォード・マスタング、ポルシェ・968、ホンダ・CR-Z(現在も所有)など。