まるも亜希子の「寄り道日和」

101回目の寄り道日和。ブラりとウエルカムプラザ青山へ

こちらは授乳室にあったとってもステキなイラスト! なかなか男性の皆さんが見る機会はなさそうなので、特別にお披露目しちゃいます(笑) 昭和44年のポスターを再現したものだそうですよ。私もさすがにもう授乳室には用事はないのですが、こんなお部屋なら育児の疲れもホッと休まるかもしれませんね

 101回目のプロポーズ……ならぬ、寄り道日和。すみません、40代以上には懐かしいフレーズなので、ここぞとばかりに言ってみたかっただけです(笑)。そんな私たちに、また1つ都会のオアシス的なほっこりスポットが誕生しましたよ~。場所は青山一丁目。とくれば、もうお分かりですよね。そうです、本田技研工業の本社ビル1階にあるウエルカムプラザ青山が、数か月の工事を経てついに1月18日よりリニューアルオープンしているんです!

 ここは私にとって青春時代の思い出も詰まった場所。ひと駅隣の外苑前にある高校に通っていたのですが、校則が厳しくて学校帰りの寄り道は禁止されていたんですよね。でも、お年ごろですから友達と遊びたいしデートもしたい。そこで、先生の目をくらますために待ち合わせ場所にしていたのが、無料で入れて自由に過ごせるウエルカムプラザ青山だったというわけなのです。ええ、その節は本当にお世話になりました(笑)。

 今ではすっかりお仕事で訪れる場所となり、中の様子も当時が思い出せないくらい変わりましたが、ここにいるとほんの少し、くすぐったいような懐かしい気持ちになってほっこりするんですよね。なので、新しくなったウエルカムプラザ青山にもさっそくブラりと行ってまいりました。

 エントランスを入るとすぐ目に入るのが「ワイガヤの木」です。ホンダは昔から、雑談みたいにワイワイガヤガヤと自由にアイデアを出し合う社風があって、それを「ワイガヤする」なんて呼ぶんですよね。そんなイメージで、ホンダの事業所がある世界各国の植栽を用いて作られているそうですよ。ここだけではなく、全体的にウッドやグリーンを多く使った開放的でナチュラルな空間になっていて、とても気持ちがいいなぁと感じました。

都会のオアシスとしてリニューアルオープンしたウエルカムプラザ青山には、とっても素敵なカフェ「MILES Honda Cafe」が登場。コーヒー好きには知らない人はいないほど有名な石渡康嗣さんが監修した、ホンダらしいメニューが魅力的です。カウンターの椅子にも遊び心があって、なんと「モンキー」のシートを使った椅子があるんですよ。ぜひ、座ってみてください♪

 そして私の一番のお目当ては、ガラリと本格的になったカフェ、「MILES Honda Cafe」です。メニューがとってもホンダらしくて、オリジナルコーヒーはこの本社ビルの地下3階にあるカナダ産ヒバの大樽で貯水した「宗一郎の水」を使って入れていて、軽食にはF1開催国にちなんだサンドイッチをラインアップ。オープン当初はアメリカの「ツナメルト」やベトナムの「牛肉のバインミー」など6種類があって、順次変わっていくそうですよ。今回私は、ボリューミーな牛肉のバインミーをオーダー。ちょうどステージ上の画面では、31年ぶりにダカールラリーでチャンピオンに輝いた、リッキー・ブラベック選手のダイジェスト映像が流れていたので、目の前のテーブル付きベンチに陣取って、さっそくいただきました。うんうん、おいしい!

過去開催も含め、F1開催国にちなんだサンドイッチが6種類ある中で、私が選んだのはベトナムの「牛肉のバインミー」。そして「宗一郎の水」で入れたオリジナルコーヒーです。サンドイッチはパクチーたっぷりで、シッカリとした味付けの牛肉とのハーモニーがとっても美味! かなりパンにかみごたえがあるので、歯に不安のある人は要注意です(笑)。コーヒーはスッキリとした苦味の後に深い余韻が続くようで、こちらもおいしかったですよ~(個人の感想です)

 サンドイッチを頬張りながら周囲の様子もチラチラと観察していましたが(笑)、みんな、思い思いにくつろいで過ごしている感じで、またプライベートで来たいなと思える素敵な都会のオアシスです。

「第17回子どもアイディアコンテスト」の最終審査会で、今年も審査員を務めさせていただきました。審査委員長の茂木健一郎さん(写真右)と日本科学未来館で未来コミュニケーターとして活躍している八田愛理奈さん(右から3人目)がとても建設的に審査してくださり、本田技研工業の役員のお2人がものづくりのプロの目で審査してくださるのに対して、何のスキルもない私は直感頼み(笑)。ですが、子供たちの一生懸命さにいつも感動しています

 さて、実は私、リニューアル直前のこの場所で、すでにお仕事をさせていただいておりまして。それが、第17回となった「子どもアイディアコンテスト」最終審査会での審査員でした。小学生の子供たちが、未来にあったらいいなと思うものを想像し、カタチにし、プレゼンするという素晴らしいコンテストです。

 この審査員を務めさせていただいて毎年痛感するのは、子供たちは大人が思っているよりずっと世の中の動きに敏感だということです。今年の応募作品の内容に「あおり運転」とか「高齢者の運転」「AI」という単語が多く含まれているのも、それを如実に表していますよね。子供が胸を痛めるような運転を大人は絶対にしてはいけないなと、これを見ていてあらためて心に刻んだ時間でした。

 また、審査委員長を務めている脳科学者・茂木健一郎さんによれば、世界ではただお勉強ができる子供を評価するよりも、こうしたコンテストでファイナリストに残ったり、賞を取ったりした子供をより高く評価する動きが加速しているんだとか。確かに、うちの娘と2歳しか変わらない子供が大勢の大人たちの前でステージに上がって立派に自分の作品をプレゼンする姿を見ていると、本当にすごいなと感動すら覚えます。今年は応募作品数も過去最高だったそうで、こうした素晴らしいコンテストが未来の日本を少しずつ変えていくといいですよね。

 そんな子供たちが世界に羽ばたくファーストステップの場所でもあり、大人たちがホッとひと息入れられる場所でもあるウエルカムプラザ青山。ショップもリニューアルしていて、おいしいと噂の「ホンダ社食のカレーうどんの素」も買えちゃいますので、ファンは必見です。周辺の有料駐車場はけっこう高いのですが、外苑並木道にあるテニスコートの駐車場なら30分270円とここら辺では激安なので、少し歩きますがオススメです。

低学年の部の最優秀賞に輝いたのが、静岡県から応募してくれた佐藤兄妹の作品「りょうりのせいぶん へんかんマシーン」。スラスラと説明するお兄ちゃんに、絶妙な合いの手を入れる妹のかわいさと、病気の人やアレルギーの人でも好きなものが食べられるように、成分が変換できるというアイデアの面白さに脱帽でした。まだ低学年なので、今後の成長に期待しています

まるも亜希子

まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト。 映画声優、自動車雑誌編集者を経て、2003年に独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、エコ&安全運転インストラクターなども務める。海外モーターショー、ドライブ取材も多数。2004年、2005年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。ジャーナリストで結成したレーシングチーム「TOKYO NEXT SPEED」代表として、耐久レースにも参戦。また、女性視点でクルマを楽しみ、クルマ社会を元気にする「クルマ業界女子部」を吉田由美さんと共同主宰。現在YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」でさまざまなカーライフ情報を発信中。過去に乗り継いだ愛車はVWビートル、フィアット・124スパイダー、三菱自動車ギャランVR4、フォード・マスタング、ポルシェ・968、ホンダ・CR-Z(現在も所有)など。