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「宗一郎の水」が飲める、リニューアルした「ホンダウエルカムプラザ青山」
「ファミリーも楽しめるエリアに」と、山嵜智博課長
2020年1月29日 19:32
- 2020年1月18日 リニューアルオープン
- 入場無料
本田技研工業本社ビル1階(東京都港区南青山)にあるショールーム「ホンダウエルカムプラザ青山」が1月18日にリニューアルオープンした。2月に新発売される新型「フィット」を先行展示するなど大きな話題となっているが、どのような狙いをもってリニューアルしたのかを、ホンダ ブランド・コミュニケーション本部 ブランド部 管理推進課 課長 山嵜智博氏に聞いてみた。
ホンダウエルカムプラザ青山は、国道246号と外苑東通りが交わる「青山一丁目」交差点に建つホンダの本社ビル1階にあるショールームとして地域のランドマーク的存在になっている。ホンダのショールームであるため、最新のクルマやバイクが展示され、イベントステージでは二足歩行ロボット「ASIMO」のデモなどもあって、家族での利用客も多い。8時間耐久レースなどをイベント的に無料生中継することもあり、訪れたことのある人も多いだろう。
2020年1月のリニューアルで大きく変わったのが、ウエルカムプラザ青山の雰囲気と、イスやテーブルが増えたこと。木の風合いを活かした内装になり、イスやテーブルが増えたことで長時間過ごしやすくなっている。
今回のリニューアルオープンのコンセプトは、「製品及び企業姿勢の発信の場」「気軽に立ち寄れる憩いの場」「すべての人に、生活の可能性が拡がる喜びを提供すること」となっており、山嵜氏によると「ファミリー層なども訪れやすくなっている」とのこと。
以前のクールなショールーム然とした雰囲気から、暖かな雰囲気へと変化しているほか、「MILES Honda Cafe」など本格的なカフェの併設、ウィングマークの入った各種ホンダウェアの充実、そして「モンキー」のガチャポンも用意。多くの楽しめるアイテムを用意しており、新型車や新型バイクに興味がある人はもちろん、それほど興味がなくてもゆったり過ごせるエリアになっている。
また、うれしいのは各テーブルにホンダ製のバッテリタイプAC充電器「E500」が用意してあること。E500は最大出力500W(VA)のAC充電器で、300Wなら約1時間、500Wなら約35分運転できるというもの。出力も交流コンセントに加えUSB出力も用意。交流出力もスイッチング電源にありがちな矩形波ではなく、ホンダ独自の正弦波インバータとなっているため、「パソコンやスマートフォンなどの精密機器にも安心して使える」ものになっている。普通の喫茶店などであれば、テーブルにAC100Vコンセントが埋め込んであるが、このE500をあちこちに置くことで、シンプルなレイアウトフリーのテーブルとなり、独特の軽やかな雰囲気が出ている。
山嵜氏に「ここでE500を使って、PCで作業してもよいのですか?」と聞いたところ、「ゆったり過ごしてもらいたい空間として作ったので」とのこと。利用者がものすごく増えてしまったら分からないが、現時点ではE500の定評のある美しい正弦波でPCに給電しつつ、PCやスマートフォンを楽しめそうだ。
また、ちょっとしたお楽しみとしてMILES Honda Cafeには、無料で飲める「宗一郎の水」があるという。この宗一郎の水は、ホンダ本社ビル地下にある樹齢200年以上のカナダ産ヒバを使った大樽(なんと70t)から得られたもの。ヒバ樽にはカルキ臭を抜き、水をまろやかにする効果があり、「みんなに美味しい水を飲んでほしい」という本田宗一郎氏の思いから、このビルの水はすべてヒバ樽経由になっているとのこと。そんな水を飲むことができる。実際に一口いただいたが、ほのかに木の香りがする水だった。
さらにお楽しみとしてMILES Honda Cafeには、モンキーのイスもある。イスの1つがモンキーのシートになっており、そのシートにはサスペンションも装着されている。MILES Honda Cafeを利用する際は、ちょっと気にしてみていただきたい。