まるも亜希子の「寄り道日和」
今は想像の中で楽しむ海辺の絶景ドライブスポット
2020年4月9日 00:00
しばらくの間、自由な外出はおあずけになってしまいましたね。好きなドライブにも出かけられず、息が詰まってしまいそうですが、こんな時を乗り切るために、人間には想像力があるんじゃないかな? といつも思います。
というのも、私の仕事は原稿の締め切りが迫ってくると、必然的に外出を自粛せざるをえないわけで(笑)、編集部にいたころはそれこそ、校了前の1週間くらいは睡眠時間2時間くらいで編集部に缶詰め状態。なので毎回、「この締め切りを乗り越えたら温泉に行ってやる~」「これが終わったら、美味しいもの食べに行くぞ~」と想像力妄想力全開で、必死に楽しいこと、自分へのご褒美をぶら下げ、それに向かって激務に耐えていたのでした。
なので今回も、少なくとも1か月くらいは自粛が続くということで、ちょっと長いですが、終息したら愛車でパ~ッとドライブに出かけたい場所を想像しまくって、なんとか乗り切りたいなと思います。やっぱりいちばん行きたいのは、いつまででも眺めていたくなるような海。それも、日本なんだけどまるで外国へ行ったような気分になれる場所。あ~、考えただけで心が解放される気がします。
まず1つめは、数年前から知る人ぞ知る「映えスポット」としてジワジワと広がっている、千葉フォルニア。そう、千葉にいながらにして、まるでカリフォルニアに来たような海辺の絶景が堪能できる場所です。長い直線の道路沿いに、すっくと高くそびえる椰子の木が立ち並んで、すぐ後ろがパァッとひらけた青々とした海。とっても気持ちのいい場所です。本物のカリフォルニアと違うところは、晴れて空が澄んでいる日には、遠くに富士山まで望めるところかな。夕暮れ時にはブルーとオレンジのグラデーションが広がり、木更津アウトレットモール近隣の観覧車のイルミネーションも見えていい雰囲気です。観光地ではないので、お店も何もないただの道路なんですが、それがまた素朴でいいのかも。
続いて2つめは、ちょっとワイルドな海辺の絶景です。張り出した断崖絶壁のすぐ脇に愛車を停めてみれば、これは夢か幻か、何やらポルトガルの大西洋最西端の岬に来たかのよう! ……に見えてきませんか?(笑) 実はここは、神奈川県小田原市のとある有料駐車場なんです。釣り好きの人にはけっこう有名なスポットらしいですが、一般にはあまり知られていないようですね。この写真は、2018年にCar Watchでレポートさせていただいた、ランボルギーニ・ウルスの記事の際に、ちゃんと許可を取って撮影したものです。この日は穏やかな海でしたが、少し風がある日にはザッバ~ンと岩に白波が立って、なかなか迫力ある写真が撮れますよ。ただ、くれぐれも高波には注意してくださいね。
そして3つめは、砂浜の海をバックに愛車+絶景を眺めたいならば、やっぱりここが最強スポット。石川県の千里浜なぎさドライブウェイです。ずっと眺めていると、ここが天国にいちばん近い島と称されるニューカレドニアのビーチに見えてこないこともなくない、かな?(行ったことないですが)。うーん、サンゴ礁とかないのでちょっと無理があるか。でも、日本で唯一、約8kmも続く砂浜を走れる道路として、これは世界にも誇れる場所だと思います。オープンカーなんかで潮風を感じながら、波打ち際をのんびりとドライブしたいですね。
そんなわけで、千葉にいながらカリフォルニア、神奈川にいながら大西洋、石川なのにニューカレドニア!? な気分が味わえる海辺の絶景ドライブスポット。こんな景色をまた普通に、自由に見に行ける日が必ず来ると信じて、みんなでこの困難を乗り越えましょう!