まるも亜希子の「寄り道日和」

クルマクッキー作りにチャレンジ

5歳になって、なんでも「やりたい!」と手を出してくるようになった娘。粉モノは飛び散ると掃除が大変なので気が引けますが、ステイホームで時間があるときだからこそ、多少汚されてもゆっくり掃除できるし、と割り切れますね(笑)。材料を計量して、しっかり混ぜるところまで娘がやってくれました

 外出自粛で人気が出たものの1つに、お菓子作りがあるそうですね。確かに、わが家も娘がたまにホットケーキが食べたいと言うので、粉を買い足しておこうかな、と思った時はすでに遅く、近所のスーパーを数件まわりましたが全部売り切れ。張り紙があって「次回入荷未定」となっていました。しかもわが家の場合は夫が乳製品アレルギーなので、市販のホットケーキをはじめ洋風のお菓子はほとんどがNG。なかなか乳製品抜きのケーキやクッキーって売ってないんです。

 なので、夫が一緒に食べる時はいつも、小麦粉と豆乳を使って手作り。そんなに頻繁には作りませんが、巣ごもり生活で時間がたっぷりある今こそ、ずっと作ってみたかったアレにチャレンジするチャンスとばかり、娘と一緒に盛り上がって取りかかりました。

 アレとは、クッキー生地でクルマを作ることなんです。いつかは3Dの立体クッキーを作るのが夢ですが、今回は初めてなので2Dの平面からです。もしかして、これを読んでくださっている人の中にも乳製品アレルギーでお悩みの方がいるかもしれないので、念のため材料を記しますね。

 オーブン1回分の量で、薄力粉90g、片栗粉30g、砂糖30g(甘さ控えめです)、塩ひとつまみ、サラダ油(オリーブオイルでも)30g、水か豆乳30g、あればバニラエッセンスを数滴。今回はこの半量を別のボウルに取り分けて、ココア大さじ1を加えて茶色の生地にしました。あとは、材料を全部混ぜてよ~く手でこね、時間に余裕があればラップをして1時間ほど休ませます。

 その後、生地を清潔な台の上に広げてめん棒で薄く均等にのばします。娘はそこから、ネコやうさぎ、恐竜など可愛いクッキー型で好きなように作り、私はナイフとつまようじを手に、いざクルマクッキー制作をスタート! 作るのは2台で、1台は夫が喜びそうなクルマ。もう1台は私が今いちばん気に入っているクロスオーバーSUV。デザインの参考にしたのは、ちょっとマンガちっくにデフォルメしてあるイラストです。

クルマクッキー作りのキモ、と勝手に想像している大枠のパーツをテーブルナイフで切ってみました。微妙なカーブのバランスが難しくて、自動車メーカーのモデラーさんのすごさをこんなところで痛感(笑)。しかもこっちは2Dで四苦八苦しているんですからね~。クルマのデザインって、本当に芸術です

 最初に、イラストのどの部分を白い生地で作り、どこを茶色の生地で作るのかを決め、いちばん大きなパーツとなるボンネットとグリルの部分をナイフで切り抜きました。自分では、これさえちゃんとできればあとはラクなんじゃないかという予感があったので、かなり慎重に。夫用のクルマはバランスが難しくて、3回作り直しました~。

 そして茶色の生地でルーフとフロントガラスの部分を作り、大枠は完成。あとはヘッドライトやグリルのラインなど、超細かいパーツをクッキー生地でこねて、大枠にのせていきます。これも、左右で微妙に大きさが違ってしまったり、メッキバーの左右で厚みが均等にならなかったり、なかなか納得がいく形にならなくて苦労しました。モタモタしてると生地が乾いてしまってまとまらなくなってくるので、時間との闘いでもあるんですよね。

 でもそうこうするうちに、なんとか「ま、こんなもんかなぁ?」と思える感じに仕上がってきました! 私、まだ皆さんに車名を明かしていないのですが(笑)、写真の2台の車名、わかりますでしょうか?

チマチマとヘッドライトやグリルのバーなどを作ってのせて、なんとか生地での形は完成! どうでしょう、車名はわかりますか? 左が、なかなか愛嬌のある雰囲気が気に入っている初代ロードスター。右は、ちょっと背高ノッポになってしまいましたが、新型ハスラーのつもりです。さてこれが、オーブンで焼き上げてどうなるのか、ドキドキ

 170度に予熱しておいたオーブンへ、そ~っと崩れないように入れて、20分。焼き上がりがどうなるか、楽しみ半分・不安半分でじっと待ちます。娘は先に焼きあがった自分の作品に満足して、すでにフライングでパクパク。甘さ控えめなので、アレルギーがなければチョコペンで顔を描いたり、ジャムをつけて食べても美味しかったですよ。

焼き上がりました~! クッキーで作った初代ロードスター(左)と、新型ハスラー(のつもり)です。どちらも、ちょっとマンガちっくにデフォルメしたイラストを参考にしたので、いろいろと荒さは目立つものの可愛く焼けてまぁまぁの出来栄えかな? 次はもう少し、生地の厚みを均等にして焼き上がりの色を統一させたいなと、反省と野望が湧き上がった私でした

 さぁそして、いよいよクルマクッキーも完成~! どうでしょうか。左のクルマは、焼く前にはわからなかったのに、生地の厚みが均等になっていなくてデコボコしちゃったのが残念。右のクルマは、ホワイトルーフがポイントだったのに、そこだけ焼けすぎてキャメル色になっちゃいました(笑)。よく見たら、サイドミラーも焼けすぎですね~。次回に向けて、反省点たっぷりです。立体クッキーへの道はまだまだ遠そうですが、夫も娘も喜んでくれたので、今回はよしとしましょう。夫は「食べるのがかわいそう」とか言って、ようやく食べてくれたのは2日後でしたけどね(笑)。時間がたっぷりある休日のクルマクッキー作り、なかなかオススメです。

まるも亜希子

まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト。 映画声優、自動車雑誌編集者を経て、2003年に独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、エコ&安全運転インストラクターなども務める。海外モーターショー、ドライブ取材も多数。2004年、2005年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。ジャーナリストで結成したレーシングチーム「TOKYO NEXT SPEED」代表として、耐久レースにも参戦。また、女性視点でクルマを楽しみ、クルマ社会を元気にする「クルマ業界女子部」を吉田由美さんと共同主宰。現在YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」でさまざまなカーライフ情報を発信中。過去に乗り継いだ愛車はVWビートル、フィアット・124スパイダー、三菱自動車ギャランVR4、フォード・マスタング、ポルシェ・968、ホンダ・CR-Z(現在も所有)など。