まるも亜希子の「寄り道日和」
外出自粛を乗り切るために夫が仕入れたもの
2020年5月21日 00:00
おうち時間を少しでも楽しもうと、緊急事態宣言が出てからSNS上ではいろんなイベント(?)が流行っていますね。歌を唄うものとか、幼少期の写真を24時間限定で投稿しなければいけない、なんて罰ゲームみたいなものもありましたが(笑)。
そんな中で、私がバトンをいただいてすごく嬉しかったのは、「7日間ブックカバーチャレンジ」です。これは、読書文化の普及に貢献するために行なうチャレンジで、自分の好きな本を1日1冊、7日間投稿するというもの。投稿の際に、毎日1人のSNS友達を招待してこのチャレンジに参加してもらうというルールで、私も参加させていただきました。
幼いころから本が大好きで、今でも1か月に数冊は本を読まないと落ち着かない活字中毒のような私。クルマの唯一の欠点は、「運転しながら本が読めないことだ」といつも冗談で言っているくらいなので(笑)、これを機に少しでも本のよさが見直されたらいいな、と思いました。
すでに私の好きな7冊はFacebookに投稿済みなのですが、今回はその中でクルマに関連する本をぜひ皆さんにもご紹介させてください。
1冊目は、五木寛之著「雨の日には車をみがいて」です。これをたまたま手に取ったのは、自分が将来クルマに携わる仕事をするなんて夢にも思っていない学生のころ。1つのストーリーが異なるクルマごとのエピソードで語られるのですが、登場するクルマがまぁレアなんです。シムカ1000とかシトロエン・2CV、ボルボ・122Sアマゾンなどなど、当時の私にはまったく想像できないものばかり。それでも、読んでいくとなんとなくそのクルマの持つ味わいのようなものが伝わってきたり、「クルマってこんな風に、人の気持ちとシンクロするものなんだな」と心に沁みたのを覚えています。
そして2冊目は、中部博著「定本 本田宗一郎伝 飽くなき挑戦 大いなる勇気」。これは単なる偉人伝ではないんです。「もうダメだ」とくじけそうになったり、他人と比べて自分の境遇を恨みそうになったり、目標があっても何から始めたらいいかわからなかったり、そんな時に読みたい本。徹底した取材と事実に基づいた詳細なデータと表現力によって描き出された「本田宗一郎」という人物が、心の中で生き生きと動いて語りかけてくるのです。人間臭くて、でもそれが本当に魅力的で。きっと「よし、がんばってみるか」と前を向く元気をくれると思います。
さて、この2冊が私のオススメなのですが、実はこの投稿が終わってから自宅に何やら大きなダンボールが届いて、開けてみたら大量のマンガ。あまりマンガを読まない私はちょっと引いてしまったのですが、なんとこれは夫からのオススメでした(笑)。
夫が子どものころに読んで大ファンになったという「よろしくメカドック」は、私でも知っているくらい有名ですが、次原隆二先生の作品「レストアガレージ251」、全33巻! これは初めてです。
娘から「なんで大人なのにマンガ読むの?」と突っ込まれつつ、せっかくなんで1巻から読んでみると、いやもう一瞬でグイグイと引き込まれてしまい、時おり涙しながら一気に読破。クルマ好きにはたまらないレアなクルマとそのウンチク、コメディのようでいて深イイ話がズラリで、早々に私もファンになってしまいました。これは33巻まであっという間に読んでしまいそうです。マンガ派の皆さんは、ぜひ! 私はこれから3巻を手に取りながら、まだまだステイホームを楽しみたいと思います。