まるも亜希子の「寄り道日和」

ジメジメとした梅雨を快適に乗り切る「クルマの梅雨対策」

この4月で、愛車となって丸10年を迎えたCR-Zは、走行距離14万kmを超えてもまだまだ元気に活躍中です。5歳になった娘からは「後ろ狭いよ~」とクレームが来るようになってしまいましたが(笑)、なんのかんの言い訳しては買い替えを引き延ばしています。そんなCR-Zのエアコンフィルターは、2年前からマンウントフンメル社の「フレシャスプラス」を愛用。ポリフェノール層、活性炭層、除じん層の3層構造で、PM2.5以下の粒子まで取り除いてくれて、菌の繁殖を防ぐ効果も証明されている頼れる存在です

 ジメジメとした梅雨が続いていますね。2019年の関東の梅雨明けは7月24日でしたから、今年ももう少しこのジメジメとのお付き合いが続きそう。

 ってことで、毎年やろうやろうと思いつつ、ウヤムヤにしてしまっていた(笑)「クルマの梅雨対策」を、今年は徹底的にやってみました。

 まずは4月で丸10年を迎えた私の愛車、ホンダ「CR-Z」。そろそろエアコンからむ~んとイヤなニオイが漂い出していたので、エアコンフィルターを新品に交換しました。これは前回、いいよと勧められて使ってみたところ、純正フィルターよりも劇的にクリアな空気になって大満足した、マンウントフンメルの「フレシャスプラス」を引き続き使います。

 CR-Zのエアコンフィルターは、グローブボックスを開けた上段の奥に収まっているので、そこから古いフィルターを取り出します。おそるおそるヒダヒダを覗いてみると……ギャ~ッ、やっぱりいらっしゃいました、虫さん蛾さんの仏さま。ホコリも枯葉たんまり溜まっているし、ああ、私はこんなところを通ってきた空気を吸っていたんですね……。もっと早く交換すべきでした。

 でもまあ、この汚れたフィルターのまま梅雨を越していたら、きっと湿気でこのホコリやら死骸やらにカビが生えて、もっとひどい状態になっていたかもしれないし、この程度で済んでよかったと思うことにしましょう。なにごともポジティブ思考ですよね。

 そしてお次は、フロアマットとファブリックシートの掃除です。雨で濡れた傘をそのまま車内に入れてしまうと、フロアマットにはその雨粒がどんどん染み込んでしまいますよね。湿った洋服で座るシートもまた、湿気でイヤなニオイの発生源になったりするわけです。

 まずは充電式の掃除機でシートを掃除し、フロアマットは外に出して、布団叩きでパンパンしたあと、同じく掃除機をかけます。そして今までだと、固く絞った雑巾で拭いたあと、乾いた雑巾で拭き上げるのが定番だったんですが、今回は秘密兵器を投入! それが、衣類のシワとりやニオイとりができるというスチーマーです。こちらは充電式ではないので、延長コードを使ってシートに届くように工夫しました。

シートのお掃除に投入した秘密兵器がこちらのスチーマー。車内のイヤなニオイの原因は、このシートにもあるんじゃないかと睨んでいたので(笑)、これでだいぶスッキリした気がします。

 ジュワ~っという音とともに蒸気が吹き出すので、それをゆっくりと動かしながらシートに当てていきます。ニオイだけでなく、少しくらいのシミならこれで取れることもあるそうですよ。そしてすべてのシートが終わったら、窓が開けられる場所なら風通しをよくし、難しいならしばらくエアコンをかけて、しっかり乾燥させればOKです。

 それが終わったら、なるべく湿気を溜め込まないように、押入れ用の湿気取りシートをフロアマットの下に忍び込ませます。これはラゲッジのマットの下にも敷いておくといいですね。消臭効果のある備長炭シートがオススメです。
 また、車内には濡れた傘をサッとしまえる傘袋を用意しておきます。私はいつも、雨の雫が落ちないように逆さまに閉じられる傘を使っていますが、家族やゲストを乗せる時用に、傘袋があると安心。カー用品店や通販などで、だいたい500円~1000円くらいで売っています。

 が、家にあるもので手作りしてもいいのかな~と思っています。材料は防水で深めのエコバッグのようなものと、S字フックのみ。そのままヘッドレストの後ろに引っ掛ければ、即席の傘袋として使えますよね。

カー用品店で買った傘袋(左)と、手作りした傘袋(右)。ちょっと見栄えはナンですが(笑)、水滴が車内に染み込まなければいいわけですから、家にあるもので対応できるのなら、それでいいですよね。しかも市販品は傘2本までと書いてありましたが、手作りの方は4本くらい入りそうです。

 そしてさらに、今回はもう1つ、とっても便利なものを手作りしてみました。というのは以前、このコラムで雨の日に傘がドア開口部に固定できて、濡れないように乗り降りできるアクセサリーをご紹介したところ、「こんなのもあるよ! しかも手作りできるよ!」との情報をいただいたのです。

元の商品名は「傘ぴったん」というそうなんですが、手作りできるというのでトライしてみました。まるも的一石二鳥ポイントは、クルマのライトに反射して交通事故防止にも役立つ、リフレクターのストラップを使ったところです。100円ショップで売っている超強力マグネットと、ハサミ、接着剤があればすぐに作れます。

 さっそくその材料を手にいれるべく向かったのは、100円ショップのダイソー。そこで、超強力マグネットなるものを入手しました。そして、家にたくさん買い置きしてあるリフレクターのストラップを1つと、ハサミ、接着剤を用意。これで全部です。

 作り方も簡単で、あっという間にできちゃいます。まずキーホルダーの下を2mmくらいのところでハサミで切り、その中に超強力マグネットを2個、忍び込ませます。そして接着剤で切り口を再びくっつければ、もう完成。そのストラップを、傘の骨の先っぽに巻きつけて使うんです。

ストラップのキャラクターの下をちょこっとハサミで切り、中にマグネットを2個入れて、接着剤で切り口をふさげば完成です。1つの傘に通常は1つのストラップで大丈夫とのことですが、強風の日などは2個ついていると安心だそう。マグネットがあと2つ余っているので、もう1個ストラップを作れますよね。ストラップはハサミで切って中にマグネットが入れられるものであれば、なんでもOK。いろいろ試してみてくださいね。

 使い方も簡単。クルマのドアを開けて傘を開いたら、クルマのルーフの近くでくるくると回転させます。するとピタッと超強力マグネットがルーフにくっつきました。ただ最初はかなり手前の方にくっついてしまったようで、傘の柄から手を離すとちょっとフラフラして心もとない感じです。我が家のミニバンにはルーフレールがついているので、ストラップを少し長めにしてもう1度クルクル。

傘の骨の先っぽにストラップを巻きつけて、くるくるとドア付近で回転させてみると、何度が試すうちに見事にピタッとルーフにくっつきました。我が家のミニバンみたいにルーフレールがある場合は、ストラップを長めにするとくっつきやすいようです。傘はちょっと大きめのビニール傘にしてみましたが、しっかりルーフに固定されています。これなら、雨の日の乗り降りのストレスを軽減してくれそうですね

 すると今度はしっかりとルーフレールの向こう側にピタっとくっついてくれました。手を離してもフラフラせず、傘の柄を開口部の端っこに当てておくと、傘だけでも固定されるのがスゴイ! 最初は「ほんとに使えるのかな~」とちょっと半信半疑だったんですが、これはすごく便利です。

 雨の日に屋根のないところで乗り降りする時には、多少は濡れてしまうのを覚悟するもの。とくに小さな子どもをチャイルドシートから降ろしたり、お年寄りに付き添ったりする場合には、自分はずぶ濡れになっても仕方ないと諦めていたものでした。でも、これがあればすごく助かりますね。いい情報、ありがとうございました!

 ぜひ皆さんも、あと少しの梅雨を快適に乗り切るべく、湿気対策や便利グッズを試してみてくださいね。

まるも亜希子

まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト。 映画声優、自動車雑誌編集者を経て、2003年に独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、エコ&安全運転インストラクターなども務める。海外モーターショー、ドライブ取材も多数。2004年、2005年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。ジャーナリストで結成したレーシングチーム「TOKYO NEXT SPEED」代表として、耐久レースにも参戦。また、女性視点でクルマを楽しみ、クルマ社会を元気にする「クルマ業界女子部」を吉田由美さんと共同主宰。現在YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」でさまざまなカーライフ情報を発信中。過去に乗り継いだ愛車はVWビートル、フィアット・124スパイダー、三菱自動車ギャランVR4、フォード・マスタング、ポルシェ・968、ホンダ・CR-Z(現在も所有)など。