まるも亜希子の「寄り道日和」

お弁当持って日帰りキャンプ

けっこう自信作だったのが、2019年秋のぶどう狩り用に作ったトトロのキャラ弁。娘は映画を見てからトトロが大好きになったのに、娘があまり食べたことのなかった、すりつぶした黒ごまをご飯に混ぜたのがお気に召さなかったらしく、喜ぶどころか「なんで黒いご飯なの」と渋い表情。これは完全に失敗でした~

 本当に久しぶりに、ロケが再開しました。まだ最小限の人数で、なるべく1台に1人の乗車で、という感じですが、気をつけながらでもやっぱり、クルマで出かけられるありがたみは格別なものがありました。

 撮影場所も、クルマなのでもともと屋外が多いけど(笑)、さらに人と接触することのないところを探して、今回は秩父までひとっ走り。とあるキャンプ場をお借りして撮影してきました。

 平日だったので、これが休日だったらもっと人がいるのかもしれないけど、広~いキャンプ場内にはバイクで訪れている人がポツリポツリと3組ほど。そのうち2組はソロキャンプって言うんでしたか、おひとりさま。これなら、人と接触することはまずないし、目の前の大自然を独り占めって感じで、今の時期にぶらっと遊びに来るのにピッタリだな~と思いました。

 とくにキャンプ場は「ここがアナタの陣地です」って区画がきっちり区切られているのが、こんな時には嬉しいですよね。自然の中でのんびりするなら大きな公園でもいいかもだけど、ほかに空いてるところもたくさんあるのに、わざわざ隣りにレジャーシート敷いてくる人いません?(笑) 公園はそういうところがちょっと個人の常識任せなので、区画が決められていた方がいいな~と思ったのでした。

 普段からキャンプが趣味の人は、盛大にアウトドア料理を楽しむのもいいけど、わが家のように道具が何にもなくたって、幸い今の時期はいろんなところで美味しいものがテイクアウトできるからいいですよね。好きなお店でランチボックスやお弁当をゲットして、大自然の中で食べる。それだけだって、立派なリフレッシュになるってものです。もちろん、家から手作りのお弁当を持参したっていいじゃないですか?

 今回の秩父では、15年くらい前に食べて忘れられなかったアレが食べたい! と私の強い希望で(笑)、道の駅ちちぶに立ち寄りました。ここで販売されているのが、奥秩父名物「岩魚すし」。ガンギョじゃないですよ(笑)。釣るのがかなり難しいという川魚、イワナの押し寿司なんです。それともう1つ、初めて買ってみたのが「わらじかつ弁当」で、これも秩父名物なのだそうです。

 撮影が無事終わり、涼やかな風の中でテーブルを広げていただくランチタイム。透き通るような金色に輝く岩魚すしは、15年前と変わらぬ美味しさでした。初めてのわらじカツも、ふっくらと柔らかく、いいお出汁の味付けがしてあって、何もつけなくてもご飯によく合います。いや~、大満足!

15年くらい前に雑誌のロケで訪れて、たまたま手に取った「岩魚すし」をもう一度と、道の駅ちちぶでゲットしました。金色に輝く秩父の岩魚を使い、赤酢を使ってこだわったシャリも絶妙な押し寿司です。製造元のみな寿司の店舗では、カウンターやお座敷でこの岩魚すしのほか、岩魚丼や岩魚のにぎりもいただけるそうですよ。そして「わらじかつ弁当」は、秩父グルメとして人気のわらじカツ丼をお弁当にしたもの。お店によってカツの大きさや味付けに特色があって、好きな人は食べ歩きをするんだとか。

 もし小さい子供がいるなら、子供向けのお弁当ってなかなか売っていないので、家で手作りしてくるのもいいですよね。私は、娘の通う幼稚園が給食で、週に1回だけのお弁当も前の晩に作ったハンバーグなどを詰めるだけの手抜きなんですが(笑)、年に2回、春の遠足と秋のぶどう狩りの時だけ、頑張ってキャラ弁作りに挑戦しているんです。数日前からどんなキャラクターにしようかなと構想を練るところから楽しいので、今年は春の遠足が中止になってしまってかなり残念です。

 ちなみに昨年作ったキャラ弁は、娘の好きなマイメロディと、となりのトトロ。自分ではトトロの方はけっこう自信作だったんですが、お弁当箱を開けた瞬間、喜ぶと思った娘は「この黒いご飯、なに?」と不機嫌になり、ほとんど食べてくれなかったという悲しい結末でした(笑)。まぁでも、それもいい思い出ですね。

2019年の春の遠足の時に作ったキャラ弁は、娘の好きなサンリオのキャラクター、マイメロディ。私も子供の頃、キティちゃんと並んで大好きだったので、気合いを入れて作りました。ピンクのところはご飯にケチャップを混ぜて。目と口は海苔、鼻はコーンを半分にカットして。こんなの楽勝じゃ~んと作りはじめましたが、ご飯であの顔のバランスを作るのがめっちゃ難しい! 試行錯誤の末、ちょっと「おたふく風邪気味」なマイメロディになっちゃいました(笑)

 そんなわけで、レジャー施設や人混みに出かけるのはまだ不安だけど、どこかで息抜きしたいなぁという時。お弁当持って日帰りキャンプでリフレッシュ、というのはオススメです。デイキャンプなら予約不要で無料というキャンプ場もあるようなので、探してみてくださいね。

まるも亜希子

まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト。 映画声優、自動車雑誌編集者を経て、2003年に独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、エコ&安全運転インストラクターなども務める。海外モーターショー、ドライブ取材も多数。2004年、2005年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。ジャーナリストで結成したレーシングチーム「TOKYO NEXT SPEED」代表として、耐久レースにも参戦。また、女性視点でクルマを楽しみ、クルマ社会を元気にする「クルマ業界女子部」を吉田由美さんと共同主宰。現在YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」でさまざまなカーライフ情報を発信中。過去に乗り継いだ愛車はVWビートル、フィアット・124スパイダー、三菱自動車ギャランVR4、フォード・マスタング、ポルシェ・968、ホンダ・CR-Z(現在も所有)など。