まるも亜希子の「寄り道日和」

新型「レヴォーグ」の最終プロトタイプに試乗してきました

10月15日に正式発表となる新型レヴォーグの最終プロトタイプに試乗してきました! トップグレードのSTI Sportの2グレードには、エアコンマイルドモードがつくドライブモードセレクト、ハンズフリーオープンパワーリアゲートはもちろん、運転席・助手席・後席左右のシートヒーターまでてんこ盛りの充実装備です

 ついについに、この日がやってまいりました! 今日は、新型レヴォーグ(プロトタイプ)の情報解禁日なんです。2019年の東京モーターショーで次期レヴォーグだという姿を見てから、実車に乗れる日をとっても楽しみにしてきたのですが、ドキドキしながら対面した新型は予想以上にいいクルマ! 早くみなさんにもお伝えしたい~とヤキモキしていたわけなのです(笑)。

 ただ、しっかりとした試乗レポートは岡本幸一郎さんがお届けしてくれると思いますので、私は見て乗って触ってみた中で、奥さま目線で「これはイイ!」と感激したところをご紹介したいと思います。

 まずは、家族で一緒に乗っている時に、とくに男性陣が多いと勃発する「エアコン寒すぎる問題」。女性はもともと冷え性の人も多いし、顔や身体に直接エアコンの風が当たると冷えすぎるし乾燥しやすいのでイヤなんです。新型レヴォーグはなんと、それを解決しようと試行錯誤してくださったそうで、もう女性代表として(勝手に)お礼を言いたいです。

 それが、スバル初設定となった「エアコンマイルドモード」。これは、ノーマル、コンフォート、スポーツ、スポーツプラスと4つから選べるドライブモードセレクト(これもスバル初)でコンフォートモードを選ぶと、自動でエアコンがマイルドモードになって、足下は暖かく、顔まわりは涼しくしつつ、湿度を下げないので乾燥も防いでくれるという、まさに女性想いのエアコンなんです。これでもう、夏なのに乾燥肌で悩まなくて済むし、サンダルなどで肌の露出が多い時に身体が冷えすぎなくて済みそう。開発中はこれを通称「奥さまモード」と呼んでいたそうで、スバルには愛妻家(恐妻家?)が多いのかなぁなんてうれしくなりました。

まるでデカスマホな11.6インチのセンターインフォメーションディスプレイ。これはスマホみたいに操作できるので、こうしたデジタル機器が苦手な人もなじみやすそう。そして、ドライバーの目の前には12.3インチのフル液晶メーターがあって、そこにナビ画面やアイサイトの作動状況もしっかり表示されます

 次に、インパネを見るとセンターにでで~んと鎮座している11.6インチのセンターインフォメーションディスプレイ。これ、まるでデカスマホなんです。アプリのアイコンをタッチするといろんなことができるスマホと同じように、ナビやラジオ、電話、テレビなどの操作ができて、よく使うアプリをドライバー側に並べたり、ラジオでも「FMしか聴かない」って人は「FM」だけのアイコンを作ることもできるので、すごく使いやすくなるはず。女性はこうしたナビなどの操作が苦手な人も多いので、スマホと同じ感覚で使えてカスタマイズもできるのはすごくいいですよね。

 さらに、最近は国産SUVでもバックゲートがハンズフリーで開閉するモデルが続々登場していますが、新型レヴォーグはちょっと違うんです。キーを持っている人が足をかざすと自動でバックゲートが開く、というのがよくあるハンズフリーですよね。でもレヴォーグは足ではなく、スバルエンブレムに手をかざすだけ。どこも触らなくていいのは同じなので、雨の日や泥だらけになったクルマに触れなくていいし、片足を振り上げるのがちょっと不安定で怖いな、という人には手をかざす方がいいかもしれないですよね。雨で傘をさしている時や子供を抱っこしている時など、手は動かせるけどキーを出すのが面倒な時にうれしい機能です。

 というわけで、奥さま目線でとくに魅力を感じたのはこの3つのポイント。もちろん、話題のアイサイトXも、1.8リッター直噴ターボ+新型リニアトロニックの走りも、すっごくよかった! 正式発表は10月15日の新型レヴォーグ、女性にもぜひチェックしてほしい1台です。

STI Sportにはバーガンディとブラックのレザーが大人のスポーティ空間を演出してくれます。シートのフィット感もすごくよくて、安心感と疲れにくさをサポートしてくれそうだと感じました。この日は猛暑でしたが、コンフォートモードのエアコンマイルドモードが気持ちよかったです

まるも亜希子

まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト。 映画声優、自動車雑誌編集者を経て、2003年に独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、エコ&安全運転インストラクターなども務める。海外モーターショー、ドライブ取材も多数。2004年、2005年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。ジャーナリストで結成したレーシングチーム「TOKYO NEXT SPEED」代表として、耐久レースにも参戦。また、女性視点でクルマを楽しみ、クルマ社会を元気にする「クルマ業界女子部」を吉田由美さんと共同主宰。現在YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」でさまざまなカーライフ情報を発信中。過去に乗り継いだ愛車はVWビートル、フィアット・124スパイダー、三菱自動車ギャランVR4、フォード・マスタング、ポルシェ・968、ホンダ・CR-Z(現在も所有)など。