まるも亜希子の「寄り道日和」
アバルト主催「SCORPIONNA ONLINE」で過ごした楽しい時間
2020年9月3日 00:00
いよいよ9月がスタートしましたね。うちの娘も幼稚園の新学期に入り、また毎日規則正しい生活ができるよう、頑張らないとな~と気合を入れ直しているところです。
そんな新学期に入る前、この夏最後のイベントとして参加したのが、アバルトによる女性限定のオンラインイベント、「SCORPIONNA ONLINE」。これはもともと、アバルト主催のサーキット走行講座としてオーナー向けに開催していた「アバルト・ドライビング・アカデミー」の女性限定版、「SCORPIONNA DRIVE」がベースとなっています。アバルトオーナーの女性だけでなく、未オーナーの女性にもアバルト車を貸し出し、スポーツ走行を学べる場を作ろうと、各地のサーキットで開催されていました。
今年は第1回目以降、リアルイベントの開催は自粛せざるを得ない状況になってしまったのですが、リアルイベントを通じて広がった「SCORPIONNA(スコーピオンナ)」の輪は不滅でした。6月に初開催されたオンラインイベントは、第一線で活躍する女性たちが「挑戦」をテーマに熱く語り、とてもパワーをもらえた時間になりました。
そしてなんと、8月30日に開催された第2回SCORPIONNA ONLINEは、私・まるも亜希子がMCという大役を仰せつかり、ゲストにもものすっごいお2人が! スーパーGT3年連続チャンピオン、全日本ジムカーナ選手権で通算19回チャンピオンなどなど、数々の日本記録を保持するレジェンドドライバー、山野哲也選手と、国内外のドリフト競技でチャンピオンや表彰台を多数獲得するドリフト女王、りんごちゃんこと石川紗織選手だったのです。
私がMCということは、どうやったってお笑い系になってしまうのは致し方ない…… と思いつつ、山野選手も石川選手も個人的に尊敬するドライバーだし、それぞれ大御所ですからいろんなところでの立場やイメージというものもあるでしょうし、絶対に失礼のないように気をつけないといけないですよね。なので当日会場入りするまでは、ちょっと不安もあったりしたんです。
でも控え室で3人が揃った瞬間から、もうおしゃべりが止まらない(笑)。実は山野選手と石川選手は、アバルトの公式サイトで公開されているムービーで共演し、豪雨の中、難しいドライビングの要求に応え、トラブルを乗り越えつつ、丸1日苦楽を共にして素晴らしい作品を作り上げた同志。すっかりうち解けて仲よしになっていたのでした。
加えて私も、山野選手に初めてお会いしたのはもう25年前。実は一緒のチームでカート耐久レース「K-TAI」に参戦させてもらったこともあるので、表の顔では見せない(!?)オチャメな山野選手も知っているつもりです。そして石川選手とは、昨年のSCORPIONNA DRIVE 奈良ラウンドで初対面だったのですが、すぐに意気投合し、トークショーでもすごく盛り上がって、私はずうずうしくも「りんごちゃん」と呼ばせていただく仲に。久々の再会でしたが、2人ともまったくそんなブランクを感じさせないフレンドリーな対応で迎えてくださって、すっかり不安なんて吹き飛んでしまったのでした。
いよいよスタートしたトークショー、今回のテーマは、「SCORPIONNAに贈るドライビングテクニック」。これは、サーキット走行でレベルアップしたいという女性だけでなく、普段の街中の運転から使えるさまざまなテクニックを語っていただこうという内容です。
まずは、2017年からアバルト124スパイダーで全日本ジムカーナ選手権に参戦中で、3年連続でチャンピオンに輝いている山野選手から、ジムカーナ秘話や124スパイダーの魅力を存分に語ってもらいます。2018年の第4戦で、前人未到の通算100勝目をマークしている山野選手ですが、その時の逆転優勝の様子を聞いていて、もう鳥肌が立ってしまったほど。「124スパイダーはとても素直で自由自在に操りやすいFRスポーツ」という言葉も印象的でした。
続いて、今度は石川選手からアバルト595の魅力を語ってもらったのですが、「見た目は可愛いのに、乗るとかなりジャジャ馬。クルマの方から、ドライバーに戦いを挑んでくるような情熱的なクルマ」だと聞いて、いや~、まさに! きっとこの瞬間、595オーナーさん全員がブンブンとうなずいていたことでしょう(笑)。
9月19日には、伝説の名車フィアット・アバルト595SSへのオマージュが詰まった特別限定車、アバルト595 esseesse(エッセエッセ)が発売されるとのことで、それも早く乗ってみたいと盛り上がりました。
そしてここからがまたすごかった! リアルイベントで参加者に走ってもらっているコース図を使って、山野選手と石川選手がその走り方、肝となるポイントを解説するという、なんとも贅沢かつタメになるトーク。そこから、チャットでみなさんが書き込んでくれた質問に答えていくQ&Aコーナーへと続き、普段の街乗りからすでにレッスンは始まっているのだという理由に感心。山野選手、石川選手ともにいちばん大事だと語っていたのは、「クルマと対話すること」でした。
とくに石川選手は、「まるで手のひらがタイヤを回しているかのように、身体でクルマの動きを感じながら走ることが大事。そうすると、クルマが“ぽよ”と伝えてくる瞬間があるので、それを見逃さないように」という名文句登場で、チャット画面にも「ぽよ」の書き込みが大集結(笑)。山野選手まで「僕自身は今まで使ったことがない表現だけど、その“ぽよ”ってすごく分かる!」と言い、どんな時にそれが伝わりやすいのか、感じ取ったらどう対応すればいいのか、その秘伝が参加者の皆さんに披露されたのでした。
こんな感じで、1時間はあっという間に過ぎ、トークが盛り上がり過ぎて15分もオーバーしてしまったSCORPIONNA ONLINE。今度はぜひ、リアルイベントで会いましょう! と約束し、無事終了いたしました。
でも実は、終わったあともまだテンション上がりっぱなしの3人は、控え室でもしゃべり続け、石川選手の帰りの新幹線の時間がヤバイかも!? となってようやく「お疲れサマでした~」と解散となったんです。本当に、素晴らしいおふたりとの楽しい時間でした。SCORPIONNAのリアルイベントはまだ予定されてないんですが、11月23日にアバルト・ドライビング・アカデミーが富士スピードウェイで開催されるとのこと! 公式サイトにてすでに申し込みがスタートしているので、楽しく走りを学びたい、スキルアップしたいというみなさんは、ぜひチェックしてみてくださいね。