まるも亜希子の「寄り道日和」
おにぎり、いかがですか?
2020年10月15日 00:00
「おにぎりあたためますか?」を日本中に広めた番組もありますが(笑)、おにぎりって聞くだけで、なんかホッとしたり、ふるさとや家族のことを思い出したり、日本人にとっては特別な食べものですよね。
そんなおにぎりを通じて、世界の子供たちへ食べものを届けようという取り組みが、日産が3年連続で協賛している「おにぎりアクション」。今年も10月1日からスタートしています。
国連が制定した10月16日の「世界食料デー」にちなんだ取り組みで、私たちが食べたおにぎりの写真を公式サイトやSNSに投稿すると、1投稿につき給食5食分が、「TABLE FOR TWO」という機関を通じてアフリカ、アジアの子どもたちに届けられるという仕組み。おにぎりは作っても買ってもOKで、人が写っていないおにぎりだけの写真でも大丈夫なんです。SNSに投稿する時は、「#OnigiriAction」をつけます。10月13日現在で、すでに6万7215枚の投稿が集まっているので、なんと給食33万6075食が届けられる計算に!
今年はそのうちの1枚に、私が投稿したおにぎりも入っています。ずっとトライしようと思いつつ、うっかり写真を撮る前に食べてしまってゲゲッとなったり、あんまりうまく握れなかったから次の機会にしよう、なんて思っているうちに終わってしまったりで(笑)、ようやく投稿できました。
試乗会やロケなどで早起きして出かける時、家で朝ごはんをゆっくり食べる時間がない時は、わが家はいつもおにぎりを作るんです。移動しながらでも、ちょっとした信号待ちやSAなどでサッと食べやすいし、1個でも腹持ちいいし、何よりドタバタの朝でも手早く作れて、作る相手に応じてアレンジしやすいのが嬉しいところ。
夫が持っていくおにぎりには、シャケやしらす、ちりめんじゃこや塩昆布を混ぜ込んだご飯に、具の代わりに厚焼き卵やウインナーを仕込みます。けっこうな大きさになるんですが、ボリューム満点でなかなか好評です。
娘が持っていく時は、大好物の鶏そぼろか、ふりかけの「のりたま」を混ぜ込んで、具はシャケだったり厚焼き卵だったり。娘の手の大きさに合わせて、小さめサイズに握ります。5歳になってもまだまだ、車内で食べるとポロポロとご飯粒をこぼすのが悩みの種ですが、そのうちこぼさずに食べられるようになるんですかね?
でも、昔は私も母に握ってもらっていたおにぎりを、自分が誰かのために握る立場になり、あらためて母への感謝の気持ちが湧いてきます。私が部活で朝5時に家を出る日でも、それより早く起きて母が握ってくれていたんですよね。そんな、当時だって少し考えれば分かることなのに、どこかで「そんなの当たり前」なんて思っていたのかもしれないですね。
今、自分がその立場になってみて、交通事故にあいませんように。お友達と仲良く遊んで、楽しい1日が過ごせますように。仕事がスムーズにいきますように。おにぎりを握りながら、いろんな願いを込めていることに気がつきます。おにぎりは、単なる食べものではなくて、誰かの幸せを思う気持ちでできているのかなと思います。
そんな気持ちのおすそ分けをするつもりで、世界の子供たちにも幸せが届きますように。どこかの誰かが「おいしい」と笑顔になってくれることを願って、10月31日までにあと数回は、おにぎりアクションに投稿したいと思います。朝ごはんはパン派の皆さんも、ぜひたまにはおにぎり、いかがですか?