まるも亜希子の「寄り道日和」

おにぎり、いかがですか?

ランドローバーの新型ディフェンダーに試乗しつつ、休憩がてらに朝ごはんのおにぎりをいただきました。助手席前のオープンポケットが大きいので、ちょっとしたテーブル代わりにもなり、センターコンソールボックスはクーラー機能もついていて、飲み物を冷やしておけてよかったです。この「おにぎりアクション」は日産が協賛していて、なんと車内・車外で撮影したおにぎり写真を「#OnigiriAction #乗ってるあいだも思い出に」とハッシュタグ付きで投稿すると、通常は給食5食のところ、10食が届くプラスアクションができるんです! 私たちクルマ好きだけの特権(?)なので、皆さん、たくさん投稿しましょうね

「おにぎりあたためますか?」を日本中に広めた番組もありますが(笑)、おにぎりって聞くだけで、なんかホッとしたり、ふるさとや家族のことを思い出したり、日本人にとっては特別な食べものですよね。

 そんなおにぎりを通じて、世界の子供たちへ食べものを届けようという取り組みが、日産が3年連続で協賛している「おにぎりアクション」。今年も10月1日からスタートしています。

 国連が制定した10月16日の「世界食料デー」にちなんだ取り組みで、私たちが食べたおにぎりの写真を公式サイトやSNSに投稿すると、1投稿につき給食5食分が、「TABLE FOR TWO」という機関を通じてアフリカ、アジアの子どもたちに届けられるという仕組み。おにぎりは作っても買ってもOKで、人が写っていないおにぎりだけの写真でも大丈夫なんです。SNSに投稿する時は、「#OnigiriAction」をつけます。10月13日現在で、すでに6万7215枚の投稿が集まっているので、なんと給食33万6075食が届けられる計算に!

 今年はそのうちの1枚に、私が投稿したおにぎりも入っています。ずっとトライしようと思いつつ、うっかり写真を撮る前に食べてしまってゲゲッとなったり、あんまりうまく握れなかったから次の機会にしよう、なんて思っているうちに終わってしまったりで(笑)、ようやく投稿できました。

 試乗会やロケなどで早起きして出かける時、家で朝ごはんをゆっくり食べる時間がない時は、わが家はいつもおにぎりを作るんです。移動しながらでも、ちょっとした信号待ちやSAなどでサッと食べやすいし、1個でも腹持ちいいし、何よりドタバタの朝でも手早く作れて、作る相手に応じてアレンジしやすいのが嬉しいところ。

 夫が持っていくおにぎりには、シャケやしらす、ちりめんじゃこや塩昆布を混ぜ込んだご飯に、具の代わりに厚焼き卵やウインナーを仕込みます。けっこうな大きさになるんですが、ボリューム満点でなかなか好評です。

 娘が持っていく時は、大好物の鶏そぼろか、ふりかけの「のりたま」を混ぜ込んで、具はシャケだったり厚焼き卵だったり。娘の手の大きさに合わせて、小さめサイズに握ります。5歳になってもまだまだ、車内で食べるとポロポロとご飯粒をこぼすのが悩みの種ですが、そのうちこぼさずに食べられるようになるんですかね?

 でも、昔は私も母に握ってもらっていたおにぎりを、自分が誰かのために握る立場になり、あらためて母への感謝の気持ちが湧いてきます。私が部活で朝5時に家を出る日でも、それより早く起きて母が握ってくれていたんですよね。そんな、当時だって少し考えれば分かることなのに、どこかで「そんなの当たり前」なんて思っていたのかもしれないですね。

 今、自分がその立場になってみて、交通事故にあいませんように。お友達と仲良く遊んで、楽しい1日が過ごせますように。仕事がスムーズにいきますように。おにぎりを握りながら、いろんな願いを込めていることに気がつきます。おにぎりは、単なる食べものではなくて、誰かの幸せを思う気持ちでできているのかなと思います。

 そんな気持ちのおすそ分けをするつもりで、世界の子供たちにも幸せが届きますように。どこかの誰かが「おいしい」と笑顔になってくれることを願って、10月31日までにあと数回は、おにぎりアクションに投稿したいと思います。朝ごはんはパン派の皆さんも、ぜひたまにはおにぎり、いかがですか?

これはファッション誌でクルマの記事を担当した時に、撮影現場に編集部が差し入れしてくれた、とってもオシャレなケータリングのおにぎり! すかさず写真を撮っておいて、いつか参考にしておにぎりを握ろうと思っているのですが、なかなか実現しません(笑)。でも、見ているだけでもホッコリするのがおにぎりですよね

まるも亜希子

まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト。 映画声優、自動車雑誌編集者を経て、2003年に独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、エコ&安全運転インストラクターなども務める。海外モーターショー、ドライブ取材も多数。2004年、2005年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。ジャーナリストで結成したレーシングチーム「TOKYO NEXT SPEED」代表として、耐久レースにも参戦。また、女性視点でクルマを楽しみ、クルマ社会を元気にする「クルマ業界女子部」を吉田由美さんと共同主宰。現在YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」でさまざまなカーライフ情報を発信中。過去に乗り継いだ愛車はVWビートル、フィアット・124スパイダー、三菱自動車ギャランVR4、フォード・マスタング、ポルシェ・968、ホンダ・CR-Z(現在も所有)など。