編集後記
2020年7月11日
小林 隆
6月26日の編集後記で編集部の椿山が987型「ボクスター」を購入したという話がありました。これに触発されて、という訳ではないですが、ワタクシもとある縁で1995年式のR33 GT-R(標準モデル)が愛車になることに。
元々第2世代のスカイライン GT-Rはどれも大好きなモデル。当時25歳くらいだった実兄が、平成4年にR32 GT-Rをフルローンで購入したのが最初の出会いでした。高校生だった自分はその加速力に一撃で魅了され、免許を取ってからしばらくしてR32 GTS-t TypeM(しかも4ドア)をゲット。8年ほど乗ったのち、違うモデルを経てR32 GT-Rを友人から購入するなど、R32だけで軽く10年以上の車歴を持つほどR32が好きだったのです。
乗っていたR32 GT-Rはそれなりに色々と手が入っていたものの、トラブル頻発で2013年に泣く泣く売却することになりました。そして2020年になり、ふたたびR32 GT-Rに乗りたいという願望が出てしまい、それからは大手中古車サイトをチェックしまくり。2月に大阪のGT-R専門店にとても魅力的なモデルが展示されたことを知って居ても立ってもいられなくなり、勢いで大阪へ。しかし何ということか、見に行った日の前日にそのモデルは売れてしまったのでした……。
この時点ではR32以外考えられなかったのですが、直後にふと目に留まったのが今回愛車となったR33 GT-R。このモデル特有の持病であるフロントストラットタワー部のサビは若干あるものの、ラジエーターコアサポートの修正・補修なし、エンジンまわり、ドアまわり、トランクまわりのスポットは問題なし、下まわりはほとんどサビなし。エンジンは2016年にR34 GT-R純正タービン&ポンカムに交換しつつ、F-CON V Pro Ver.3.4制御のブーストアップで約437PSを発生する仕様。これはわるくないぞ……。それでいて新車価格を超えるようなプライスタグはついておらず、当たりの車両だと確信したのでした。とはいえ、見学した時点では車検切れだったため試乗することができず、正直納車されるまでドキドキ状態だったのですが、そのフィーリングは上々! やっぱいいぞ、RB26。
アメリカでは生産から25年経ったクルマはクラシックカーとして扱われ、輸入が解禁されるというルールがあり、R33 GT-Rも2020年からそれに該当します。実際、購入したお店の店主から自分が購入した直後に輸出業者から数件の問い合わせがあったとの話をきいており、これからさらにタマ数が減っていくことが予想されます。色々と悩みましたが、今回のR33 GT-Rを選んでよかったなと今はとても満足しています。これからどんなカーライフが待ち受けているのか、楽しみ楽しみ。