編集後記
2020年11月21日
椿山和雄
あぶない刑事の話が自分の中で盛り上がってしまったので、今回もあぶない刑事の話。TVシリーズ1作目「あぶない刑事」の中で、何回も見てしまうのは最終話(51話)「悪夢」である。
具体的なストーリーについては、どこかの動画サービスで見てもらうとして、最終回だからであろうか「レパード」によるサイドターン、バック走行からのJターンなど、カーアクション全部入りの大サービスだ。
Wikipediaに掲載されている情報によると、51話の放送日は1987年9月27日、今から33年前、自分は当時10歳だ。実際のところ自分はこのTVシリーズをリアルタイムに放送日に見れていない。関東地区では、夕方16時から何度も再放送されていたので、これを飽きずに何度も同じものを見ていたのである。
この最終話、ここからは自分の頭の中の妄想ではあるが、40歳を超えてあらためて見直してみると、押井守監督が「ルパン三世」でやろうとしていたことと同じものがあるのではないかと感じられ、1980年代の空気感を表現しようとしていたのではないか、まあ、そこらへんは制作した人に聞かないと真相はわからないのではあるのだが。
この51話の脚本を手掛けたのは大川俊道氏、大川氏が手掛けた話の中では、42話「恐怖」、36話「疑惑」は印象が強く、これらを見終わったあとには共通して胸の中がゾワゾワする感じがするのを思い出した。このTVシリーズに続く劇場版も、主に大川俊道氏と柏原寛司氏によって展開されているので、後に続くあぶデカシリーズの世界観の中心にあると思っている。