編集後記

2020年11月28日

塩谷公邦

まだ1度も走らせたことがない時点での完成状態。完全な妄想のみで組み上げました(汗)

 みなさま、こんにちは。編集部の塩谷(しおたに)です。12月にホンダさん主催のミニ四駆のメディア対抗レースがあると話を聞き、1度もミニ四駆を作ったことがないけれど、ガンプラを作った経験値があれば大丈夫だろうと参加することに。もちろん参加するからには「勝ち」を狙っていきます。

 参加ルールは、ミニ四駆の車体は11月14日に発売したばかりの「Honda e」を使うこと。走れる状態で持参すること。グレードアップは各自で行なってよいが、マシンのサイズは105×70×165×1mm(最大幅×全高×全長×最低地上高)内であること。グレードアップパーツはタミヤ製のみ(装飾は除く)。アルカリ電池もOK、充電池はタミヤ製のみ。

 実は15年ほど前にプレス対抗のラジコン大会に参加したことがあるのですが、本物のエンジン(2スト)を搭載し、混合ガソリンを使って走らせるタイプで、制作自体の難易度が超高く、当日までにエンジンがかかったのが1回のみという状態で参戦し、惨敗した苦い経験があります。なので今回は事前にしっかりと作り込んで、テスト走行も行ない、準備万端で臨みたいと思います。

ミニ四駆のメディア対抗レース
鈴鹿サーキットを模したコースを使用するとのこと
大人買いしたパーツたち。知識の薄い状態で購入したらHonda eのVZシャーシには使えないパーツまで買っていました(泣)。本体キットは破損時のスペアとして購入

 とりあえず何も知識がないので、インターネットでミニ四駆を速くするコツを参照したころ「モーター」「電池」「コースから飛び出さない」と、この3つを押さえれば勝てると大まかに理解。とはいえ、ミニ四駆は子供が楽しむための商品なので、改造パーツも多数ありますが、だいたいワンコイン(500円)に収まる価格設定にしているところは流石です。中にはカーボンやボールベアリングなどを使っていて1000円超えるパーツもありますが、早速タミヤのオンラインショップでグレードアップパーツをポチポチと大人買い。

 で、まずはモーター。商品一覧を見たら“タミヤ公認レースでは使用できません”と注意書きの入ったモーターを発見。メディア対抗レースは公認レースではないので、迷わず最強の「プラズマダッシュモーター」を選択。でも、あまりのハイパワーさでまともにコースを走れない可能性と、当日使用禁止と言われたら困るので、保険の意味で「ハイパーダッシュ3モーター」も購入。

 あとは前後のバンパーを大型化して、コースと接触するローラーの大きさや高さなど、バランスよく組み込みあげるだけですが、ここはケチらずにカーボンやアルミ、ボールベアリングなど素材も機構も高額なパーツを次々とチョイス。当然、パーツを増やせば増やすほど重量も増えますが、そこは最強モーターのパワーでカバーさせる作戦です。

モーターだけでもこんなに種類が
ボールベアリングなどを追加購入
忘れていた入門パーツも最後に購入

ミニ四駆は作れば作ほど奥が深いと痛感

 ひと通りグレードアップパーツが揃ったので組み立てを開始。といっても、すべてのパーツを使うのではなく、どれを使うか考えながら組み上げるのがポイントなので、いろいろと走行シーンを妄想しながら、あーでもない、こーでもないと組んだりバラしたり。
タイヤのシャフトを通す部分はボールベアリングタイプに交換
ノーマルのフロントバンパーは軽いぶん剛性は低い
カーボン製フロントバンパー。重いけど剛性は半端ない
 しかし、パーツの脱着を繰り返ししすぎると、プラスチック製の本体のネジ穴がゆるゆるになってしまう危険性もありそうなので、そう何度も組み換えはしないほうがよさそうです。
最初はこんな感じでも満足していたのに
どんどんエスカレートしてこの姿に
サラリーマンの必需品である名刺のケースが工作台座と細かいパーツ入れにピッタリ

速さだけでなくカッコよさでも1位を目指す

 ネットでミニ四駆のことをあれこれ調べているうちに、電飾しているユーザーを発見。昔から光物に弱いので「おぉ、ヘッドライトとテールランプが光るだけでもカッコイイやん!」と思い、再びネットでLEDパーツを探してよさげな製品をポチリ。
すべて組み立てられたキットになっているので、カプラーをつなぐだけで完成してしまう。素晴らしく便利
リアハッチの中にLED照明のスイッチを搭載。これならボディを外さずにON/OFFが可能だし、普段は見えずにおシャレ(自画自賛)
ボディ裏側。配線はマスキングテープで固定。LED球は乾いたら透明になる木工用ボンドで固定
 当初は積んでいる乾電池から電力を供給させればいいと思っていましたが、パワーロスにつながる可能性があるのでボタン電池を別途積むタイプを採用。このくらいの重量増はハイパワーモーターなら誤差の程度であってほしい。
リアビューもカッコよい(自画自賛)。ちなみにメディア対抗レースではドレスアップコンテストは設定されていない
 とりあえず、この状態で「タミヤ プラモデルファクトリー 新橋店」にある常設コースでテスト走行をさせ、きちんと曲がれるかを確認し、パワーがあり過ぎれば、もう1つのモーターに交換。また、コースアウトしてLEDを取り付けたボディが破損したら台無しなので、テスト走行はスペアボディで実施したいと思います。いやー、まだ1度も走らせたことがないのに、妄想だけでここまで盛り上がっている自分が怖いです。  メディア対抗レースの結果は、レース終了後に記事を作成しますので、そちらでご確認下さい。
【ミニ四駆】メディア対抗レース用「Honda e」を作ってみた

ノーマルとの比較

 スペアのキットを組んでサイズ比較をしてみました。
キットを組んだだけの状態(前)
(横)
(後)
現状の仕上げ状態(前)
(横)
(後)
ノーマルは85g(乾電池は未装着)
現状は128g(乾電池は未装着)。このあとGTウイングを装着予定

購入パーツの総額は1万7231円

 使えないパーツも含め、ここまで購入したパーツの総額は1万7231円。そういえば、まだアルカリ単三電池を購入していなかった……。
本体キット
Honda e(破損したとき用の予備)1,210円
タイヤ系
小径メッキスポークホイールセット(レストンスポンジタイヤ付き)594円/ローハイトタイヤ&ホイールセット(Yスポーク)352円/ローフリクション 大径スリックタイヤ(4本 マルーン)396円/大径カーボンホイールセット(ソフトスリックタイヤ付)352円
駆動系
ハイパーダッシュ3モーター J-CUP 2020 506円/プラズマダッシュモーター 968円/カーボン強化8Tピニオンギヤ(6個)114円/カーボン強化ギヤ G13・8Tピニオンセット 136円
シャーシ系
・VZシャーシ ファーストトライパーツセット 990円/カーボンマルチワイドステー(3mm)1,320円/リヤブレーキステーセット 303円/ボールスタビキャップ(モノクロ)220円/ゴムリング付 2段アルミローラーセット(13-12mm)1,210円/13mmオールアルミベアリングローラー×2 1,540円/HG丸穴ボールベアリング 4個入 1,027円/丸穴ボールベアリング 4個セット 588円/イングス Zパワー ウイングセット 1,100円/リヤスキッドローラーセット 352円/カーボン強化リヤダブルローラーステー(3点固定タイプ) 352円
LED系
LEDパーツ7点 3840円/Vリチウム電池 CR1220(2個入)113円