イベントレポート
【LAオートショー 2018】マツダ、新型「Mazda3」発表会レポート。「マツダの新世代商品が始まります」と丸本社長
圧縮着火を実用化した世界初のエンジン「SKYACTIV-X」初搭載
2018年11月28日 17:47
- 2018年11月27日(現地時間)発表
マツダは11月27日(現地時間)、世界初となる圧縮着火を実用化したエンジン「SKYACTIV-X」を採用する新型「Mazda3」のハッチバックとセダンを米国「LAオートショー 2018(LOS ANGELES AUTO SHOW)」開催前夜のイベントで世界初公開した。
Mazda3に初搭載されるSKYACTIV-Xは、ガソリンと空気の混合気をピストンの圧縮によって自己着火させる圧縮着火「CI:Compression Ignition」を世界で初めて実用化。マツダ独自の燃焼方式「SPCCI(Spark Controlled Compression Ignition)」(火花点火制御圧縮着火)により、火花点火と圧縮着火(CI)のシームレスな切り替えを実現させた。
同社が2017年に公表したSKYACTIV-Xの資料によると、発表当時の「SKYACTIV-G」との比較として、トルクは全域で10%以上、最大30%の向上を実現。また、圧縮着火(CI)で可能となるスーパーリーン燃焼によって、エンジン単体の燃費率は最大で20~30%程度改善するという。
イベントではMazda3 ハッチバックとセダンがお披露目されるとともに、新世代商品第1弾として採用された新世代車両構造技術「SKYACTIV-Vehicle Architecture(スカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャー)」や深化した「魂動デザイン」の狙いについて紹介され、同社 代表取締役社長兼CEO 丸本明氏のほか、専務執行役員 マツダ ノース アメリカン オペレーションズ 社長兼CEO 毛籠勝弘氏、常務執行役員 デザイン・ブランドスタイル担当 前田育男氏、MAZDA Design American Senior Director Julien Montousse氏、Mazda3 チーフデザイナーの土田康剛氏が登壇した。
ステージに登壇した丸本氏は、Mazda3は2003年のデビュー以来、累計販売台数が600万台を超えるブランドとビジネスの両面でマツダをけん引してきたグローバル戦略車であることを紹介。
丸本氏は「本日お披露目した新型Mazda3からマツダの新世代商品が始まります。クルマを所有する価値を飛躍的に高めたこの新世代商品を通じ、ブランド価値をさらに引き上げていくことで、世界中のお客さまと強い絆で結ばれたブランドを目指してまいります」との意気込みを話した。
なお、新型Mazda3は2019年初頭から北米より順次販売を開始予定している。