東京オートサロン 2018
【東京オートサロン 2018】ケンウッド、2月発売予定の新型「彩速ナビ」やCarPlay&Android Auto対応AVシステム新製品など初公開
高音質機能を搭載するTYPE Zシリーズは「車内空間を“走るリスニングルーム”に変える」
2018年1月13日 03:02
- 2018年1月12日~14日 開催
1月12日に幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区)で開幕した「東京オートサロン 2018」。中5ホールにあるケンウッド(JVCケンウッド)ブースでは、2月中旬以降に発売を予定する新型“彩速ナビ”など新製品3種類を初公開。デモカーや製品の単体展示でいち早く体感できる展示を用意している。
TYPE Zシリーズはクルマを“走るリスニングルーム”に変える製品
東京オートサロン 2018開幕初日の1月12日にケンウッドブースで実施された発表会では、新製品3種類の商品コンセプトをJVCケンウッド オートモーティブ分野 市販事業部 商品企画部 プロダクトエキスパートの渋谷英治氏が解説。
渋谷氏は「“彩速ナビ”のようなAVナビでは、その名のとおりAV機能とナビゲーション機能が融合されたものになりますが、最近はこれにインフォメーションといった領域が加わってきています。渋滞情報に代表されるクラウドを利用した通信型の情報。これを得ることになります。私たちはこれに『ドライビングコンディション』、ドライブで必要となる運転状況といった領域を加えていきます。これまでのような画一的なナビゲーションではなく、運転状況に合った最適な案内、運転に必要な情報、そしてその状況に最適なAV車室内空間を実現することが非常に重要だと考えております」。
「この、『AV機能』『ナビゲーション機能』『インフォメーション』『ドライビングコンディション』の4つが重なる領域が、安全・安心で快適なドライビング空間を実現して次の新たな価値領域になるとともに、2018年モデルとなる新しい“彩速ナビ”の商品コンセプトになります」。
「弊社では2015年から、AVナビにおいていち早くハイレゾサウンドの導入を実現しております。これを受け、TYPE Zシリーズでは数多くの高音質機能をすでに搭載しております。新しいモデルでもさらなる音質チューニングを施しています。まさにTYPE Zシリーズはクルマの車内空間を“走るリスニングルーム”に変えることを可能にする製品だと思っています。最近ではヘッドフォンで音楽を楽しむ人が増えています。確かにご家庭などでは大きな音を鳴らして音楽を聴くことは難しいことでしょう。ところが、クルマの場合であれば、一般の公道でもそこそこ大きい音量で楽しむことが可能です」。
「ナビとしての性能では、新開発の6軸慣性センサー、俗に6軸ジャイロとも呼ばれるものですが、これを搭載したことでこれまでにない圧倒的な自車位置精度を実現しています。これにより、「逆走警告」などを含めた豊富な案内機能とともに、最高レベルのナビ性能を極めています」と語り、新しい彩速ナビとなるMDV-Z905W/MDV-Z905についてアピールした。
また、ディスプレイオーディオとなるAVシステムのDPV-7000について渋谷氏は「ディスプレイオーディオと言うと、どうしても“ナビの下位製品”という発想があるのですが、DPV-7000はそんな常識を覆します。ディスプレイオーディオとしては初めてとなるフルスペックのハイレゾ再生をはじめ、“彩速ナビ”TYPE Zシリーズの正統な血統を引き継ぐ『音質オリエンテッドな製品』として位置付けています。最高の音質を持つオーディオモデルであることはもちろん、Apple CarPlayとAndroid Autoにも対応しており、スマートフォンを接続するだけでリアルタイム通信型のナビにも生まれ変わります。これまでのオーディオモデルの常識を変える、“彩速ナビ”TYPE Zシリーズと同じように、音楽をスタジオで録音されたそのままの音で再生できる唯一のディスプレイオーディオとなります」と解説した。
このほか、ケンウッドブースではモータースポーツに対する取り組みを紹介する展示として、マクラーレンF1チームに供給している無線機器、SUPER GTで2014年からGT500クラスの全車両に搭載されている車載カメラなどを用意。熾烈な競争をサポートする重要なアイテムとして評価され、過酷な環境下でも間違いなく映像を記録する性能を持っていることをアピールしていた。