イベントレポート
【デトロイトショー 2019】レクサス、新型「RC F」を世界初公開。従来型比70kg軽量化した“F”の決定版“Performance package”新設定
2019年1月14日 15:43
- 2019年1月14日 発表
レクサスは、世界初公開となるマイナーチェンジした新型「RC F」を米国・デトロイトで開催される「デトロイトショー2019(North American International Auto Show 2019)」(会期:1月14日~28日)に出展する。なお、日本では2019年5月発売予定。
新型RC Fは、最高出力352kW(472HP)/7100rpm、最大トルク535Nm(54.6kgf・m)/4800rpmを発生する5.0リッターV型8気筒「2UR-GSE」エンジンを搭載。加速性能では0-60マイル加速4.0秒を実現する。
“F”モデルに採用する自然吸気エンジンならではのリニアな加速フィーリングを際立たせるため、エンジン出力を向上させるとともに、エアクリーナー形状変更による吸気性能向上とスロットル制御の改良によりアクセルレスポンスを向上。またディファレンシャルのローギヤ化を図ることで、サーキット走行におけるアクセルでの車両コントロール性を向上させた。
エクステリアは「レース育ちのスタイリング」をコンセプトに、フロントバンパーコーナーにカナード形状を取り入れてダウンフォースを向上させたほか、サイドのロッカーモール後端にアンダーカット形状をつくることでリアタイヤ周辺の乱気流を抑制するなど、空力性能の向上を目的としながら、“F”としての独自性を狙ったデザインとした。
また、前後のホイールハウスにダクトを設けることでホイールハウス内に溜まった空気の圧力を低減。最適なコーナリング姿勢やステアリングの応答性向上に寄与するなど、レースで培われた空力デバイスや形状を最大限スタイリングに織り込んだデザインとした。
そのほかにも運動性能向上を狙い、車両重量の低減を実施。従来型比20kgの軽量化を実現するとともに、限界領域でのコントロール性向上を目的にトレッドパターン1本1本のコンパウンド材質までこだわったタイヤを新開発。サーキット走行などにおいても優れた操縦安定性を発揮するという。
従来型比70kgの軽量化を実現する“F”の決定版“Performance package”を新設定
さらに、日本のSUPER GTや米国のデイトナ24時間レースなど、RC F GT3によるレース参戦のノウハウを応用し、専用の空力パーツや内装デザインを採用した“Performance package”を新たに設定。さらなる軽量化や加速性能の向上を実現した“F”の決定版と位置付けるモデルに仕上げた。
エンジンフード、ルーフ、フロントスポイラーなどの外装部品やブレースにCFRPを採用したほか、カーボンセラミックブレーキやチタンマフラー、軽量アルミホイールの採用で、従来型比70kgの軽量化を実現する。
専用のカーボンリアウイング(固定式)を採用して、標準仕様に採用されているアクティブリアウィング以上のハイダウンフォースとロードラッグを実現し、高速走行時の安定性と高速域の伸び感を両立させたとしている。