ニュース
レクサス、「RC F」マイチェン。約70kg軽量化した高性能バージョン“Performance package”新設定
軽量化の実施や空力性能を向上。パワートレーンの改良も
2019年5月13日 14:48
- 2019年5月13日 発売
- 1021万909円~1404万円
レクサス(トヨタ自動車)は、スポーツクーペ「RC F」をマイナーチェンジして5月13日に発売した。価格は1021万909円~1404万円。
今回のマイナーチェンジにおいては、軽量化や空力性能の向上に加えてパワートレーン、タイヤ、サスペンションなど多岐にわたる改良を加え、常用域での軽快な走りと限界域における優れた操縦安定性を実現したという。
また、SUPER GTや米国のデイトナ24時間レースなど、モータースポーツで培った技術を応用して軽量化を実現するとともに、加速性能・空力性能も向上させてより高い次元の運動性能を追求した“Performance package”を新設定したのがトピックの1つになっている。
モデル | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 |
---|---|---|---|---|
RC F“Performance package” | V型8気筒5.0リッター「2UR-GSE」型 | 8速AT | 2WD(FR) | 14,040,000円 |
RC F“Carbon Exterior package” | 10,996,364円 | |||
RC F | 10,210,909円 |
新型RC Fでは、車両重量を従来型から約20kg軽量化。また、V8エンジンのリニアな加速フィーリングを際立たせるためエンジン出力を向上させるとともに、エアクリーナー形状変更による吸気性能向上、スロットル制御の改良によりアクセルレスポンスを向上。加えてディファレンシャルのローギヤ化を図ることでアクセルでの車両コントロール性を高めたという。
さらに、レスポンスに優れたハンドリングと限界領域でのコントロール性向上を目的にタイヤを新開発するとともに、エンジンマウント、サスペンションメンバーブッシュ、ステアリングラックブッシュなどの剛性を高めた。また、発進時のタイヤ空転を防ぐローンチコントロールも採用されている。
エクステリアは「レース育ちのスタイリング」をコンセプトに、フロントスポイラーのコーナーにカナード形状を取り入れてダウンフォースを向上させたほか、サイドのロッカーモール後端にアンダーカット形状を作ることでリアタイヤ周辺の乱気流を抑制するなど、空力性能の向上を図りながら独自性を狙ったデザインを採用。また、前後のホイールハウスにエアアウトレットを設け、ホイールハウス内に溜まった空気の圧力低減を図っている。
高性能バージョン“Performance package”を新設定
高性能バージョン“Performance package”では、外装部品にカーボンフロントスポイラー、カーボン大型ロッカーフィン、カーボンエクステリアパーツ(エンジンフード・ルーフ)を採用するとともに、軽量鍛造アルミホイール(マットブラック塗装)、チタンマフラーを装着。
さらに専用装備となるカーボンパーテーションブレース、カーボンセラミックブレーキ、カーボンリアウィング(固定式)を採用し、従来型から約70kgの軽量化を実現した。カーボンリアウィング(固定式)は、標準仕様に採用されるアクティブリアウィング以上のハイダウンフォースとロードラッグを実現し、高速走行時の安定性と高速域の伸び感を両立させたとのこと。
また、ディスクローターはリアもフロントと同径の380mmとし、高い制動力を追求。さらに前後に採用するレッドブレーキキャリパーは“Performance package”専用品になっている。