イベントレポート

【CES 2019】NVIDIA、可視化機能を向上した自動運転開発用「DRIVE ソフトウェア 8.0」

状況認識を「感知」「認識」「マッピング」「プラン」「運転」の5つのフェーズで可視化

2019年1月7日(現地時間) 発表

ドライバーモニタリング画面

 NVIDIAは1月7日(現地時間)、可視化機能の機能向上を行なった自動運転開発用ソフトウェア「DRIVE ソフトウェア 8.0」を公開した。今回のアップデートで自動運転車の状況認識やドライバーの状態を可視化する機能などが追加された。

 DRIVE ソフトウェア 8.0に採用された自動運転車の状況認識を可視化する機能は、「感知」「認識」「マッピング」「プラン」「運転」という、5つのフェーズで構成される。同機能により、自動運転車の開発者は自動車が何を見ているか、物体をどのように分類して今後の動きをどのように計画しているかといった状況を、車両内のディスプレイで見ることができる。

 また、ドライバーモニタリングシステムにおいても同様のプロセスが実行され、「感知フェーズ」で生のカメラデータを示し、「検出フェーズ」で顔と目の識別を行ない、「追跡フェーズ」でドライバーの頭の角度や視線の方向を表示。「モニタリングフェーズ」ではドライバーが眠気を催しているか、注意散漫になっているかを表示。どちらの場合でもアルゴリズムが危険な状況を検知すると、ビデオが赤みがかった色となり警告する。

 今回の可視化機能のアップデートにより、ドライバーと同乗者はリアルタイムでこのプロセスを見ることができるようになった。

自動運転開発用ソフトウェア「DRIVE ソフトウェア 8.0」

編集部:椿山和雄