イベントレポート
【CES 2019】NVIDIAとメルセデス・ベンツ、次世代AIカー開発へ。車載AIコンピュータアーキテクチャ構築で提携
次世代の自動車アーキテクチャに「NVIDIA DRIVE」採用
2019年1月10日 21:24
- 2019年1月8日(現地時間) 発表
NVIDIAとメルセデス・ベンツは1月8日(現地時間)、米ラスベガスで開催されている「CES 2019」において、次世代のAI(人工知能)カー実現に向け車載AIコンピュータアーキテクチャの構築で提携すると発表した。
今回の提携では、全く新しい車両アーキテクチャの中心にNVIDIAの「NVIDIA DRIVE」を置き、その演算能力でモビリティテクノロジ向けのAIソフトウェアを処理することを目指す。
また、自動車内の演算性能を集約統合することで、AIを活用した自動走行や車内ユーザーエクスペリエンスに関わるソフトウェア機能を、必要に応じて簡単に統合アップデートできるようにする。
両社は、NVIDIA DRIVE AGX プラットフォームの演算性能とメルセデス・ベンツの自動車エンジニアリングの経験を組み合わせることにより、次世代の自動車アーキテクチャはより高機能でコストパフォーマンスの高いものとなると予測している。
CES 2019の会場では、メルセデス・ベンツのエグゼクティブ バイスプレジデント サジャド・カーン(Sajjad Khan)氏とNVIDIA CEO ジェンスン・フアン(Jensen Huang)氏が登場。フアン氏は「その車載コンピュータは、現存する、どんなコンピュータにもできないことをできるようになるでしょう」とコメント。
カーン氏は「当社は、信頼でき、ともに仕事をできるパートナーを必要としていますが、それがNVIDIAであることを確信し、私は大きな期待を寄せています。今回の提携により、私たちはこれまで以上に前進できるようになるでしょう」と話すとともに、「当社は、ほかのすべてのテクノロジでもNVIDIAと連携して、製品内でAIを活用し、現在のメガトレンドをリードしてまいります」との考えを述べた。