GTC 2016

NVIDIA、世界初のディープラーニング用スパコン「DGX-1」受注開始

AI開発能力向上に特化

2016年4月4日~7日(現地時間) 開催

San Jose McEnery Convention Center

NVIDIAが4月5日発表し、即日受注を開始した世界初のディープラーニング用スパコン「DGX-1」

 NVIDIAは4月5日(現地時間)同社が主催しているGPUソフトウェア開発者向け会議「GPU Technology Conference 2016」(以下、GTC 2016)において、同社社長兼CEO ジェンスン・フアン氏の基調講演(キーノート)を実施。世界初のディープラーニング用スーパーコンピュータ「DGX-1」を発表した。

 DGX-1は、FP64で5.3TFLOPS、FP32で10.6TFLOPS、FP16で21.2TFLOPSの演算性能を持つGPUモジュール「Tesla P100」を8基搭載。ディープラーニング主に用いられる計算精度がFP16のため、FP16で170TFOPSの性能を公表している。

 価格は12万9000ドルで、米国では6月から販売を開始。すでにNVIDIAの「DGX-1 Webサイト」で受注が始まっており、受注順に順次出荷されていくと思われる。

DGX-1を発表するNVIDIA 社長兼CEO ジェンスン・フアン氏
DGX-1の構成
DGX-1の価格。250台のPCサーバー分の性能があり、電気代や運用費などを含めると相対的に安価だという

 このレベルのシステムになると代理店から販売するのが通例だが、代理店などからの販売は2017年第1四半期としており、当初は相当生産量が限られていることが予想される。興味のある方は、DGX-1 Webサイトを一度確認いただきたい。

DGX-1のオーダーページ。当初の出荷量は少ないと予想されるので、AI開発を最重要視している企業や団体は早めに問い合わせるとよいだろう

編集部:谷川 潔

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