GTC 2017

【GTC 2017】トヨタが将来発売する自動運転車にNVIDIAのAIコンピュータ「DRIVE PX」を採用

NVIDIA 創設者兼CEO ジェンスン・フアン氏の基調講演で、Xavier搭載と紹介

2017年5月8日~11日(現地時間)開催

San Jose McEnery Convention Center

トヨタがNVIDIAのAIコンピュータ「DRIVE PX」を採用することを発表したNVIDIA 創設者兼CEO ジェンスン・フアン氏

 半導体メーカーのNVIDIAは、5月8日~11日(現地時間、以下同)の4日間にわたり、米国カリフォルニア州サンノゼ市の「San Jose McEnery Convention Center」において「GPU Technology Conference 2017」(以下、GTC 2017)を開催している。

 5月10日9時過ぎより、そのハイライトとなるNVIDIA 創設者兼CEO ジェンスン・フアン氏の基調講演が行なわれた。

NVIDIA 創設者兼CEO ジェンスン・フアン氏

 この基調講演のなかでフアンCEOは、トヨタ自動車が自動運転車にNVIDIAのAIコンピュータ「DRIVE PX」を採用することを発表。時期については数年後としている。AIコンピュータであるDRIVE PXは現在Pascalアーキテクチャを採用する「DRIVE PX 2」が最新版として提供されている。

 フアンCEOはトヨタに組み込むのは、新SoCであるXavier(エグゼビア)であることを紹介。このXavierは、現在のDRIVE PX2の最上位版となるParker 2個とPascal 2個のもの(80W版)に比べ、1.5倍のディープラーニング処理能力(30 TPOS DL)を持つなかにDLA機能(ディープラーニングアクセラレーション機能、10 TOPS DLA)を持ち、30Wの消費電力となっている。

新SoCであるXavier。トヨタの自動運転車にはこのXavierが搭載されていく

 トヨタ自動車常務理事 鯉渕健氏は、この発表について次のようにコメントしている。「トヨタは、究極目標としての交通事故死傷者ゼロへの貢献、スムースな交通流の実現、すべての人に移動手段を提供することを目的に、これまで20年以上にわたり自動運転技術の開発に取り組んできました。今回のコラボレーションを通じて、より安全で性能の高い自動運転システムの開発を加速していきたいと考えています」。

【変更】トヨタ自動車に組み込むのはXavierであるとのフアン氏の発言を確認でき、一部記事を変更しました。

編集部:谷川 潔

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