NVIDIA「GPU Technology Conference 2018」
【GTC 2018】技術セッションだけじゃない、NVIDIAの技術カンファレンス「GTC 2018」の楽しみ
2018年3月29日 06:00
- 2018年3月26日~29日(現地時間)開催
- San Jose McEnery Convention Center
自動運転やAI(人工知能)向けの半導体&ソリューションメーカーであるNVIDIAは、3月26日~29日(現地時間、以下同)の4日間にわたり、米国 カリフォルニア州サンノゼ市の「San Jose McEnery Convention Center」において同社製品に関する技術カンファレンス「GPU Technology Conference 2018」(以下、GTC 2018)を開催している。
このGTCは開発者向けの会議となっており、各種の技術セッションが総計987、自動運転関連だけでも69、最近注目のAIは200以上と、多くのセッションが用意されている。このセッションに訪れる開発者のためにNVIDIAは、各種のファシリティを用意しており、本記事ではGTCの会場を歩いていると見ることのできるものを紹介していく。
まずは、フリードリンク。会場内には、多数のドリンクステーションを用意。スターバックスのコーヒーやお茶などが無料で飲み放題となっている。コーヒー片手に、勉強したり、セッションの感想を語り合ったりできるわけだ。
会場内のメイン通路ではトピックとなる技術展示も実施。マシンビジョンによる解析などがトレンドとなっているためか、目の前の歩くと関節などを表示するシステム、映像を認識して感情を表示するシステムなどが置かれている。当然立ち止まって、あれこれ試している人を見かけることができた。
会場内には、プログラミング関連の技術書を販売するブックストアもある。価格もイベント限定で20%オフとなっており、立ち読みしながら吟味している人が多い。
そして、いつも人気となっているのがNVIDIAのグッズストア。とくに一番人気は日本でもちょっと話題となったNVIDIA定規で、午前中は売っているものの午後には品切れ、そしてたまに補充など、アバウトな感じで見かけることができる。ちなみに人気のためか1人3枚までと販売制限がかかっており、わしづかみして購入しようとして、3枚に減らされる人を普通に見かける。
個人的に気に入ったのが、有名人の似顔絵(?)入りTシャツ。2017年は、ボルタやパスカル、ケプラーなどNVIDIA製品のアーキテクチャネームの元になった科学者・物理学者だったが、2018年はクヌース先生やダイクストラ氏の似顔絵入り。記者自身、前職のSE時代はTeXで仕様書をひたすら書き続けた時期もあり、クヌース先生の本はいろいろ購入した。15ドル(税別)というバーゲン価格もあり迷わず購入。そのほかNVIDIAのナンバープレートフレームなどもあるなど、クルマ関連の製品も販売されていた。
ところで「GTC 2018」の楽しみといえば、一番人気はNVIDIA ジェンスン・フアン CEOの基調講演になる。その内容などは別途記事にしているが、近年日本だけでなく世界で話題となっているのが、そのファッション。常に革ジャンを着ていることは各国の記者も認識している。特に日本ではGTC取材歴の長いテクニカルジャーナリスト 笠原一輝氏に執筆していただいた記事「自動車とディープラーニングの未来が見える『GTC 2016』で注目したいフアンCEOの革ジャン」のおかげもあり、GTCで更新されるという革ジャンにも注目が集まっているようだった(ちなみに、フアンCEOは2017年に米国Fortune誌のビジネスパーソン・オブ・イヤーにも選ばれており、Fortune誌のWebサイトで、革ジャン姿を見ることができる)。
ランチや、来場者向けパーティなども用意されており、セッションだけでないGTCの楽しみを、各自見つけることができるようになっている。ちなみにセッションの受付状況を見た感じはAI関連のセッションが人気となっており、現在NVIDIAが何によって開発者からの注目を集めいているのかが分かるのも、現地ならではの楽しみだろう。
このGTCだが日本開催の予定がすでに出ており、2018年は9月13日~14日。会場はグランドプリンスホテル新高輪 国際館パミール(東京都港区高輪)になる。AI関連のセッションも多く用意されるので、開発者の方は今から日付を気にしておいていただきたい。とくに、東京以外から泊まりで来る場合は、インバウンド市場が大きくなっていることもあって、ホテルが確保しにくくなっている。宿泊については早めの確保がオススメだ。