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NVIDIA、「GTC 2018」の600を超えるセッションを濃縮した「NVIDIA DEEP LEARNING SEMINAR 2018」を東京で開催
「自動車業界の自動運転化は大きな進歩を生む」と大崎氏
2018年4月26日 07:00
- 2018年4月24日 開催
自動運転やAI(人工知能)向けの半導体&ソリューションメーカーであるNVIDIAは4月24日、3月26日~29日(現地時間)に米国で行なわれた世界最大のGPU技術イベント「GTC 2018」の内容を要約して発表する「NVIDIA DEEP LEARNING SEMINAR 2018」を開催した。
セミナーでは、NVIDIAのジェンスン・フアンCEOが行なった基調講演のハイライトについてNVIDIA 副社長 兼 エヌビディア合同会社 日本代表の大崎真孝氏がプレゼンテーションを行なったほか、今回のGTCで発表された自動運転やディープラーニング、GPU技術などの最新情報が紹介された。
大崎氏はまずGTC 2018の規模について触れ、4日間で64の国と地域から8300名の参加があり、600を超えるセッションがあったことを紹介。行なわれたセッションのほとんどがAIに関するもので、「GTCは世界最大級のAIの技術コンファレンスと言えるかと思います」と述べた。
また、アメリカに次いで日本からの参加者が増えていると話し、「これまで大学の先生などが多かったのですが、今年は製造業、メーカーの皆さまに多く参加いただきまして、まさに日本のAIがもの作りの現場で立ち上がろうとしていると実感した4日間でした」と語った。
続けて、NVIDIAが取り組むメディカルイメージングに関するプロジェクトや、“史上最大のGPU”という「DGX-2」とともに、自動運転技術についても紹介。日本ではトラックやバスの運転手の平均年齢が高齢化してきており、業界が人手不足に苦しんでいると話し、「これらの業界が自動運転化するということは、私たちの、人類と言っても大げさではないかと思いますが、大きな進歩を生むのではないかと考えております」と述べた。
自動車関連の発表については、「GTC 2018で発表された自動運転最新情報」と題して、エヌビディア 技術顧問でGPUエバンジェリストの馬路徹氏がNVIDIAの最新技術に関するプレゼンテーションを実施。
馬路氏は、自動運転車開発プラットフォーム「NVIDIA DRIVE」、大量のデータを学ぶディープラーニングをクルマとしてどのように処理するのかといったインフラについて話し、さらに「非常に重要」と前置きをして「自動運転で事故は起こっているのですが、絶対に防がないといけない」と述べ、安全をいかに確保するかというストラテジーを説明。
また、ドライバーモニタリングシステムで活用する顔の合成データや、Armとの協業に関する詳細を説明した。
続けて、エヌビディア シニアソリューションアーキテクトの室河徹氏がパートナー企業の最新技術に関するプレゼンテーションを行なった。
そのほかにも、エヌビディア ディープラーニング ソリューションアーキテクトの山崎和博氏による「これから始める人のためのディープラーニング基礎講座」「GTC 2018で発表されたディープラーニング最新情報」、エヌビディア シニアデベロッパーテクノロジーエンジニアの成瀬彰氏による「GTC 2018で発表されたGPU技術最新情報」、エヌビディア エンタープライズ事業部の山田泰永氏による「GTC 2018で注目のディープラーニングスタートアップのご紹介」、エヌビディア エンタープライズマーケティング本部 シニアマネージャーの佐々木邦暢氏による「ディープラーニングを実践的に学ぶ:Deep Learning Instituteのご紹介」といったプレゼンテーションも行なわれた。