イベントレポート
メルセデス・ベンツ、日本初公開の新型「CLA」「GLC」やAMG初のBEVコンセプトをジャパンモビリティショー2025に出展
2025年10月29日 17:54
- 2025年10月29日 発表
「ジャパンモビリティショー2025」(東京ビッグサイト、会期:2025年10月30日~11月9日)のメルセデス・ベンツブースでは、フルモデルチェンジしてBEVをラインアップに加えた新型「CLA」や新型「GLC」を公開している。
メルセデス・ベンツブースは「Feel the Mercedes」をコンセプトに出展。新型「CLA」や「GLC」のほかにも、AMG初のBEVコンセプト「AMG GT XX」、プレミアムラグジュアリーバンのコンセプトカー「Vision V」などが展示された。
プレスデー10月29日のプレスカンファレンスに登壇したのは、メルセデス・ベンツ日本社長兼CEOのゲルティンガー剛氏。「世界でガソリン自動車が誕生して子として140年。この長い歴史の中で私たちがいつも目指してきたのはお客さまの心を動かし、日常に特別な価値をもたらすクルマです。今回はその主張を表現する様々なモデルを展示しました」と話した。
新型「CLA」を展示
展示されたレッドカラーの新型「CLA」は、2025年3月に発表されたフルモデルチェンジモデルで、パワートレーンをはじめシャシーやソフトウェアなどそのすべてを新設計したもの。本国でのラインアップはBEVとハイブリッドという電動化モデルになっていて、BEVの名称はCLA+数字+「+with EQテクノロジー」という構成になっている。
ボディーサイズは4723×1855×1468mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2790mmで、先代と比べて全ての項目で大きくなっている。とはいえ、その4ドアクーペスタイルは、割れる恐れがない、とされるガラスルーフが後方に向かってなだらかに低められた空力重視の設計で、そのCd値はモノフォルムスタイルだったEQSの0.20に次ぐ0.21を達成していてとても美しい。
この空力ボディに取り付けられてよく目立つのが、前後のライトに埋め込まれたスリーポインテッドスターマークだ。とてもユニークで(Eクラスのリアライトはこの形状を採用済み)メルセデスの最新モデルに共通する意匠だと言えるが、一方では販売が捗々しくない同社の電動化モデルを「なんとか市場に根付かせたい」という思いが強く出た証拠とも考えられる。「新しくていい!」と捉えら人もいる一方、ひょっとしたら「ここまでしつこくやらなくても」と思うメルセデスユーザーもいるかもしれない。
インテリアは、昨今のメルセデス各モデルに比べてゴテゴテした装飾が減り、大人びた印象に。広々としたフロントシートに比べてリアシートが少し狭いのは、先に述べたボディ形状のためだ。
BEVのパワートレインは、250が200kW/335Nmの電動モーターでRWD(後輪駆動)、350はこれに80kW/のフロントモーターを搭載する4WDで、システム最大で260kW/515Nmを発生する。WLTPモードの一充電走行距離は672~792kmだ。
新型BEV「GLC」を展示
また先日のIAAモビリティ2025で公開されたブルーカラーの新型BEV「GLC」を展示。現行モデルをほぼ踏襲するデザインを採用しているが、プラットフォームはFRベースのBEV用に新設計したもの。前後ライトがスリーポインテッドになっているのはCLAと共通だが、フロントグリルは942個のライトが光る顔つきに。ぱっと見ではテディベアにように見えるファニーで個性的なフロントフェイスになっている。
コンセプトAMG GT XX
オレンジカラーがまばゆい「コンセプトAMG GT XX」を紹介したのはメルセデスAMG・CEO兼メルセデス・ベンツ トップエンドモデル部門責任者のミヒャエル・シーべ氏だ。「メルセデスAMG初のEV専用プラットフォーム『AMG.EA(AMG Electric Architecture)』を採用したもので、AMGのコアバリューである『Ambition(野心)』に根ざす、限界を押し広げ、想像を超え、常識を覆すために開発された市販前提のスーパー4ドアクーペ」と紹介。今年7月に本国で公開されたモデルで、Cd値0.198という全長5.2m超えの大迫力ボディに搭載するのは最高出力1360PSを発生する前1個、後2個の計3個のモーターで、最高速度360km/hを達成するモデルだ。
このほかユニークで豪華な内外装を誇るミニバンタイプの」ビジョンV」や、メルセデス・マイバッハの「SLモノグラムシリーズ」も公開された。























