イベントレポート
【パリモーターショー 2018】ルノー・日産・三菱アライアンス CEO カルロス・ゴーン氏、2022年のアライアンスEV販売比率を10%と明言。140万台がEVに
2018年10月3日 12:32
- 2018年10月2日~3日 プレスデー
- 2018年10月4日~10日 一般公開日
「パリモーターショー(MONDIAL PARIS MOTOR SHOW)」のプレスデー前日となる10月1日、パリモーターショーの会場となるパリ・コンベンション・センター(ポルト・ド・ヴェルサイユ)において、「トゥモロー・イン・モーション(動き出した未来)」と題したプレイベントが行なわれた。
このプレイベントには、ルノー・日産・三菱アライアンス CEOであるカルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)氏、シトロエンやプジョーを率いるグループPSA 代表のカルロス・タヴァレス(Carlos Tavares)氏、世界有数の自動車部品サプライヤー ヴァレオ CEOのジャック・アシェンブロワ(Jacques Aschenbroich)氏、世界最大の技術イベント CESを運営するCTA(Consumer Technology Association)のCEO ゲイリー・シャピロ(Gary Shapiro)氏などが参加。各パネルにおいてモビリティの未来などを語った。
このイベントのオープニングは、パリモーターショーの代表であるジャン=クロード・ジロ(Jean-Claude Girot)氏が担当。トゥモロー・イン・モーションの紹介を行なった。
その後は、各パネル登壇者がモビリティの未来についての討論を進める。アナリストは今後のモビリティをデータから語り、ヴァレオ CEOのジャック・アシェンブロワ氏は、パリ市長のアンヌ・イダルゴ(Anne Hidalg)氏らと今後の社会のあり方についてディスカッションを行なった。
討論の内容で盛り上がったのは、ルノー・日産・三菱アライアンス CEO のカルロス・ゴーン氏、BPグループ 最高経営責任者のボブ・ダッドリー(Bob Dudley)氏が参加したパネル。ゴーン氏は日産自動車や三菱自動車工業など世界最大の量販EV(電気自動車)ブランドを率いており、ダッドリー氏は石油メジャーのBPのトップ。将来EVが多く普及したら、ガソリンスタンドはどうなっていくのか、社会はどう変わっていくのかなどについてディスカッションを行なった。
その中でゴーン氏は、今後のアライアンスのEVの見通しについて「2022年までに10%がEVになる」と述べた。2017年9月15日に発表している「アライアンス 2022」で「100%EVを12車種発売」「アライアンス3社の年間販売台数は計画終了時までに合計1400万台以上」としており、EV販売目標は140万台と定めていることを明らかにしたことになる。
シトロエンやプジョーを率いるグループPSA 代表のカルロス・タヴァレス氏は、グループPSAのビジョンなどを具体的な数字とともに紹介。翌日から報道公開の始まる地元パリモータショーの印象を華やかにしていた。