イベントレポート 東京オートサロン 2024
eモータースポーツ大会「JEGT2023」最終戦「EVANGELION e-RACING×ウエインズトヨタ神奈川」が優勝 年間チャンピオンは「Sengoku Gaming」が連覇
2024年1月15日 19:24
- 2024年1月14日 開催
幕張メッセで1月12日~14日に開催されていた「東京オートサロン2024」の最終日となる14日に、AUTOBACS JEGT GRAND PRIX 2023シリーズの最終戦が開催された。
JEGT(Japan Electronic sports Grand Touring)は、2019年9月に誕生した国内最大級のeモータースポーツ大会で、使用タイトルはPlayStation5/PlayStation4用ソフトウェア「グランツーリスモ7」。4年目を迎える2023シリーズは、2023年10月に第1戦、11月に第2戦をオンラインで実施。最終戦は東京オートサロンの会場でリアル開催され、多くの観客が見守った。また、会場ではSUPER GTやスーパーフォーミュラに参戦しているリアルのレーシングドライバーと、eモータースポーツで活躍するバーチャルのトップ選手たちによる対談や、エキシビションレースも開催され大いに盛り上がった。
決勝大会前には、冠スポンサーを務めるオートバックスセブンの小林喜夫巳取締役会長があいさつに立ち、「できるだけ多くの人にクルマ好きになってもらいたいとの思いから、リアルのレースではSUPER GTを26年スポンサーしていて、おじいちゃんからお孫さんまで通算1000万人がサーキットを訪れており、JEGTはおじいちゃんからお孫さんまで一緒に走ってレースを楽しめる」と紹介。続けて「今後もいろいろな形でクルマやモビリティのイベントをしっかりと支えて、クルマ好きを増やしていきたい」と思いを語った。
予選はスーパーラップ形式で行なわれ、第2戦終了時点のランキング下位から1人ずつ順番に1周のみのタイムアタックを実施。実力が均衡しているトップ選手たちばかりなので、予選で1つでも前の順位を獲得することがとても重要になるという。しかし、日ごろ使い慣れている自宅の筐体とは異なるからか、多くの選手が自身のベストタイムよりも遅かったり、過去にワールドチャンピオンを獲得している山中智瑛選手が途中でスピンしてしまったりと、想定外の事態が多発して会場は騒然となった。
決勝レースは15時30分ごろにスタート。第1戦と第2戦はオンラインにて2ヒート制で争われたが、最終戦は22周のセミ耐久レースとなり、3人のチームドライバーが交代しながらのレース。また、ソフト・ミディアム・ハードと3種類のタイヤがあり、それぞれ1回使用するルールのため、どの選手がどのタイヤで走るかが勝負のカギとなる。
最終戦で勝利を収めたのは、予選でスピンをしてしまい最下位からのスタートとなっていた「EVANGELION e-RACING×ウエインズトヨタ神奈川」。スタートドライバーを務めた山中智瑛選手は、ソフトタイヤを履いて、見事トップでセカンドドライバーへバトンタッチ。自らの手で予選のミスを取り返した。その後は2位以下がバトルをしているうちにリードを広げていき、そのままトップでゴールした。
2023シーズンは第2戦終了時点で、「TC CORSE Esports MAZDA」「Sengoku Gaming」「TC CORSE SPK e-SPORT Racing with TOYO TIRES」「KOSHIDO RACING」らがポイント争いを繰り広げており、決勝レースでも見事2位に入ったSengoku GamingがTC CORSE Esports MAZDAを逆転して、2連覇を達成した。
【お詫びと訂正】記事初出時の選手名に誤りがありました、お詫びして訂正させていただきます。