イベントレポート 東京オートサロン 2025
ヒョンデ、新型バッテリEV「インスター」日本初公開&予約受付開始 価格は284万9000円~357万5000円
2025年1月10日 20:00
- 2025年1月10日~12日 開催
千葉県千葉市美浜区の幕張メッセで、カスタムカーと関連製品の展示会「東京オートサロン2025」が1月10日~12日の会期で開催されている。
東ホール 810にあるヒョンデブースでは、東京オートサロンの開幕に合わせて予約受付を開始したコンパクトBEV(バッテリ電気自動車)のニューモデル「インスター」を日本初公開した。インスターの価格は284万9000円~357万5000円。バッテリ容量は2種類用意され、最も安い「Casual」は42kWh、装備を充実させた「Voyage」と「Lounge」は49kWhのバッテリを搭載する。
BEVの新型インスターは2024年6月に開催された「釜山モビリティショー 2024」で世界初公開されたコンパクトSUV。ヒョンデのBEVラインアップで最小となるボディサイズ3830×1610×1615mm(全長×全幅×全高)ながら、ロングドライブを可能とする長い航続距離とゆとりある広い室内空間を持ち、ユーザーの多様なライフスタイルに適合するオールマイティなモデルとなっている。
市販モデルのインスターのほかにも、日本では後日の追加を予定するインスターの派生モデル「インスター クロス」をベースにカスタマイズを施した「インスター ターマック」も車両展示。
西日本地方にあるカルスト草原からインスピレーションを得たというコンセプトカーで、インスター クロスが備えるタフな外観に、どこか懐かしいラリーイメージを追加している。ボディカラーは「ホットロッドレッド&ホワイト 2トーン」。
インスターの納車はおおむね4月~5月ごろ
開幕初日の1月10日午前に実施されたプレスカンファレンス 第1部では、1月6日にHyundai Mobility Japanの代表取締役社長に就任した七五三木敏幸(しめぎとしゆき)氏が登壇した。
七五三木社長は「皆さんは自動車に何を求めるでしょうか? 加速やスポーティなドライブフィーリング、自尊心を満たす高級感満載のラグジュアリーさ、どんな悪路でも走れるオフロード性能、人それぞれに求めるものは異なります。しかし、それはクルマ選びの本質でしょうか? 私たちはもしかすると、『他人からどのように見えるか』によってクルマを選んでいないでしょうか。私たちヒョンデは、クルマは『それぞれの人がどのように使いたいか』に合わせて選ぶものだと考えます。100人のユーザーがいれば100通りの使い方があります。クルマは、自分がクルマとどのようにすごしたいかによって選ぶものだと考えます」。
「私たちの新しいモデルは、お客さまが『クルマとともにどのような人生をすごしていこうか』という考えに対する回答になるクルマだと考えています。想像を超える広く快適な室内スペース、充電の不安を解消してくれる長い航続距離、これらをユニークな『かっこかわいいデザイン』で包み込みました。クルマと一緒にああしたい、こうしたいという欲ばりな皆さんが持つクルマに対する期待をすべて叶えるクルマ、それがオールマイティなヒョンデ・インスターです」と新型車について説明した。
また、七五三木社長は同日に予約受付を開始したインスターの納車時期について、国土交通省に対して申請を行なっている型式認定の認証が通り次第の納車を予定していると説明し、おおむね4月~5月ごろに購入者に届けることができるだろうとの見通しを示した。
また、インスターの日本導入に合わせて韓国のヒョンデ本社から来日したHyundai Motor Company 韓国&日本事業統括 副社長のジュン・ユソク氏は「私たちヒョンデが『ライフムーブズ』をスローガンとして日本市場に再びチャレンジして3年目になります。ヒョンデのテクノロジーを投入して、日本の皆さんが持つ環境意識に適合する新しいスモールEV、インスターをお披露目する運びとなりました。インスターは小さなクルマですが驚くほど長い航続距離を誇り、電動化を日本のお客さまの日常生活にもたらします。インスターの追加によってゼロエミッションビークルのラインアップを拡充し、日本社会のカーボン排出ネットゼロに貢献したいと考えています」。
「また、私たちは先進的な人々とつながりたいと考えています。オンライン販売を進めることで時間や場所の制約を取り払うことができ、より洗練された購買体験を確立することで、将来的に日本のお客さまにもオンライン購入を体験できるようにしていきます。私たちにとって日本市場は学ぶべき場所であると同時に挑戦の場です。私たちヒョンデはこれからも果敢に突き進み、揺るぎない先進性と長期ビジョンを持って取り組んでいきます。引き続き誠実にお客さま1人ひとりの声に耳を傾け、顧客満足度の向上を目指していきます」と語った。