イベントレポート 東京オートサロン 2025
BYD、上級SUV「シーライオン7」公開 2025年春ごろ導入予定
2025年1月10日 19:45
- 2025年1月10日~12日 開催
BYDの日本法人であるBYD Auto Japanは1月10日、「東京オートサロン2025」(幕張メッセ:2025年1月10日~12日開催)において、日本導入4車種目となるクロスオーバーSUV「SEALION 7(シーライオン 7)」を発表した。2025年春ごろに導入予定。
BYDブースでは、10日に行なわれたプレスカンファレンスで代表取締役社長の東福寺厚樹氏が「SEALION 7」とともに、すでに発売中のSEALの特別仕様車も同時発表した。ブースには国内導入の予定を含め、BYDのフルラインアップを見ることができる。
SUVの上級モデル「SEALION 7」
「SEALION 7」は最初に導入されたATTO 3よりも大型のSUV。2列シートで、発表されたAWD仕様のスペックは4830×1925×1620mm(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは2930mm。車両重量は2615kg。
モーターを前後に搭載してそれぞれを駆動するが、フロントはかご形三相誘導モーターで最高出力は160kW、最大トルク310Nm、リアは永久磁石同期モーターで最高出力230kW、最大トルク380Nm。バッテリはブレードバッテリタイプのリン酸鉄リチウムイオンバッテリで82.5kWh。タイヤサイズは245/45R20。
発表を行なった東福寺氏は、「海洋生物からヒントを得たデザインは、デザイン性にあふれるBYDの海洋シリーズらしく、SEALION 7も伸びやかでエレガントな外観が印象的」とし、内外装ともに上質な仕上がりである点を強調した。
今回は発表のみで「詳細につきましてはまだ申し上げられません」としたものの、1月24日に追加発表するとしており、同日に開催されるBYD事業方針発表会2025にてアナウンスされるとみられる。
日本カー・オブ・ザ・イヤーの10ベストに入った記念の限定「SEAL」
2024-2025 日本カー・オブ・ザ・イヤーの受賞記念特別限定車である「SEAL Edition Pale Green」は、数ある車種の中から日本カー・オブ・ザ・イヤーの10ベストに入ったことを記念する限定車。
限定車はこれまで日本に導入していない特別色の「ペールグリーン」を採用し、BYDの創業30周年にちなみ合計30台の限定となる。30台の内訳は後輪駆動車が20台、4輪駆動車が10台となる。なお、そのほかの仕様については通常モデルと同一となる。
このカラーについて、東福寺氏は「BYDのブランドミッションである『地球の温度を1度下げる』ブランドビジョンを表現した淡いグリーン」として説明した。
価格は後輪駆動モデルの導入記念キャンペーン価格で495万円、四輪駆動が572万円。
ブレードバッテリをイメージしたブース、新プラットフォームも展示
今回のBYDブースは、ブース全体のデザインとして東福寺氏は「技術展示や説明を書いたパネルや上から吊ってあるこの造形、バックボードなどに使われている長方形の縦縞のものはBYDの中核技術であるブレードバッテリを模したもので構成している」と説明した。
そのうえで、BYDは「大容量のバッテリへの評価が非常に高く、多くのお客さまからBYDのバッテリ技術に対しておどろきの声が寄せられております。バッテリの研究開発からスタートしたBYDの面目躍如といいますか、日本中でBYDの安心、安全なバッテリ技術への関心が高まっている感じております」と述べた。
また、ブースではBYDの技術も展示。新型車に採用するe-Platform 3.0モックアップも展示している。パワートレーンやバッテリのスペースを少なくし、背の低いスポーツカーから車内を広くしたミニバンまで幅広く対応する。特にフロントを省スペース化してフロントトランクを装備することも可能だという。