イベントレポート 東京オートサロン 2025
トヨタ、「GRカローラ ラリーコンセプト」をデモランで世界初公開 アンベールドライバーは豊田大輔選手
2025年1月12日 14:12
トヨタ「GRカローラ ラリーコンセプト」世界デビュー、アンベールドライバーは豊田大輔選手
東京オートサロン2025の最終日となる1月12日、TOYOTA GAZOO Racingのデモランに世界初公開のクルマが現われた。デモランに登場したクルマは、「GRカローラ ラリーコンセプト」。名前から分かるように、GRヤリスより一回り大きなホイールベースなどを持つGRカローラベースのラリー車になる。
GRスタッフによると、まだどう使うかは決まっていないが、北米のラリー市場をにらんで作り上げてきたものだという。また、GRヤリスよりもホイールベースが長いことなどから安定性も高く、高速なラリーステージが続くイベントなどでの戦闘力は高そうだ。
このGRカローラ ラリーコンセプト世界デビューのステアリングを握っていたのは豊田大輔選手。モビリティのテストコースである「トヨタ ウーブンシティ」の開発を行なうウーブン・バイ・トヨタ SVPでもあり、スーパー耐久ではルーキーレーシングのジェントルマンドライバーとして活躍、プロドライバーレベルの走りとして知られるスポーツマンでもある。
本来は、モリゾウさんこと豊田章男会長がアンベールデモランを行なうはずだったが、ご存じのとおり年初に米国ネバダ州ラスベガスで行なわれた世界最大のテックイベント「CES2025」から帰国して体調を崩し(その割には、TOYOTA GAZOO Racingのトークショーでのリモート突っ込みが多い)、楽しみにしていた東京オートサロンには直接参加をしていない。
豊田大輔選手によると、急な代役となったためレーシングスーツも自分のものがなく、モリゾウさんのレーシングスーツでデモランに臨んだとのこと。
豊田大輔選手は、見事なドーナツターンや8の字旋回を披露し、世界デビューとなったGRカローラの運動性能を存分に見せつけた。
記者の記憶では、豊田大輔選手がラリーカーでの走りを一般に披露するのは初めて。豊田大輔氏は、CES2025のトヨタプレスカンファレンス終了後の質疑応答セッションにウーブンシティ担当として登壇しており、ラスベガス帰りでデモランを成功させたことになる。
この日のデモランも、土曜日に引き続きST185セリカとGRヤリス ラリー2が登場。ヤリ=マティ・ラトバラ氏、ユハ・カンクネン氏。勝田範彦選手が走りを披露し、GRカローラ ラリーコンセプトを祝った。