イベントレポート 東京オートサロン 2025

世界を制したST185セリカとGRヤリスラリー2、オートサロンで競演 ラトバラ、カンクネン、勝田選手が走りを披露

ヤリ=マティ・ラトバラ氏によってデモランが行なわれたST185セリカ

世界を制した2台、ST185セリカと、GRヤリスラリー2が競演

 東京オートサロンの楽しみとして挙げられるのが、レーシングマシンやラリーカーなどによるデモラン。オートサロンの開催場所である幕張メッセの1ホール近くの広場を使い、多くのプログラムが提供されている。

 オートサロン2025開催2日目となる土曜日の最終プログラムは、TOYOTA GAZOO Racingスペシャルデモラン。TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamの代表であるヤリ=マティ・ラトバラ氏のST185セリカ、そして今シーズンがデビューイヤーにもかかわらずチャンピオンを獲得したGRヤリスラリー2の2台が用意されていた。

デモランを行なったユハ・カンクネン氏(左)、ヤリ=マティ・ラトバラ氏(中央)、勝田範彦選手(右)

 ラリーカーのドライブも、ST185セリカはラトバラ氏に加え、WRCチャンピオンを4度も獲得したユハ・カンクネン氏。GRヤリスラリー2は、全日本ラリーに参戦する勝田範彦選手が担当した。

 いずれのラリーマシン、いずれのドライバーも見事なドーナツターンやドリフトを駆使した8の字走行を披露。世界トップレベル、日本トップレベル、そして世界を制した4WD機構である「GR-FOUR」を持つGRヤリスラリー2の走りと、トヨタ伝統の4WD機構である「GT-FOUR」を持つST185セリカの走りを多くの観客が堪能した。

デビュー初年度で世界を制したGRヤリスラリー2

 走り終えたラトバラ氏は、このST185セリカについてはGRカラーとなっていることもあって「GRセリカST185」と呼んでいることを紹介。中嶋裕樹副社長がラリージャパンで「セリカ、やります」と答えた、新型セリカ開発への期待を込めていたように見える。

 このTOYOTA GAZOO Racingスペシャルデモランは、最終日の日曜日も実施。12時から行なわれる予定だ。

ST185セリカはユハ・カンクネン氏とヤリ=マティ・ラトバラ氏が交代でデモラン。ドライバーチェンジの際に打ち合わせる両氏
編集部:谷川 潔