長期レビュー

マツダ「アテンザ ディーゼル 6速MT」カスタマイズリポート

その6:置くだけでiPhoneを充電できるトレーを作る!!

 どーも、Car Watch営業瀬戸です。今度の「CX-3」に設定された、ディーゼルのノック音を低減させる「ナチュラルサウンドスムーザー」がとても気になっております。まぁ、アテンザのディーゼルはもともと静かで、他のメーカーのクリーンディーゼルを買った方が驚いていたほどなので、不満はないんですけどね……。それでも走りはじめにはカラカラと独特の音がするので、それが消えるならうらやましいっっ。なぜかオプション設定みたいですけど、後から簡単に追加できるものではないので、僕なら絶対に入れるな! と思ったらMTには設定なしでした。なんででしょ?

置くだけでiPhoneを充電できるトレーを作る

 さて、今回はちょっとカスタマイズリポートらしいネタとして、アテンザにひと工夫したのでその内容をお伝えします。自分は「iPhone 5S」を使っているんですけど、最近バッテリーの減りが早くなってきているんですな。なので、電源の取れる車内では短時間でも充電しておきたい。けど、クルマに乗るたびにケーブルをつなぐのって結構めんどくさいじゃないですか。なんかいい方法ないかなーと思っていたら、Car Watchの記事で「コレ使えるかも?」的なものを見つけちゃいました(http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20140926_668621.html)。

 それがカーメイト「マグチャージ」シリーズ。これは、特殊な端子を持ったiPhoneケースと、そこにつなげるスタンドやケーブルのシリーズで、それぞれを組み合わせて使うというもの。

 端子の部分がマグネットになっているのがキモで、ケースの背面をスタンドに近づけると、マグネットの力でビタッとくっついて充電を開始してくれます。このマグネットがかなり強力なので、iPhoneの自重もしっかり支えてくれるという代物。充電ベースは車載用吸盤タイプと室内で使うスタンドタイプがあるので、それぞれの充電ベースを用意すれば、自宅でも車内でもビタッと貼り付けるだけで簡単にチャージすることが可能となるのです。

iPhone5/5S用の専用ケース「MC101」(直販サイト価格6480円)
車載用吸盤タイプ(MC201)(直販サイト価格4320円)。強力な吸盤でダッシュボードなどに装着できる
スタンド(MC203)(直販サイト価格3240円)。自宅などで使うタイプ
充電ケーブル(MC205)(直販サイト価格2160円)。もっともシンプルなケーブルタイプ

 よくできているなーと思うのが、端子の形状が丸くなっている点。そのためマグネットでつなげた状態、つまり充電した状態のまま画面を縦にも横にも回転できるワケ。たとえば車載の充電ベースに装着したまま縦位置でナビアプリを起動したり、横位置に回転して動画サイトを見たりできるというワケですな。

 ただし、自分の場合はクルマにサイバーナビがついているので、運転中にスマホアプリを使う機会は少ない。とにかく充電さえできればいいので、充電ベースではなく、シンプルな充電ケーブルを選びました。そしてこの充電ケーブルの端子部をセンターコンソールのトレーに埋め込んで、iPhoneをトレーに置くだけで充電されるっていう形にしてみたい。要はトレーの真ん中に端子が埋め込まれている状態にすればよいので、それほど難しくはないはず。

iPhoneがちょうど収まるトレーを改造

 最初にiPhoneの置き場所として考えたのは、シフトレバーの奥にある小物入れの部分。すぐに出し入れしやすいし便利そう。だけど、ここだと電源を隠して取り回すのがちょっと面倒だなーと。で、もっと簡単にできる場所として、肘掛けの部分、コンソールボックスの中にトレーを設けて、そこに充電ケーブルを仕込むことにした。コンソールボックス内にはもともと電源ソケットが来ているので、電源の取り回しも心配無用なのです。

 そのトレーはというと、最新版のアテンザのオプションカタログに掲載されているもの。実はアクセラでは以前から用意されていたもので、アテンザでは先日の年改で追加されたようです。ちょうどスマホが収まりそうなこのトレーですが、実はサイズが微妙で、Lightningケーブルを繋いだ状態だとiPhoneがわずかに収まらない。ケーブルを繋いでなければ収まるんですけどね。でも、このマグチャージと組み合わせればちょうどよい感じに収まりそう。値段も1000円ちょっとと手頃なので、もし失敗してもあきらめがつくでしょと早速注文しました。

ディーラーで取り寄せてもらったコンソールボックストレー。品番はBHN1-64-59XA
樹脂製のトレーは底面にフェルトが貼ってあってカタカタ音は抑えられるのかな
LightningケーブルをつないだままだとiPhoneが入らない

 まずはマグチャージ専用ケースをiPhoneに装着し、トレーに置いてみる。するとサイズは見事にぴったり入りました! となればあとは簡単。ケース背面の端子の位置を確認し、その位置に充電ケーブル端子のサイズに穴を開ける。そんなに大きなドリルの刃は持っていないので、リーマーと呼ばれる工具で穴を広げました。しかしそれでも足りなかったので、最後は電動リューターを出してきて穴を拡大。といっても穴を大きくしすぎるのはNGなので、サイズ調整は慎重に。トレーは柔らかい樹脂なので、少し小さめの穴にしておいて充電端子をめり込ますとちょうどうまくはまってくれました。

専用ケースのMC101を装着したところ
裏側の金色の部分が端子になる
ケース装着状態でもトレーにちゃんと入りました
充電するのは専用充電ケーブル(MC205)
端子の部分はこんな風になっているので、どの角度でも充電できるのです
マグネットの力でがっちりくっつきます
穴をあけました。柔らかい樹脂なので難しくはないと思います
裏側の様子。ケーブルの逃げの部分も削っておきます
充電ケーブルをはめてみました。最後は力でグイッとね
端子がちょうどよい飛び出しぐあいになるよう微調整
置いてみます
磁石の力でピタッとひっつきました

 コレが使ってみるとすごくいい塩梅! トレーにマグチャージのカバーを付けたiPhoneを放り込むだけで、マグネットの力でスッと位置が調整されて充電を開始。端子はちょうど真ん中にあるので、逆向きに入れてもダイジョーブイ♪ 走行中もマグネットで固定されているのでガタガタ言わないし、外すときもケーブルの抜き差しは不要。トレーに置くだけでチャージできちゃうんだから無精な自分にはぴったりです。

コンソールにトレーを置いたところ。ちゃんと充電できています
逆においてみても充電できちゃいます!
このケースをつけるとMicro USBケーブルで充電もデータ通信もできるようになる

 ちなみにこのケース、スマホなどでよく使われるMicro USBの端子がついているので、外出先でLightningケーブルがなくても充電できる。このMicro USB端子でデータ通信もできるので、PCとの接続もケースをつけたままで大丈夫。正直ケースが実売で6000円程度と安くはないんだけど、Lightningケーブルを、自宅用、会社用、車内用、持ち運び用とたくさんそろえることを考えればコストパフォーマンスはわるくないかな。

 それと、例えばポケットにiPhoneを入れているときに、クリップなどの金属が端子部にくっついてしまうとショートしないのか不安でしたが、メーカーに確認したところ大丈夫とのことでした。ただしクレジットカードなど磁気カードを近づけるのは注意してくださいと言われました。

 クルマに乗る度にいちいちケーブルを抜き差しする必要がないのはとても便利なので、iPhone 6S(?)に買い換える頃までにiPhone 6用ケースが登場していることを願うばかりですな。

瀬戸 学