フィアット、ロードスターをベースに1.4リッターターボを搭載した新型「アバルト 124 スパイダー」

　FCA ジャパンは、アバルトブランド初のオープンスポーツモデル「Abarth 124 spider（アバルト 124 スパイダー）」を10月8日に発売する。価格は388万8000円～399万6000円。

　マツダの「ロードスター」のアーキテクチャーを用い、内外装のデザインやパワートレーン、サスペンションセッティングなどをFCAが手がけるアバルト 124 スパイダーは、1966年に発表された初代「124 スパイダー」のDNAを受け継ぐモデル。

　パワートレーンではフィアット製の「マルチエアターボ」直列4気筒 1.4リッターエンジンを搭載し、最高出力125kW（170PS）/5500rpm、最大トルク250Nm（25.5kgm）/2500rpmを発生。トランスミッションは6速MTと6速ATを設定する。また、「重要な要素」とするエンジンサウンドの面で、エンジン回転数に応じて排気経路を変える「レコードモンツァ デュアルモードエキゾーストシステム」をアクセサリー設定。心地よい深みのあるサウンドを実現するとしている。

　ロードスターと同じフロントがダブルウィッシュボーン式、リアが5アームのマルチリンク式となるサスペンションでは、ビルシュタイン製のモノチューブショックアブソーバーと特別設定のスプリングを採用。さらにオーバーサイズのアンチロールバーを装着してハンドリングの最適化と精度の高い走りを実現する。ブレーキはブレンボ製となり、フロントにアルミニウム製4ピストン対向キャリパーを採用。制動距離を最低限に抑え、長時間に渡りブレーキを激しく使用した場合の耐フェード性も確保して、常に快適かつ安全なブレーキフィールを確保する。

アバルト 124 スパイダーの走行イメージ

　このほか、パワーステアリングには専用のスポーツ設定を用意し、電子制御の「ドライブモードセレクター」を採用。センターコンソールに設けられたレバーで「ノーマル」「スポーツ」の2つのモードを切り替えることにより、日常走行とスポーティな走りを変更できる。モード変更によってアクセルレスポンス、パワーステアリングのアシスト量、スタビリティコントロールとトラクションコントロールのしきい値といったパラメーターをシステムが最適化。6速AT車ではシフトポイントや変速速度も変更される。

　アバルト 124 スパイダーの生産はマツダの本社工場で行なわれ、インポートブランド初の国産スポーツモデルになるとのこと。