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【ル・マン24時間 2017】ミシュランブースにNVIDIAのAIコンピュータ「DRIVE PX 2」搭載の自動運転レース「ロボレース」用車両「ロボカー」展示

2017年6月17日~18日(現地時間) 決勝開催

ロボレースで使われる自動運転車「ロボカー」。葉巻き型F1マシンのトレッド部にウィングカウルを取り付けたような形状をしている

 ル・マン24時間レースの行なわれているサルト・サーキット内では、さまざまなメーカーが独自の出展を行なっている。ル・マンに参戦するメーカーも、そうでないメーカーも出展しており、長丁場のレースの空き時間に訪れてみるのがよいだろう。

 そんななかで、ぜひ訪れてほしいのがミシュランのブース。ミシュランはル・マン24時間レースのLMP1クラスの有力チームにタイヤを供給するメーカーであるほか、フォーミュラEにもワンメイクタイヤメーカーとして供給を行なっている。そのフォーミュラEが新たに始めようしているレースが自動運転車を使ったレース「ロボレース(ROBORACE)」になる。

 このロボレースで使われるクルマが自動運転車の「ロボカー(ROBOCAR)」。ロボカーに搭載するNVIDIAのAIコンピュータ「DRIVE PX 2」をどのように学習・プログラムするかによってレースの勝敗が決まっていくものになる。

ロボレースのブロックダイヤグラム

 ミシュランはロボレースにワンメイクタイヤメーカーとしてタイヤを供給しており、ミシュランのブースではロボカーを展示することで、未来のレースの姿を訴求していた。

ロボカーの低い全高がよく分かる。人が乗り込まないデザインであり、未来感を強調したデザイン
フロントまわり
ノーズの部分には中継用のカメラと自動運転用の認識カメラが設けられている
ロボレースのロゴ
左がフロント、右がリア。エアインテークがある
これはLiDARだろうか
全高が低いデザイン
左右に刻まれるNVIDIAのロゴ。付近にアンテナが立っているものの長さが異なるため、それぞれ別の周波数帯域を受け持ち、別の作業に用いられるのだろう
左がフロント、右がリア。HEATは排熱などに用いられる箇所だろうか
アンテナをきれいに保つためのユニット
潜水艦の艦橋のようなデザインのアンテナ
リアまわり
リアディフューザー部分
本格的な空力形状
フロントタイヤ。タイヤはもちろんミシュラン。フロントフェンダーサイドにLiDARが組み込まれている
リアタイヤ

 展示されたロボカーは、プロダクトデザイナーのDaniel Simon氏が描いたスケッチそのままで実に未来的。全長4.8m×全幅2.0mと細長い形状をしており、トレッドの部分がウイング形状のカウルで構成されている。ボディ各部にはレーダーやLiDAR、カメラなどが埋め込まれており、これらの情報を使いながら環境情報を処理して、レースを行なっていく構想だ。現段階では、各所でテストが行なわれており、今後の熟成に期待したい。

 また、ロボカーほど未来的ではないが、ポルシェブースには半分リアル、半分ブロックというポルシェ 919 Hybridが展示されている。細部までレゴで作り込まれており、ル・マンの展示車のなかでも一押しのクルマだ。

左はリアルなポルシェ 919 Hybrid
右はブロックでできている
曲線部分もブロックできれいに作られている
ミシュランのトレードマークもそれっぽい感じ
リアウィング